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2007年1月 4日 (木)

心技体

武道でよく言われる「心技体」という言葉。実にバランスの取れた、素晴らしい言葉である。私はいつも、この言葉を、自分の生活のバランスを取るチェックに使っている。

しかし、独立して思うのは、この3文字の順序が、これでいいのかということ。実際には「体心技」の順であると思う。「体」が脆弱だと、それで一巻の終わりである。サラリーマンは有給休暇や病欠があるが、自営業はそうは行かない。

「技」も、もちろん磨く必要がある。しかし、「技」を勉強するだけでは、借り物の世界で成長するには限界がある。最終的には、自分で「技」を創造することを求められる。この創造の世界に入るには、「技」を超越するエネルギーが必要となる。

ここで登場するのが「心」である。私の周りには、すばらしいプロの方々が大勢いらっしゃる。皆さんに共通して言えることが、「心」豊かだということだ。教養に裏付けられた実に豊かな精神世界をお持ちだ。

私は今まで、「心」の修行をする機会を逸して来た。これは言い訳になってしまうが、「体」と「技」を優先して来たところがある。「体」と「技」を結ぶ「心」がしっかりしていないと、やはりプロとは言えないだろう。

今年は、「心」を鍛える何かをしたいと考えている。我「心の元年」である。独立3年目になるので、ちょうどいい時期かもしれない。

その方法として首都圏の「美術館巡り」をしようかと考えている。絵画や彫刻は、前から好きだった。これだったら、時間の隙間を縫って回ることができる。「鎌倉のお寺巡り」もしたいが、遠いので無理だろう。ご朱印を集めながら巡るのは、さぞ楽しいと思うのだが。

昨年は、本格的に「歌」を習おうと考えたが、思っただけで終ってしまった。習おうと考える当たり、まだ「技」の呪文から抜け出していない証拠だったのかもしれない。

すばらしい「絵」や「彫刻」と向き合うことで、何かが得られれば素晴らしいことである。三日坊主にならぬよう、心してこの1年に臨みたい。

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