古木の味わい
古木とは不思議な存在だ。
それがあるだけで、安らぎを感じることが出来る。
やはり、そこに木霊が宿っているからなのだろうか。
昨日、NHK総合の「経済羅針盤」を見ながら、そう思った。
今回は、ヴィンテージアイモクの井上社長が、古木の魅力について語ってくれた。
木は切った後、100年後が一番強くなるそうだ。
乾燥して強度が増すのだという。
しかし、井上社長は、古木にはそれ以上の味わいがあると言う。
確かに、長い年月、民家の生活を支えて来た柱や梁には、そこで暮らした
方々の特別の思いが染み込んでいるのだろう。
それだけでなく、その柱や梁をちょうな一丁で削り出した大工の棟梁の
愛情も染み込んでいるに違いない。
古木は、いろいろな思いを吸い込み、それらをより浄化して
ゆっくり吐き出しているのかもしれない。
井上社長は、「木は"モノ"でなく"コト"です。」と仰っていた。
なるほどね。
我々よりも遥かに長い年月を生き、切られた後もある意味成長し続けて
いる古木という存在。
改めて、木の魅力に感じ入った一時であった。
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