これが本当の仕事だ!
まとめて日記をつけると、内容がどうも偏ってしまうようだ。同じ精神状態で書くから、当然と言えば当然かもしれない。今回も仕事の話しになってしまい恐縮である。
昨年11月から毎月行っているTセンターでのキャリアデザインセミナーで、2/22(水)から始めたセミナーで感動体験をした。人数は15人と多めだったが、実にノリのいい方が多く、最初からいい感じだった。
途中でF氏からの質問を契機に、テキストを無視して、オリジナルバージョンのカリキュラムに切り替えてしまった。いつものことではあるが、今回は、完全に逸脱してしまった。いや、受講者の1人だったW氏の言葉を借りれば、テキストを「超越」してしまったと言えそうである。
F氏の質問は、私にとって衝撃的だった。
「先生、理路整然とした話しもいいけど、小さな成功を収めた実際の人の話しをしてくれませんか。そうすれば自分も自信が持てるかも。」
F氏は奥手の人物だった。頭も切れそうではなかった。でも心が純粋だった。そうだ、こういうクライエントもいるのだ。質問は彼の本心だろう。勇気を出して質問したことがよく分かった。
よって、彼の質問に答えるべく、他の受講者に了解をもらって、話しを切り替えたのである。しかし、独立1年未満で、そんなに多くの臨床経験は私にはない。困ったのだが、窮すれば通じるである。ピカッと頭の中で光ったものがあった。そうだ、自分のK社時代で、変人メンバー3名を同時に育てたことがあったことを思い出した。彼らの話しをしよう。そう思った。狙いは見事に的中し、聴き終わった後、F氏は人が変わったように喜んだ。自分も「笑って」いいんだと。
詳しくは書き入れない部分があるが、人間とはおもしろいものだと、そのとき本当に思った。「魂に触れた」瞬間、人は変わるのだと。キャリアカウンセラーは、すばらしい仕事だと思った。活きる勇気と喜びを与える仕事である。誰に与えるのか。クライエントはもちろん、自分に対しても与えているのである。
今度は、どんな方と出会えるか、今から楽しみである。
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