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2006年3月25日 (土)

感動の別れ

昨日3/24(金)、Tセンター最後のキャリアデザインセミナーが終了した。昨年の11月から講師を勤め始め、毎月開催で合計5回行ったことになる。毎回、自分なりに工夫を凝らし、内容をブラッシュアップしてきた。もちろん受講者のニーズに合わせてである。最近は受講者の最後のコメントが「よかった」から「感動」に変わり、脂が乗り切ったところでの終了であった。

受注していたN社が、Tセンターから撤退したため、N社と契約していた私も降板となったのである。思い起こせば、いろいろな方約60名との出会いであった。失意のどん底にいた若者、いやに元気なおじさん、方向を見失ったOLとか、その人生はまちまちだった。

最終回は8名の方々であった。例によって、最初から脱線が始まり、ついに本線のレールに戻ることはなかった。もちろん基本線を外すことはなかったが、あとは縦横無尽に受講者と共に野山を駆け巡った感じだった。もちろん、皆「楽しく」「リラックス」して自分の振返りができたと、とても喜んでもらえた。

18時でセミナーは終了したのだが、皆帰らず、18時半頃にセンターの方に追い出された有様であった。話し足りず、別れつらかったのか、皆でその後、喫茶店に行くことになった。私も誘われ、ご一緒させて頂いた。

実は、今までの受講者の方数人とも、今もいろいろな形でお付き合いが続いている。飲みに誘われたこと、事業プランを見て欲しいと頼まれたこと、職務経歴書を添削して欲しいとTセンターで待ち伏せされたこと、いろいろである。共通していることは、皆真剣に生き、自分を活かそうと考えていることだ。

皆さんと接するたびに思うのは、実は、支えられているのは私の方だということ。いつも何かを考えさせられ、何かを与えられている感じがするのだ。これって、私にとってはとても大事な宝ものと言えるだろう。

今朝からも、すでに昨日の受講者の方々から、何通かのメールが届いている。昨日は、前回の方から、就職が決まった旨のメールも頂いた。本当に皆さんの幸せを、心から祈るのみである。

私もまた、明日から心機一転がんばろうと思う。

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2006年3月22日 (水)

ファシリテーションでショック!

3/18(土)に、中小企業診断協会東京支部中央支会で、私がリーダーとなって主催したファシリテーション研修を行った。講師はプロジェクトメンバーの一員だったM氏が招いたK氏だった。なかなか辛口の講師で、研修終了後、「今日集った診断士は頭が固い。自分の結論を持ってファリシテーションしようとしている。これではダメだ。」とカツを入れられた。

K氏いわく「ファリシテーターに最も必要な能力は質問力だ。」と。『相手の考えを聴き出す力』これが大事だと。ファシリテーターは、①自分の意見を言ってはいけない。②演出技術が必要とのこと。

経営コンサルタントにも、ファシリテーション技術が必要なことは分かっている。それが故にセミナーを開催したのだが、言うは易し行なうは難しである。どうしても相手を自分の意見・考えでリードしてしまうのである。

「聴くときは聴く。言うときは言う。」のメリハリが必要ということなのだろう。「がまん」と「大らかさ」と「人間力」が必要ということだろうか。私も含め、皆、修行が足りないということを、思い知らされた気がした。

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2006年3月14日 (火)

さらばThinkPad530

確定申告を終え、昨年の清算ができたところで、部屋の整理をした。元自転車置場だったシンクタンクルームに置きっ放しだったThinkPad530も、今回片付けることにした。97年から2000年当たりにかけて、大活躍してくれたWindows95搭載のIBM製ノートパソコンだ。

いつもそうしているのだが、今回も徹底的に分解することにした。パソコンの中身を知る絶好のチャンスだからである。そのための微細ネジ回しも持っている。

分解するたびに思うのだが、部品がどんどん減っている感じがする。ほとんどが基盤に組み込まれてしまっているからだ。緑色の基盤のうえに、縦横無尽にプリントされた配線を見ていると、上空から街を見ているような不思議な感覚に襲われる。

ディスプレイも不思議そのものだ。TFT液晶なのだが、液晶が密封されたガラス板の両端に無数のプリント配線が出ている。理屈では分かるが、よくこれでカラー画像が映し出されるものだ。

デジカメ2台も一緒に廃棄した。これですっきりした。もったいない気もするが、これでいいのである。まさにスクラップ&ビルトを地で行っている。世話になった電子機器に別れを告げ、明日からまた心機一転、がんばろうと思う。

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2006年3月13日 (月)

悪戦苦闘、確定申告

明日、個人事業主としての初めての確定申告に、税務署まで行って来る予定だ。やっとその日を迎えようとしている。ここに至るまでの道のりには、大変厳しいものがあった。

忙しかったのと甘く見ていたこともあって、申告書類をまとめるのが、昨年から延ばし延ばしになって、ついに3月に突入してしまった。さすがにあわてた。領収書等はとってあったが、帳簿につけずそのままだった。いざ会計ソフトに入力しようと思って机に向かったが、どう入力していいかが分からない。そう、そのとき初めて気が付いた。決算書を読むことはできても、作る能力がないことを。

実にあせった。誰かに助けを求めなければと思った。そのときS税理士を思い出した。昨年の9月に税務署から委託を受けて自宅まで記帳指導に来て頂いた税理士の方である。そのときは、まだ余裕があると思って、世間話しで終わりにしていたのだ。藁にもすがる気持ちで3/1(水)に電話した。そうしたら、3/4(土)にさっそく来てくれることになった。うれしかった。

13時に来て頂いて、その日お帰りになったのが、何と23時30分だ。超多忙を極める時期にもかかわらず、私のためにそこまでお付き合い頂いた。普通では考えられない。「私がその後しっかりご指導しなかったため、井上様にご迷惑をお掛けしてしまいました。誠に申し訳ございません。」 これが、S税理士の言葉であった。

感動すら覚えた。自分が経営コンサルタントとして、ここまでクライアントのために尽くせるだろうかと。一番の稼ぎどきに、無償の奉仕である。これが、真の「助っ人」の姿なのだろうかと大いに考えさせられた。

その後も都合2回訪問してくれ、私からも1回事務所へお伺いし、やっと明日に漕ぎ着けたのである。明日は朝一番に税務署へ提出し、その足でS税理士事務所へ出向こうと思っている。職員が11人いるのだが、全員15日まで徹夜近いはずである。お礼と共に陣中見舞いとして栄養ドリンクを差し入れたいと思っている。

来年からは、S税理士に迷惑を掛けないよう、日頃の記帳に努めたいと思う。S税理士からは、落着いたら「事後指導」をしますというありがたいお言葉を頂いている。しっかり改めて税務につきレクチャーしてくれると言うのだ。これすべて無料である。税務署からいくばくか頂いているとは思うが、スズメの涙ほどのはずである。本当にありがたい話しである。

S税理士とは、地元における連携を提案した。この方ならば、ビジネスパートナーとして充分信頼できる。こうやって、また貴重な人の輪がまたひとつ増えた。

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これが本当の仕事だ!

まとめて日記をつけると、内容がどうも偏ってしまうようだ。同じ精神状態で書くから、当然と言えば当然かもしれない。今回も仕事の話しになってしまい恐縮である。

昨年11月から毎月行っているTセンターでのキャリアデザインセミナーで、2/22(水)から始めたセミナーで感動体験をした。人数は15人と多めだったが、実にノリのいい方が多く、最初からいい感じだった。

途中でF氏からの質問を契機に、テキストを無視して、オリジナルバージョンのカリキュラムに切り替えてしまった。いつものことではあるが、今回は、完全に逸脱してしまった。いや、受講者の1人だったW氏の言葉を借りれば、テキストを「超越」してしまったと言えそうである。

F氏の質問は、私にとって衝撃的だった。

「先生、理路整然とした話しもいいけど、小さな成功を収めた実際の人の話しをしてくれませんか。そうすれば自分も自信が持てるかも。」

F氏は奥手の人物だった。頭も切れそうではなかった。でも心が純粋だった。そうだ、こういうクライエントもいるのだ。質問は彼の本心だろう。勇気を出して質問したことがよく分かった。

よって、彼の質問に答えるべく、他の受講者に了解をもらって、話しを切り替えたのである。しかし、独立1年未満で、そんなに多くの臨床経験は私にはない。困ったのだが、窮すれば通じるである。ピカッと頭の中で光ったものがあった。そうだ、自分のK社時代で、変人メンバー3名を同時に育てたことがあったことを思い出した。彼らの話しをしよう。そう思った。狙いは見事に的中し、聴き終わった後、F氏は人が変わったように喜んだ。自分も「笑って」いいんだと。

詳しくは書き入れない部分があるが、人間とはおもしろいものだと、そのとき本当に思った。「魂に触れた」瞬間、人は変わるのだと。キャリアカウンセラーは、すばらしい仕事だと思った。活きる勇気と喜びを与える仕事である。誰に与えるのか。クライエントはもちろん、自分に対しても与えているのである。

今度は、どんな方と出会えるか、今から楽しみである。

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2006年3月12日 (日)

オーディション合格

2/22(水)に、N社K事業部のセミナー講師のオーディションを受けた。数日前にシナリオを渡されていたのだが、それを自分なりに消化して、プレゼンする内容だった。

これもキャリアデザイン関係だったので、アレンジは自由自在だった。井上流で通したところ、プレゼン終了と同時に、合格の返事を頂いた。

ただし、こちらもすぐには仕事に結びつかない。実際に出講できるのは、半年先と言われた。これで研修会社5社と契約を結んだが、すぐに仕事を頂けたのは、2社のみである。現実は厳しいということだ。でも、実力は認めて頂いているので、後は時間の問題と言える。

強気の発言だが、こうして自分を鼓舞しないと、活きて行けないのが独立稼業だ。これからもガンガン飛ばして行きたい。

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CDA発進!

2/21(火)から、N社の依頼を受け、P社退職社員のキャリアカウンセリングを行うことになった。独立支援カウンセリングは昨年経験済みだが、再就職支援は初めてである。でも、恐れるには足りない。社労士の資格も持っているので、労基法、雇用保険法等、専門的な質問もOKである。

しかし、一番大事なのは、クライエントとラポールを早く形成できる力があるかだ。この力を身に付けるには、経験を積むしかないと思われる。まずは、相手の話しを傾聴するよう努めよう。根が経営コンサルタントだから、すぐに質問し、誘導してしまうクセがなかなか抜けないのである。

カウンセラーとコンサルタント、相容れない部分が確かにある。しかし、自分の人間力を高めれば、自ずと解決されるはずである。そう信じて、取り組んで行きたい。

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2006年3月 6日 (月)

アセッサーという仕事

多忙のため、2/10(金)以降、約1ヶ月もブログをご無沙汰してしまった。日記代わりに書こうと思ったが、うまく行かないものである。この間の出来事を、順を追って整理して行きたい。

仕事で知り合ったR社の営業から勧められ、2/18(土)19(日)と、当社の看板業務であるアセッサーになるための養成コースに参加して来た。実は、軽いノリで参加したのだが、超厳しいセミナーだった。

アセッサーというのは、企業から依頼され、研修の場を活用し、社員を観察することによりその社員の評価をする人間である。簡単に言うと「必殺考課代理人」である。社員の今後の命運を握るだけに、単なる研修講師ではないことは理解していた。しかし、これほどまでとは・・・。

単なるコースの説明会と思っていたのが大違いだった。受講生になったつもりで、研修を実際に体験するというものだった。研修講師つまりアセッサーの仕事を理解してもらうためには、まず受けてもらうのが一番という理屈だ。

理屈は分かるが、それにしてもだまし討ちだった。始まってすぐにピンと来た。リードアセッサーと名乗るW氏の様子が、単なる講師の雰囲気と違うのである。そう、このセミナーは我々をまさに評価するためのセミナーだったのである。

後日の連絡で、通ったことが分かったが、これはひどい仕打ちである。落ちた方には、誠に気の毒なセミナーだったと思う。まだフォロー研修が続くが、次回は、こちらが逆にリードアセッサーを評価する番だ。やられたらやり返す。これがプロの掟だ。

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