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2008年5月31日 (土)

筋肉痛よ、さようなら

筋肉痛になったとき、どうすれば早く回復するか。

答えは、寝る前にプロテインとビタミンを補給して、睡眠を充分取ることだ。

最近、トレーニングのメニューが厳しくなったため、まだ体がついて
行かず、翌日以降、かなりの筋肉痛が襲って来る。

筋肉の付け根から始まり、筋肉全体が引き締められるような感じになる。
しかし、その分、体全体が活性化しているのがよく分かる。

でも、やはり痛いものは痛い。

で、考えた。

新陳代謝を促すとともに、筋肉の補修を助けてあげればいいのはでないか。

試しに、就寝前に、いつもはトレーニング後に飲むホエイプロテインをココア
入りミルクで溶いて飲み、そのうえでライフウエアというマルチビタミン
サプリメントを多少多めに摂ってみた。

そうすると、驚くことなかれ。

翌朝の筋肉痛が、ほとんどなくなった。

これは、すごい発見!

引きつる感じは多少残るが、疲れや痛さは、見事に解消された。

まあ、かと言って、調子に乗るとギクッといくかもしれないので、
向こう3ヶ月間は、現状のメニューでトレーニングしていくようにしたい。

人間の体って、本当に正直に出来ているんだなと、実感した次第である。

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2008年5月30日 (金)

察知力

プロサッカーの中村俊輔選手。

前から興味のあった選手だ。

外見はどちらかというと華奢で、タフな感じはしないのだが、
要所でポイントを決めて来る。
そんな彼が、これまでどのような人生を歩み、どんなことを考えて
来たのか、それが知りたかった。

今日の朝日新聞朝刊を見ていたら、2面に「察知力」という本の
タイトルを見つけた。
作者を見ると、中村俊輔とある。

これは、ぜひ読みたいと思った。

今日、東京駅近くで打合せがあったため、帰りに丸善により
さっそく買い求めた。

なるほどね。

彼のいう「察知力」というのは、経営コンサルタント的にいうと
早期の問題発見力ということになりそうだ。

アンテナを高くする。
危険予知能力を磨く。
一から十を知る。

いろいろ言われているが、皆同じことだ。

常に考え続け、わずかな変化を見逃さず、先手必勝で
事に当たっていく。

そういう事だ。

彼は、サッカー人生の中で、壁にぶつかりながら、
それが大事だということを体得して来たということだった。

今では、自分成長させるため、自ら壁にぶつかることを求め
壁を求めているとも書いてあった。

素晴らしい。

なんとアグレッシブなのだろう。
そして思慮深い。

彼は選手としても優秀だが、きっとコーチや監督になっても
成功するだろう。

今後、彼がどういう道を辿っていくのか、暖かく見守る
こととしたい。

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2008年5月29日 (木)

手話の歌姫

夕食時、何気なしに見ていたテレビに、思わず引き込まれた。

番組は、フジテレビの「アンビリバボー」。

ストーリーシンガーがギターを弾いていると思ったら、
そこに、1人の女性が近づいて来た。

渡された紙片にこう書いてあった。
「私は耳が聞こえませんが、今度隣で歌を手話で表現させて下さい。」

それが、Kiyoとアツシの音楽ユニット「アツキヨ」の出発点だった。

Kiyoは、生まれながらに高度感音性難聴障害を持っており、
ほとんど音が聞こえない。

その彼女が、全身を使って歌を手話で表現する。

その姿も素晴らしかったが、それ以上に驚いたのは、
歌を歌っていたことだ。

番組では、Kiseki(奇跡)というアツシのオリジナルソングを
7年かけて練習したと言っていた。

耳が聞こえない以上、絶対音階が取れない。
ゆえに、見当で歌っては修正指示を受けて歌い方を直し、
その感覚を体で覚えていくしかないのだ。

これは、すごいことだと思う。
比較する材料がないのである。
まさに手探りそのものだ。

しかし、奇跡は起きた。

歌詞も素晴らしい内容だった。
一部しか聞き取れなかったので、今度全文をぜひ聞いてみたい。

あきらめず、努力を重ね、ひたむきに夢を追いかけて前進する
姿は、いつ見ても、聞いても感動するものである。

とてもいい励ましをもらった。

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2008年5月28日 (水)

Kさんお世話になりました。

今日が、Kさんとの最後の別れの日だった。

私が通っているフィットネスクラブで、私の担当インストラクターだった方だ。
足掛け5年のお付き合いになる。

私以上に私の体について詳しかった。

トレーニングが終わる度に、マットの上でストレッチをしてもらっていた。
だから、筋肉のつき方や、部位の柔軟性がまさに手にとるように分かっていた。

トレーニングの進捗に合わせ、何度もメニューを作り変えてくれた。
そして、メールで新しいメニューを送ってくれる。
受け取ると、すぐに自分なりに見やすいように加工した。
そうして咀嚼しておくと、次回行ったとき、即トレーニングに入れるのだ。

トレーニング中の指導は、厳しかった。
しかし、不思議とギリギリのところで手を緩めてくれた。
私の限界が分かっていたのである。
そのようにして何度も「追い込み」を掛けられた。
きつかったけれど、そのときは、全てを忘れられた。

話題も豊富で、心のリラクゼーションにも一役買ってくれた。
トレーニングの合間や、終わった後の何気ない会話が、
心を解きほぐしてくれる。

Kさんは33歳。
これから、新たな人生に旅立つ。

これからどんなことが起こるか分からないけれど、
あなたなら大丈夫。
持ち前の明るさと何かを極めて行こうとする心を持ち続ければ。

また、どこかでお会いましょう。
そして、お互いの成長した姿を、ぜひ称え合いたいものです。
本当にお世話になりました。
Kさんとご家族の皆さんの将来に、幸多かれと心からお祈りしています。

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2008年5月27日 (火)

脳との対話

昨日、糸が切れた。

午前中に納期ギリギリの仕事を仕上げたら、急に頭が働かなくなった。

先週、仕事、打合せ、ボランティア、イベント運営、コンサート、トレーニング、
速読と、フルメニューをこなしたツケが回って来たようだった。

若干、時間に余裕ができたことも関係していたのかもしれない。
脳が休養を訴えて来た。

だったら積極的に休養しようと思って、上映が始まった「ランボー」を見に行くか
美術館に行くかといろいろ考え始めたが、何とそれも脳が拒否してしまった。

脳曰く。

「何も考えるな。」と

「で、何をすればいい?」
「横になって、目を閉じろ。」

「それって、寝ろってこと?」
「そういうことだ。」

「時間がもったいなくない?」
「完全休養も、大事な時間の使い方だ。」

なるほど。
つまり、リセットしろということね。
パソコンも動きが悪くなって来たとき、一旦再起動して常駐ソフトを解除する
ことをするが、それと同じ理屈ね。
了解。

ということで、昨日は、午後から何もせず、ひたすら寝た。
昼寝、夕寝、夜寝を合わせ、15時間位寝たかも。

どれ位リセット効果が表れるか。
今日から、また前線に復帰したいと思う。

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2008年5月26日 (月)

料理の切れ目が運の切れ目

一昨日、私の属している協会の年次総会が開催された。

4部構成で行われたのだが、その最後が懇親会だった。

そこでの出来事。

1時間半の予定だったが、開始早々、わずか数十分で料理がなくなった。
何ということだ。
来賓もお呼びし、大事な会だったのに。

総会後の事務手続きがあって、少し遅れて懇親会場に入ったのだが
もうその時点で、デザートしか残っていなかった。

主催者側として問題だと思ったため、実行委員長ではなかったが、
すぐに責任者を呼び事情を聞いた。

「事前にメニューチェックをしたの?」
「会館にお任せで、チェックしていませんでした。」
「それでいいの?」
「いいと思っていました。」
「その結果がこれだね。」
「・・・。」
「料理の切れ目が運の切れ目。まだ20分あるけどクローズにしたら。」

ひとりひとりが責任をもって行動しないとこういうことになる。
我協会がケチだと思われなければいいが。

後味の悪いイベント運営に終わってしまった。

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2008年5月25日 (日)

黒糖バナナ

今、気晴らしに隣のマルエツに行ったら、「黒糖バナナ」なるものが売っていた。

バナナといえば、現在の私の準主食とも言える食べ物だ。
それに黒糖が関係しているとあれば、これはもう買うしかない。

手に取ってよく見ると、ドライフルーツに黒糖がまぶしてあるではないか。

原産国は・・・フィリピン
製造者は・・・国内業者

うーん、大丈夫だろうな。

黒糖でバナナをカモフラージュしている可能性もある。
最近は、何をたべさせられているか分からない。

値段は・・・NET100gで158円
他のドライフルーツと比べたら、格段の安さ。
ますます、あやしい。

でも、買ってしまった。

まあ、食べてみて、危険を察知したら、やめることにしよう。
先入観で判断するのは早計だ。

自分の5感を試されるが、それはそれでいいのかもしれない。
大昔の人間は、そうやって生きて来たのだ。

自己責任

最近よく言われているが、当たり前のことだ。
では、このあと、さっそく食べてみることにする。

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2008年5月24日 (土)

敬天(けいてん)愛人(あいじん)

最近、妙に気になっていることばがある。

「敬天(けいてん)愛人(あいじん)」

この意味は、以下のとおりだ。

天の理は存在し、生を充実させるにはそれを実践することである。
そして天が人々を平等に愛してくれるように、
自らも他人を愛さなければならない。

何とも、奥の深いことばだ。

このことば、西郷隆盛がこよなく愛したことばである。

西郷隆盛は、豪快一方に見られ勝ちだが、実はとても繊細な心の
持ち主だったという。
上記のことばにも、愛民の精神が存分に表現されている。

昔の偉人のことばには、決意と覚悟が感じられる。
言うだけでなく、実行が伴っている。
言い切りながら、自らを試している。

このことば、座右の銘として心に刻んでおくこととしたい。

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2008年5月23日 (金)

仕事=遊び

仕事とは実におもしろい。

仕事を経て、「学ぶ」ことがおもしろいのだ。

「学ぶ」とは、単に知識を得ることではない。
人々の知見や知恵に触れることが楽しいのだ。

そして、その奥にいる「知らなかった自分」と出会うこと。

そう捉えていくと、仕事の概念は、限りなく広がっていく。

いい仕事をすることは、いい遊びをすることにつながっている。
好奇心を持ち、疑問を持ち、時間を忘れてそれに没頭する。

仕事を苦痛と思っている方。

その方は「仕事」をしているのではない。
単なる「作業」をしているに過ぎない。

自分で意義を見出さない限り、仕事を自分の味方につける
ことはできない。

仕事とは、手段なのだ。
目的ではない。

限りなく自分を磨くための手段と捉えよう。

そう考えれば、どんな小さな仕事にも、生命が宿る。

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2008年5月21日 (水)

信念のリーダーシップ

サッカー・ワールドカップ日本代表監督 岡田 武史

少しはにかみ屋で、不器用な感じ。
しかし、考えの芯をぶらすことなく、選手に魂でぶつかっていく。

岡田監督に対し持っていた私の印象である。

前から興味を持っていたリーダーであった。
そのため、店頭で「岡田監督 信念のリーダーシップ」というタイトルを
見たとき、すぐに手に取った。
児玉光雄氏の著作である。

そこには、愛情深く、しかし勝負には厳しい岡田監督の素顔が描かれていた。

結果が全ての勝負の世界に活きる監督という職業。
選手の能力を最大限に引き出し、勝つためにはどう考え行動すればいいか。
これは、プロの世界に生きるリーダーの共通のテーマだ。

「100%ファイトしない選手は使わない。」

この言葉の中には、決意が感じられる。
自分に対する決意だ。
そして、自覚と自律を求めている。

また、チームがギリギリの線に追い込まれたとき、リーダーはどうあるべきか。

「平常心」

選手を信頼し、全てを委ねる。
その場に至るまでのプロセスが勝負なのだ。
そして結果については、責任を取る。

監督とは、厳しい仕事だ。
優勝しても、メダルをもらうのは選手だ。
監督はもらえない。

しかし、岡田監督は、きっとこう言うだろう。
「そんなことはない。感動というプレゼントを選手からもらったから。」

あくまでも謙虚。
そんな姿が、岡田監督にはよく似合う。

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2008年5月20日 (火)

大地を揺るがすリバーダンス

今日、リバーダンスを赤坂ACTシアターで見て来た。

パンフレットによると、リバーダンスは以下のように紹介されている。

「ヨーロッパの小国アイルランドが自国のダンスや民族音楽、歴史や
ケルトの思想など、誇るべき伝統と文化のすべてを注ぎ込んで生み出した
全く新しいダンス・エンターテイメントです。」

いうならば、アイリッシュ・ダンスのモダン版だ。

アイリッシュ・ダンスは、上半身をまっすぐにしたまま、脚だけを素早く
動かしステップを踏むのが特徴だが、それを活かしながら、物語風に
アレンジし、楽しいステージに仕上げたものだ。

素晴らしい演技の連続だった。

踊りはもちろん、歌やバイオリン、ドラムの演奏が間に差し挟まれ
緩急をつけた実に見ごたえのある舞台となっていた。

まさに大地を揺るがす、力強いステップ。

しかし、あんなに高速にステップを踏んで、よく膝がもつものだと
変なところで感心した。

今度は、ぜひアイリッシュ・ダンスそのものが見たくなった。
アイルランドの伝統芸能、その真髄にさらに迫ってみたい。

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2008年5月19日 (月)

メンター再考

昨日のCDA勉強会で、メンター制度のことについて話し合った。

メンターとは、いろいろ定義されているが、要するに「相手の成長を心から支援する人」
と広く捉えるのがいいと思っている。

語源は、ギリシャ神話に登場するメントールなる人物に由来する。
この人物は、トロイ戦争で有名なオデッセウス王の親友であり、オデッセウスが
戦場へ出掛けて留守中に、将来の王位継承者である息子テレマコスをそれに
相応しい人物に教育した人だ。
帝王学だけでなく、人格的成長も促したという。

メンタリングによく似たことばに、カウンセリング、コーチング、コンサルティングが
あるが、メンタリングは相手と場合に応じて、カウンセリング、コーチング、
コンサルティングを使い分けする技術を指していうこともある。

こうなると、メンターが行うメンタリングは、たいへん奥の深いものである
ことが分かる。

会社で、メンター本来の意味でのメンター制度を導入することは不可能だろう。
人格的にも優れ、心から部下の成長を願っている人とは、社内で出会ったことがない。
大体このような人は、狭い組織の中にはいない気がする。

私には、素晴らしいメンターがいるが、やはり組織外の方だった。

メンターとは、メンティー(メンターを受ける人)がメンターと認めた人しか、
その役割を果せないと思う。

「まずメンティーありき」なのである。

メンターとしての役割が果せるリーダー教育ももちろん必要だと思う。
なかなか難しいとは思うが。

しかし、それ以上に、自己を客観的に分析でき、メンターに自分の考えを
しっかり述べられるメンティ教育の方が大事な気がする。
メンターを頼り教えてもらうというスタンスでは、小学生と変わりない。
プロのビジネスマンとしての自覚を促したいところである。

メンターには、次の言葉が似合う。
「与えよ、さらば与えられん。」

メンティには、次の言葉が似合う。
「求めよ、さらば与えられん。」

つまり、お互いに心から求め合う関係にならなければ、メンター関係は
成り立たないのではないか。

会社は、よくその辺を見極めた方がいいかもしれない。
ブラザー制度やシスター制度、エルダー制度という言葉だけが先行している
気がする。

取ってつけたような制度は、百害あって一利なしなのである。

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2008年5月18日 (日)

脳は変わることができる

昨日、撮りためていたDVD3本をやっと視聴できた。

その中の1本が、NHK総合のプロフェショナル「脳活用法スペシャル」だった。

言わずと知れた脳科学者である茂木健一郎さんの話しだ。
「脳取扱い説明書を公開します。」のことばで始まった。

記憶に関する「鶴の恩返し勉強法」や集中力に関する「短時間集中法」に
続き、「育ての極意」が紹介された。

これは、私が日頃から研修で言っていることと同じだったので
「なるほど、脳の関係からもこのように裏づけられるのか」と妙に納得した。

●誉めるアスリートになる。
   よく相手を「観察」しいい所を見つけた「瞬間」に誉める。:脳はその瞬間活性化する。
   逆に叱るときは、「具体的」に叱る。:抽象的では脳は反応しない。

なるほどね。部下育成の場面そのものだ。

●自己発見をする。
   自分が変われば、同じ相手でも新たないい所が見つかる。:脳は新しいものを探す
  ようにできている。飽きることは才能でありこの特性は人間しか持っていない。

他人まかせではだめということね。

●脳は変わることができる。
   脳は、年齢に関係なく成長する。こうだと自分または相手の人生を決め付けては
   いけない。(茂木さん自体、まだ自分の正体が分からないとのこと)

真理は、いろいろな角度から検証されて、初めて腑に落ちて来る。
今日は、脳の観点から、貴重な情報を入手できた。

今後、どこかで引用させて頂くとしよう。

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2008年5月17日 (土)

大地の瞳

宇都宮には、本当に何でもある。

研修で大きな声で話して喉が渇いたため、夕食は麺類にしようと決めていた。

ホテルが駅のすぐ近くだったので、夕刻、駅前のララスクエアB1に行ってみた。
「宇都宮ラーメン」の看板を事前に見ていたからである。

でも、B1へ行って気が変わった。

「大地の瞳」なる北海道ラーメン店の看板が目に入ったからである。
正確に言うと「西山ラーメン特製麺」の文字に引き込まれた。

北海道の西山ラーメンといえば、麺にコシがあることで評判の絶品麺である。
これを逃す手はない。

呼び込みのお姉さんを尻目に、さっさと店内に入り即注文した。

麺を味わいたいため、つけ麺にした。

やっぱり絶品、おいしかった。

いろいろ歩くと、それなりの収穫がある。
やはり「行動」することが大事なのだと実感した。

帰りに「トッピング無料チケット」を頂いた。
麺大盛りが無料とある。

うーん、これもやみつきになりそうだ。

宇都宮とは、本当に不思議な街だこと。

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2008年5月16日 (金)

1万回の押打

1万回の押打と言っても、テレビゲームではない。

一昨日の深夜にパソコンに打ち込んだキーボードの回数だ。

さる協会の総務部長をしている関係で、今月開催される総会への
参加者の議決権行使書を集計する必要に迫られている。
出欠の有無と各議案の賛否を入力するのだ。

事務員がいる訳ではないので、すべてボランティで作業をこなしている。
議決権行使書も、自宅に送られて来る。
千通近いはがきが来るので、年賀状どころではない。

部員はいるが、分散入力が難しい状況だ。
よって、部長とは言いながら、必死の事務作業となる。

出張先のホテルでも入力作業を続けている。

こういう時に限って、至急の弔事の連絡が飛び込んで来る。
また、本部から来る会員への衆知文書を加工し会員へメールで流す等
たくさんのおまけもついて来る。

まさに究極のボランティア。

人の役に立つということは、並大抵のことではない。
それを身を持って受け止めている。

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2008年5月15日 (木)

宇都宮線グリーン車最高!

昨日、宇都宮から帰って来るとき、初めて宇都宮線グリーン車に乗った。

通常は新幹線を使うのだが、窓口が混んでいて、とても
並ぶ気にならなかったからだ。

とりあえず在来線のホームに行った。

そこで、目に入ったのが、グリーン券販売機である。
よく見ると、「スカイ専用」とある。

ラッキー!

伝票清算を省くため、最近は現金で切符を買わないようにしている。
ちょうど疲れていたし、さっそく目を通したい資料があったので
発作的にスイカでタッチしてしまった。

でも、検札が来たとき、どうやって証明するのだろうか。
車掌さんが確認用の端末機を持って来るのだろうかと
いろいろ考えてしまった。

車両に乗り込んで、そのなぞが解けた。

座席の上にタッチパネルがあって、そこにスイカをタッチすると
ランプが赤から青に変わるのだ。
よく出来ている!

自由席なので、座席移動した際もタッチで移動可能だ。
別の列車に乗り換えても、購入した区間内ならばデータは活きている。
すばらしい!

なるほどねと納得すると、ずうと前からグリーン車2階席を利用
している客の振りをしている自分がおかしくなった。

久しぶりに快適な1時間を過ごした。
もちろん、資料にもしっかり目を通せた。

これから、何度か仕事で宇都宮へ行くことになっている。
これは、やみつきになりそうだ。

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2008年5月13日 (火)

妖精ミュージアム

今日、不思議な魅力にあふれた博物館へ行って来た。

その名は、「うつのみや妖精ミュージアム」

実は、宇都宮市が運営している博物館なのだ。
日本の妖精研究の第1人者である井村君江さんが、イギリスコンフォート地方
にお住まいの頃、収集した妖精に関する絵や資料等を市に寄贈されたのが
ミュージアム開設のきっかけになったとのこと。
それゆえ、そこでは、いろいろな妖精に出会うことができる。

妖精というと、ピーターパンに出てくるかわいいティンカーベルを思い浮かべるが
かわいくない妖精も存在するとのこと。
ロードオブザリングに出てきたゴブリンも、地下に住む妖精とのことだった。

ハリーポッターもイギリスの女性作家が書いたものだったし、イギリスは
どうやら魔法や妖精といった神秘的なものが好きなお国柄のようだ。
同じ島国である日本人が、かつて八百万の神々を信仰したことと、
どこか共通点があるのかもしれない。

展示されている中で一番気に入ったのは、男女の妖精が踊る手巻きオルゴール
だった。

やさしい音色に合わせ、特殊な仕掛けで中空に映し出された妖精たちが
静かに踊る、まさに癒しのオルゴールだ。
ゆっくりゆっくり、何度もハンドルを回した。

そして嬉しかったには、案内して頂いた市の女性の係りの方が、つきっきりで
説明してくれたことだ。
訪問した時間が午後7時過ぎと遅く他の客がいなかったせいもあるかも
しれないが、妖精のことについて知りたいという私の気持ちが伝わったのかも
しれない。

実際には妖精そのものよりも、なぜ市が妖精を取り上げたのかに
興味があったのだが。
これについては、ぎょうざと同じで、「宇都宮市を妖精の住む街」として
売り込みたいという地域起こしの意図があるそうである。

最後に、若槻まり子さんが書いた「ねこじゃらしと戯れるかわいい妖精」の
絵葉書を購入して来た。

明日は、こちらでシビアな仕事が待っている。

葉書から妖精が飛び出して来て助けてくれるといいのだが。
思わずそんなことを考えてしまった。

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2008年5月12日 (月)

江戸しぐさ

「江戸しぐさ」という言葉をご存知だろうか。

江戸しぐさとは、日常の立ち振る舞いから言葉使いまで、人とのつきあい全般に
わたる知恵のこと。

江戸の町衆の間で、互いにトラブルを避け、気持ちよく暮らすために自然と
工夫されて来た。

そのひとつに「お心肥(おしんこやし)」という言葉がある。

これは、心に肥料を与え、豊かにすることを指す。
現代風にいうとEQ(心の知能指数)ということになるのかもしれない。

単に知識を詰め込むだけではだめで、きちんとそれが実践できることが大事。
また、その前提として、バランスよく考えることも求められる。

こういうことが、既に江戸庶民に間で言われていたというから驚きだ。
現代人にはない、深さと味わいを感じさせる。

人間、最後は総合力だと思う。

机上の勉強ももちろん大事だが、広い意味の勉強も大事にしたいものである。

私は「遊びも勉強」と言っている。
今行っていることから「何を」学び取ろうとしているのか、まさに気持ちの問題と
いうことである。
本当の遊びとの差は、紙一重だと思う。

これからも、いろいろなことにチャレンジし、右脳と左脳の同時鍛錬を目指したい。

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2008年5月11日 (日)

上杉鷹山の経営学

マイミクのオードリーⅡさんの勧めで、童門冬二氏が著した上杉鷹山に迫った。

「小説上杉鷹山」と「上杉鷹山の経営学 危機を乗り切るリーダーの条件」の
2作品があったので、今回は後者を選んだ。

そこで分かった。
上杉鷹山は、封建時代という時代にありながら破綻寸前の米沢藩民のために
働いた類いまれなリーダーであったことが。

上杉鷹山曰く

「経営改革というのは、たんにバランスシートに生じた赤字をゼロにすることではない。
改革を進めるには、人づくりが大切だ。人づくりを無視した改革は決して成功しない。」

「絶望的な職場は例えてみれば冷えた灰だ。しかし、その灰の中をよく探して見れば、
必ずまだ消えていない小さな火ダネがあるはずだ。その火ダネはあなた自身だ。
その火を他に移そう。つまり灰のような職場でも、火ダネ運動を起せば必ずその
職場は活性化する。そしてその組織は生き返る。」

藩民曰く

「上杉鷹山公の行った経営改革は、赤字を消しただけではない。人間の心の赤字
を消したことだ。人々の胸に、もう一度他人への愛、信頼という黒字が戻ったのだ。」

上杉鷹山が米沢藩主となり、藩の建て直しを始めたのは、何と若干17歳のとき。

この歳で、すでに自我が確立している。
それも「愛と信頼」の精神に満ち溢れてである。

しかし、優しいだけではない。

「私が処断するのではない。歴史が処断するのだ。」と言いながら
腹心の部下であったが権力に堕落した竹俣当綱を断罪している。

ジョン・F・ケネディも尊敬したという上杉鷹山。

松岬神社へ詣でることがあったときは、ぜひその像と対峙してみたい。

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2008年5月10日 (土)

風神ライカ

今朝、朝日新聞を見ていたら、「風神ライカはメーンの6回戦でナタリー・ブラウン(米)に2-0で判定勝ち」という記事が目に飛び込んで来た。

「ライカ・・・どこかで聞いたぞ。」
「そうだ、いつかテレビで見た女性ボクサーだ。」
「ついに桧舞台に上がり始めたか。」

昨日、日本ボクシングコミッション(JBC)公認で初となる女子プロボクシングの試合が後楽園ホールで行われた。

そのメーンイベントのスーパーライト級6回戦の試合で、アマチュア世界選手権銀メダリストでプロ無敗のナタリー・ブラウンとの試合を競り勝ったのだ。

当時テレビで見たライカ(公認プロテスト前はこれがリングネーム)は、まさにハングリーそのものだった。

その練習風景は、男性と全く変わらず、言われなければ女性とは気が付かないだろう。
激しいスパークリングに汗ダクダクのなわ跳びとランニング。

何がここまで彼女を駆り立てるのか。

2002年に自伝「私は居場所を見つけたい」を発刊しているので、それを読めば
何か分かるかもしれない。
テレビでは漫画「はじめの一歩」を読んでボクサーに憧れたと言っていた。

しかし、そんなものではない気がする。

彼女の生い立ちは詳しくないが、今どき珍しい「狼」の臭いを感じさせる雰囲気を
持っている。
だから記憶に残っていた。

自分の目指した道を極めて欲しい。
いつかボコボコにされる日が来るかもしれないが、彼女ならそれを恐れないだろう。

密かに応援して行きたいと思う。

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2008年5月 9日 (金)

やはり新幹線は速い!

昨日、豊橋駅で東京行きのひかりを待ってホームで本を読んでいたときのこと。

少し振動を感じて顔を上げたら、稲妻の如く飛び去って行ったものがあった。

そう、線路中央の通過線を走り抜けたのぞみだった。

すごかった。

一瞬にして風圧を感じたと思ったら、次の瞬間、負の陰圧を受けた。

普通は走り抜ける側ののぞみばかりに乗っているが、昨日は立場が逆になった。
どんどん遠のいていく赤いテールランプを見送りながら、こう思った。

「これが、立場を変えて見るということか。」

いろいろな疑問が、頭をよぎった。
・どのようにして車体が浮かないように安定させているのだろうか。
(続いている線路に結構アップダウンがあった。)
・あのスピードで架線に接触しているパンタグラフがよく火を吹かないな。
(こすり付けているようなものだろう。)
・運転手は、どの位先まで前方を確認できているのだろうか。
(前方の異常を目視しても、全然間に合わないと思うが。)

普段は思いつかない疑問が、どんどん湧いて来る。

人間、同じ立場に止まっていたのでは、思考停止するはずだと思った。

立場を変え、役割をチェンジし、果敢に行動し、違った環境に
身をおくことを、自ら実践すること。

やはり、これが大事だ。

これからも、いろいろな立場を経験し、思考の枠を広げて行きたい。

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2008年5月 7日 (水)

将の器 参謀の器

童門冬二氏の著作を初めて読んだ。

「将の器 参謀の器」である。

とても読み易くて、おもしろかった。

歴史上の人物を捉えて、そのエピソードを追いながら
リーダーの心得、ブレインの心得を説いていくというストーリーだった。

将で取り上げられていたのが、徳川家康、武田信玄、加藤清正たちだった。
一方、参謀では、豊臣秀吉、安藤直次が代表例として紹介されていた。

それぞれの内容については省略するが、現在のリーダーに置き換えると
このような要件が必要になる等、リーダーシップ論の解説が入ったり、
また経営に必要な原則論になったり、マネジメントの読本としても
楽しめる内容となっていた。

問題は、これらをどう自分の行動に取り入れていくかだ。
これが抜けてしまっては、読んだ価値がない。

少しずつでも、実践して行きたい。

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2008年5月 6日 (火)

初級エアロ応援!

連休最後の今日、H倶楽部でIインストラクター(女性)の「初級エアロビクス」の初めてのレッスンがあった。

入社後まだ間がないので、定期的なレッスンは持っていないとのこと。
イベントとして開催する連休中の特別レッスンとして実施されたものだ。

実は、現在それどころではない状況なのだ。
今日中に仕上げなければならない原稿に追われている状態なのだ。

しかし、連休前から初参加して応援すると約束していた。

さんざん迷った挙句、意を決して行って来た。
やはり、約束は破れない。

テンポのいい進め方で、しっかり汗をかけた。
いいインストラクターになれるだろう。
安心した。

その後、急いで帰宅してこのブログを書いている。
費やした時間4時間。

これから、この時間を馬力をかけて取り戻したいと思う。

今年の連休こそはゆっくり過ごしたかったが、そうは出来ていないようだ。
運命に逆らわず、走り抜けたい。

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2008年5月 5日 (月)

メンタルトレーニング

連休中はフィットネスに通い詰めてと計画していたが、
連休前の仕事の疲れが出て来て、計画が狂ってしまった。

結局、連休明けの仕事の準備が思うように進まず、今日も図書館通いだった。

しかし、転んでもただでは起きないタイプ。

それならばと言うことで、昨夜22時過ぎに近所の大型書店へ行き、
かねてから目をつけていた本を5冊買って来た。
今日を入れて連休残り2日間と、明後日からの出張2日間の隙間時間に
5冊同時進行で読み進み、読破しようと計画を変更した。

そのうちの1冊が面白かったため、今日、読み切ってしまった。

「逆境を生き抜く「打たれ強さ」の秘密~タフな心をつくるメンタルトレーニング」が
その本のタイトルである。
ゴルフの田中秀道プロのメンタルトレーナーでもある岡本正善氏の著作だ。

世界的に有名なメンタルトレーナーであるジム・レイヤーが
メンタルタフネスを身に付けるためには、次の2つを実行すればいいと言っている。
① ネガティブ要因を特定する。
② ポジティブ要因を発見する。

岡本氏は、この著作の中で、具体的にどのようなことを実行すればいいのか
を教えてくれている。
・緊張、集中力、リズム。この3つをコントロールすることが、力を発揮する前提条件
・能力の貯蔵庫である潜在意識が動き出すには、イメージ力、適切な目標設定が肝心
・これら5つのかなめとなるのが呼吸法
・この6つの基本があなたが変わる第1歩

前提条件として、両者とも、まずありのままの自分を認めることの重要性を説いている。

やはり、どんな状況になっても、心静かに自分と対峙することが大事なようだ。
引き続き、修行に励みたい。

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2008年5月 4日 (日)

岸谷五朗という男

昨夜、「愛馬物語」を見た。

主人公を演じたのが岸谷五朗。
その愛妻で、途中で病没してしまう役を、薬師丸ひろ子が演じていた。

野添広一(岸谷五朗)はある金融会社の敏腕営業。
仕事一筋だった。
あるとき、妻が病気で倒れ、その際初めて2年前から妻が乗馬教室に
通っていたことを知る。

妻が好んで乗馬していた馬の名前をクラリオンという。
その馬が処分されると聞いて、命を救うため、何とその馬を買ってしまった。
その後、妻が他界し会社をやめ、北海道にクラリオンと共に移住してしまう。

これは、脚色してあるが、本筋は実話だそうだ。
ご本人である市来宏さんの北海道の牧場でも収録が行なわれたとのこと。

何とも、意思の強い方だ。
映像の中では「クラリオンを買ったのはお母さんの病気でうろたえていたからだ。」
と娘に答えていたが、そうではなかっただろう。
妻の愛したクラリオンが、野添にとって2人の宝に映ったのではないだろうか。
その命を救うことは、妻の命を助けて欲しいという天への叫びだったのかもしれない。

この、不器用だが純粋で自分が守ると決めたことを実行していく役を
見事に岸谷五朗が演じていた。

この役者、実にいい魂を持っている。
熱いハートに即実行していく力強さ。
役の上だけでなく、本人自身もそういう人なのではないかと思わせる
何かが伝わって来る。

2001年にTBSで主人公を演じた「世界で一番熱い夏」以来の感動であった。

「人生をかけて守りたいものがありますか」

番組の最初に投げ掛けられたこのことば。
ぜひ見つけ出して行きたいと思う。

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2008年5月 3日 (土)

自分のことば

現在、私の部屋には、写真立てが6つ並んでいる。

それらには主に、美術館や博物館で買い求めた絵はがきを入れている。

絵はがきは、セットでは買わない。
気に入ったカードだけ、2~3枚に絞り購入している。

最近、その写真立ての1つに、自分で考えたことばを入れ始めた。

パソコンでワードに自分のことばを打ち込み、A5の大きさに裁断した
黄色のコピー用紙にプリントして、一番目につく場所に置くようにしている。

頭では分かっていても、それが常に意識できているかは、別だからだ。

見る度に、「あっ、そうそう」と思うことしきりである。

おもしろいもので、そのことばから連想し、しりとりのように
次のことばが浮かんで来る。

それらも忘れない内に、ワードへ打ち込むようにしている。

人間の最高の表現を極めた芸術品の絵はがきと私のことば。

それらを対比することで、また新たな自分を発見できるきっかけ
がつかめるかもしれない。

そんなことを思いながら、部屋でのひと時を過ごしている。

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2008年5月 2日 (金)

熱中生活フェスタ

昨日、仕事先の静岡のホテルで夜BSを見ていたら、NHKの「熱中時間」をやっていた。
普通はなかなか時間が合わないため、見ることが少なかったが、昨日はじっくり見ることができた。

この「熱中時間」は、とことん趣味にこだわった方のその道楽振りを、タレントの薬丸さんらが紹介する番組である。

その趣味のこだわりようが、半端ではない。

昨日は、戦後、各社から発売されたトラックのカタログを収集した方の紹介だった。
実は、その情報を元に銀行強盗事件の解決にも一役かったというおまけつきだった。

さらに番組を見ていたら、この連休中に高島屋日本橋店で「熱中生活フェスタ」と題し、代表的な方の趣味の一部を紹介していると案内があった。

これはぜひこの目で確認したいと思い、今日、新幹線で東京到着後、徒歩で高島屋まで行って来た。出張後で荷物は多かったが、全然苦にならなかった。

すごかった! そして驚いた。

プルトップでできたドレス
毛玉で作った料理のイミテーション
バズーカ砲まであるゴム鉄砲
国内鉄道全線全駅下車の記録
写真で作る立体オブジェ 等

それはそれは、並大抵のエネルギーではない。

その中で、一番びっくりしたのが、「たまねぎ工芸」だった。
たまねぎの皮を使って、亀や昆虫を本物そっくりに作るというものだ。

添付の写真がその亀の作品だが、これがたまねぎの皮と分かるだろうか。
いやはや、すごい技である。

080502_2

世の中には、本当にいろいろな人がいるなと、つくづく実感した次第である。
そして、やはり、ナマは違う。
今後も足を運び、感動を味わいたい。

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2008年5月 1日 (木)

ガレーとジャポニスム

現在、東京ミッドタウン内にあるサントリー美術館で「ガレーとジャポニスム」が
開館1周年記念展として開催されている。

その展示会に、先週の日曜日に出かけて来た。

エミール・ガレーと言えば、フランス・アール・ヌーボーを代表するガラス工芸家である。

その繊細な造形に日本美術の影響を受け、何とも言えない奥深さを醸し出している。

特に秀逸だったのは、「蜻蛉(かげろう)」と呼ばれる作品だった。
これは、日本では初公開の作品である。

ガレの晩年の作品なのだが、自分を蜻蛉にたとえ、そのはかない命を表現
したかのような繊細な作りの脚付杯となっている。

展示会場の最後に、まさに満を持したような形で1点のみで展示されていた。

周囲がガラスだったので、縦から横から斜めからじっくり鑑賞して来た。
観察時間は、15分位かけたかもしれない。

これは私にとっては、異常に長い時間だ。
今も目を閉じると、その乳白色の地色と蜻蛉の姿が目に浮かぶ。

普通は、一瞬にして鑑賞し、次へ進んでしまう。
目に焼きついた残像で鑑賞するという感じだ。

今回は、それを15分かけるほど味わい深く感じるものがあった。

興味のある方は、ぜひ足をお運び頂きたい。
5/11(日)まで開催しているとのことである。

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