冷静に心を燃やす
こういう人物が日本にいたのか。頼もしい限りだ。
その名は、寺門嘉之。36歳
海上保安庁特殊救難隊第6隊隊長だ。
特殊救難隊は通称「特救(とっきゅう)」と呼ばれ、海上保安官のトップに位置する。
その隊長だから、まさに筋金入りだ。
活躍する姿を、NHK総合の「プロフェッショナル」が伝えていた。
海難現場は、予想もしない事態が突発的に起こるという。
そのため、それらに瞬時に対応できる心身の能力が求められる。
「気持ちだけでは救えない」
過酷な状況を乗り越えるための体が必要となる。
朝、自宅から5km走って通勤と報じていたが、帰りも走っているはずだ。
コンテナを利用した筋力トレーニングは、まさに実戦さながらだった。
「限界を体に刻み込む」
自分の限界を知っておくことが、判断する際に役立つという。
ことばでいうと簡単だが、限界を知るということは、そこまで
追い込むことが必要なはず。これは苦しい。
そして「冷静に心を燃やす」
現場は何が起こるか分からない。
その中で、隊員5名を指揮する必要がある。
「救いたい」という思いを一心に抱きながら、あくまでも冷静に指揮する。
すごいストレスがかかるはずだ。
それに対し、彼はこう言った。
「それが、おもしろい。」
ギリギリの限界点での活動。
それは、彼自身の彼自身に対する挑戦でもあるのだろう。
プロとは、すごい存在だ。
そう思った。
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