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2007年7月 9日 (月)

ホスピタルクラウン

ホスピタルクラウンという職業をご存知だろうか。病院をたずねて、闘病中の子供たちを元気づける道化師のことだ。欧米では80年代にはじまり、今は治療法のひとつになっている。

1年くらい前にNHK総合で、日本でのホスピタルクラウンの活動紹介をしていた。こんな活動もあるんだ、おもしろいなとその時思った。その後今年の3月に、日本の第一人者である大棟耕介氏の本が出版されたので、さっそく読んでみた。

そこには、まさに愛と涙の感動ストーリーが描かれていた。

「笑顔はどんな薬にも勝る。」
しかし、
「子供ひとりひとりになるべく思い入れを持たないようにしている。」
なぜならば、
「いつも会っていた子供が、突然亡くなることもある」から。

「その日のつらいことは、その日に忘れなければ、次の日がない。」
「本当は思い入れもある。」
「すごくさみしいし、やりきれない。」
「でもそんな考えはきっぱり捨てなきゃいけない。」
「他の子供たちと会えなくなってしまうから」

「ぼくができることは、ただ思うこと。」

大棟氏の愛情が、痛いほど伝わってくるではないか。

大きな体を揺さぶりながら、体一杯に愛情を表現して子供に接する大棟氏。
子供たちの喜ぶ顔が目に浮かぶようだ。
本当に子供が好きなんだと思う。

実は根は恥ずかしがり屋とのこと。ある転機があって今の道に進んだ。

人を愛することは、自分を愛することでもある。大棟氏は道化師の自分と向き合い、いつも泣き笑いの人生を噛み締めているのであろう。

ホルピタルクラウン、それは自分と子供を癒す素晴らしい活動だと感じた。

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