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2007年2月10日 (土)

音を楽しむ

すっかり、NHK総合の「課外授業~ようこそ先輩~」が気に入ってしまった。有名人の素顔が見れることと、子供達の反応が実にいい。まだまだ日本はいける!という感を強くするのである。

今日は、ミュージシャンの矢野顕子さんだった。母校の青森市立古川小学校への訪問記であった。

いきなり、「皆さんと出会った今の気持ちを、音で表現してみます。」と言って、ピアノを弾き始めた。これには、私も子供達も面食らった。すごい人がいるものだと。

「いろいろな音が集まって、私たちの1日を作っています。」

なるほど、確かにそうだ。でも、日頃は、空気と同じで、あまり意識していない。雑音でも、意味があるのか。そう疑問が沸いて来た。

子供達が宿題で、「自分にとって大切な音」を探してきた。ドアを締める音、猫のガラス戸をひっかく音、リンゴの音というのもあった。それらを作文にして、自分達の気持ちを表わしたとき、初めて、その音の意味する深さが分かった。

心があるから、何でもない音が、特別の意味を持って来る。

そういえば、私も目を閉じれば、「ミツバチの音」が聞こえて来る。はるか昔、小学生の頃、原っぱで横になって目を閉じてとき聞こえて来た、静寂という音であった。

「自分を大切にして下さい。なぜならば、心がなくなれば音が聞こえなくなるから。」

矢野さんの音は、「心の音」だったのだ。

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