千の風になって
仕事で広島へ行った帰りに途中下車し、久しぶりに7/12(木)、実家へ立ち寄った。いつものことながら両親が暖かく迎えてくれた。
短い時間だったが、家族のことやその他いろいろなことを話し合った。
その際、「千の風になって」の話しになった。母から聞いたのだが、父が自分のお葬式のときにはお経でなく、「千の風になって」を歌ってお別れして欲しいとのことだった。この話しをしたときは、父すでに眠たくなったといって寝室へ行っていたが。
ゆっくり聞いたことがないと言ったら母がテープを持って来てくれた。
母が書いた歌詞のノートを見ながら、一緒に聞いた。
しっとりとしていい歌だった。
その母の歌詞ノートに作詞・作曲した新井満氏のコメントが合わせて記載されていた。
風とは息なのだ、大地のいぶきなのだ。
地球の呼吸なのだ。
千の風になるとは、大地や地球や宇宙と
一体化することなのである。
「そうなのかもしれないね」と行ったら、
母がこうつぶやいた。
「最近、死を恐れなくなった。」と
両親とは遠く離れて暮らしている。
私の仕事上、万が一のときでも駆けることができない可能性が大なのだ。
「大丈夫だよ、康由。私たちは大丈夫。」という心の声が聞こえて来た。
何と愛情に満ち溢れた声ではないか。
「ん、また来るよ。」とだけしか答えられなかった。
翌日は、二人して近くの駅まで車で見送ってくれた。
「ありがとう」と心の中で言いながら、改札口に入って行った。
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