夢しか実現しない
年末年始の休みを使って、独立してからこれまでの振返りも兼ね、昨年読んだ本を中心に、再度エッセンスをカードにする作業をしていたが、改めて、やはりこの人はすごいという人を認識し直した。
その一人が、福島正伸という方である。在職中に一度、アントレプレナーセミナーを受けたことがあるが、そのままの熱意が、著作にも表れている。今まで自分が行ったセミナーでも引用させて頂いたが、次の言葉が、その中でも秀逸であると思う。
「どちらに進んでも、その先にまた二股の道、夢を忘れなかったものだけ、夢にたどり着く」
「いかなる挫折も、すべて成功までの物語。あきらめない限り、人生には成功しかない」
「夢は、行動してこそ夢。行動の伴わないものは幻である」
「夢は、実現するためにあり、夢しか実現しない」
どれも、胸にズンと響く言葉ばかりである。 自分の夢が何であるかが、そもそも分からない。分かっても、自分にその能力があるかが分からない。能力があっても、それが果たして通用するのか不安である。人は皆、いつも悩んでいる。しかし、それが「生きている」証拠なのであろう。
明日消えるかもしれない命。日々、何かを求めて一生懸命歩くことが、実は「夢を求める」という実態なのかもしれない。そう考えると、気分が少し楽になるのでないか。
何が夢かは、実は本当の問題ではない。その過程で、自分を発見していくことが「正夢」なのではないか。夢の実現とは、自分発見の道程なのであろう。であるならば、不安になることはない。自分の信ずる道を、たとえ霧に隠れて前が見えなくても、勇気を出して歩んでいくのみである。ゴールすることが目的ではなく、それを目指すことが目的なのであるから。
上記の言葉は、そういう気持ちを抱かせる。自分を狭い世界に閉じ込めてはいけない。自由にリラックスして、全てを受け止める大らかさを持って、事に当たればいいのである。たとえ途中で倒れても、その意思は永遠に活きて、宇宙に広がって行くだろう。
少し話しが広がってしまった。今年もすばらしい本、素晴らしい方々との出会いを楽しみにしている。
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