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2005年12月23日 (金)

失業者は死語だ。

昨日まで、Tセンターでキャリアデザインセミナー3日間を講師として担当した。いつも思うことは、講師は先生でなくパートナーだということだ。「教える」のではなく「分かち合う」。「伝える」のではなく「共感し合う」。この精神だ。

今回も社会人13人の方が参加されたが、とてもバラエティに富んでいた。大手企業の部長クラスの方から、荒削りのエネルギーを発散し続けている中年のおじさん、はたまた妙に老生した若者、起業に燃える若武者等、千差万別だった。

テキストもあったが、今回の個性豊かな皆さんの関心を引き付けるには、この内容では足りないと思い、かなりアドリブを入れた。というより、ほとんどアドリブで対応した。アドリブといっても計算されたアドリブだ。皆さんからの質問を受ける形を取ってこちらの訴えたいことを話していく、または選択肢を3つ示して皆で講義内容を選択していくという感じだ。

これを実施するには、こちらにも覚悟がいる。収束がつかなくなる恐れがあるからだ。しかし軸足がしっかりしていれば恐れることはない。危険領域に足を踏み入れることは、いつもやっていることで、私にとってはむしろ快感だ。何が飛び出すか分からない中でこそ、新しい発見があるものだ。でも話しの変化に付いて来れないおじさんもいたようで、ここが難しいところだ。

皆さんは、いわゆる失業者だ。しかし、これはまったく死語だという思いを強く持っている。就職予備軍でもない。言うならば充電中というだけなのだ。その未来は限りなく広がっている。

このセミナーは先月から担当し始めた。来月はどのような方と出会えるか、今からとても楽しみである。こうして書いている間にも、受講者の方からお礼のメールを数通頂いた。講師冥利につきる瞬間である。

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