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2007年5月11日 (金)

21世紀に生きる君たちへ

「21世紀に生きる君たちへ」、これは司馬遼太郎氏が書いた本のタイトルである。司馬氏が小学5・6年生のために書かれた2編の話しが掲載されているが、児童向けはこの2編のみという貴重な作品だ。簡潔・明瞭が司馬氏の作風であると思うが、この本からはそれに加え、温かみや優しさ、包み込む愛情を感じることができる。

「歴史とはなんでしょう。それは大きな世界です。かつて存在した何億という人生がそこにつめこまれている世界なのです。」

「人間は自分で生きているのではなく、大きな存在によって生かされている。」

「書き終わって、君たちの未来が、真夏の太陽のようにかがやいているように感じた。」

司馬氏の作品は「竜馬が行く」や「街道を行く」で親しんできた。そこでも司馬氏の飾り気のない自然体のすがすがしさを感じていたが、この作品は司馬氏の人間に対する深い思いをそのまま描写したようなすてきな本だ。

45ページの本なので、あっと言う間に読めてしまう。しかし、その味わいは読むほどに深くなる。いい本との出会いは、このようなことを言うのだろうか。

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