究極のボランティア
この4月から中小企業診断協会東京支部中央支会の総務部長に就任した。正確に言うと5/12(土)の総会で新支会長から委嘱される形となる。
昨年度まで会員部長だったので、再度のお勤めとなる。
会員部は会員相互の関係作りがミッションだった。要は懇親会担当。総務部は支会全体のお世話役。会員部がお勝手口担当だとすると、総務部は表玄関と縁側のお掃除担当のようなものだ。協会を卒業された大先輩の諸先生方もお世話するため、よりいっそう神経を使う。
でも協会活動に貢献しても、金銭的に得られるものは何もない。貴重な時間だけを取られるのが実態だ。でも、それでもなぜ活動しているのだろうか。
若い診断士に尋ねられることもある。「どうして得にもならない活動に時間を費やすのですか。」と。実際、自分でもよく分からない。元々人に貢献することに生きがいを感じているからかもしれない。でも、食べて行かなければならない中で、そこまで私も人が出来てる訳ではない。
今回、会員部を去るに当たって、次ぎのように若手にメッセージを送った。
> 協会の仕事は確かにボランティアで時間的に辛い
> ものがあります。
> 私自身、「なぜこんな活動をしているのだろう」と自問する
> ことが少なくありません。
>
> しかし続けている理由は以下のとおりと思っています。
> ① 時間のない中で仕事と協会活動を両立させることで
> 自分を鍛えることができる。
> (確かに知恵を使った「段取力」は身に付きました。)
> ② 活動をする中で数々の価値観に直に触れることができる。
> (玉石混合ではありますが、その「矛盾」が思考を深めてくれます。)
> ③ プロジェクトを達成する喜びを感じることができる。
> (いろんな方と関係しながらプロジェクトを推進した結果
> 達成する喜びを分かち合える瞬間が何とも言えません。)
>
> 会社の中でない、外の組織で活動する際は自分の「価値観」のみが
> 活動の原点になると思います。
> 皆様は、どのような「価値観」で協会活動に臨まれていますか。
> ぜひ自分のスタンスを明らかにしながら、協会活動を自分に役立つ
> ものとして受け止めて頂ければと思います。
仕事の斡旋が受けられるとか、金銭的に有利になるとかは一切書いていない。
(ないから仕方のないことではあるが。)
要するに究極のボランティアである。カッコよく言うと、個人事業主のCSR活動と言えるのかもしれない。実は上記は自分に言い聞かすためにも書いたものだ。
同じ活動するのであれば、深く自分を鍛えるものとして受け止めたい。
何事もチャレンジということか。
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