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2006年12月31日 (日)

硫黄島からの手紙

12/9(土)に、「硫黄島からの手紙」を見て来た。11/11(土)に「父親たちの星条旗」を鑑賞したが、硫黄島シリーズの2部作目である。

栗林忠道中将率いる日本陸軍の壮絶な死闘が描かれていた。アクション戦争映画とはまったく異なる、「戦争とは何か」その問題意識から「家族を思う気持ちの遣る瀬無さ」を描き切った作品だった。戦争とは無縁の私であるが、同じ立場にいたら、どう行動していただろうかと思うと、深く考えさせられるものがあった。

硫黄島での戦いは、最初から勝ち目のない戦いであった。本土への敵の侵攻を、1日でも長く引き伸ばすためだけに組まれた戦いであった。死を覚悟しての戦い。助かる見込みのない戦い。これが、どのような意味を持つのか。

これを、簡単に論じることは出来ない。国を思い、家族を思う心は皆同じである。そのために命を落としても戦い抜くというのは、そう簡単なことではないはずだ。これは日本軍にしても、アメリカ軍にしても同じであろう。

今の平和の裏に、何万人という尊い命の犠牲があったことを、感じざるを得ない映画であった。亡くなった方々の御霊をお祈りするのみである。

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