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2008年5月29日 (木)

手話の歌姫

夕食時、何気なしに見ていたテレビに、思わず引き込まれた。

番組は、フジテレビの「アンビリバボー」。

ストーリーシンガーがギターを弾いていると思ったら、
そこに、1人の女性が近づいて来た。

渡された紙片にこう書いてあった。
「私は耳が聞こえませんが、今度隣で歌を手話で表現させて下さい。」

それが、Kiyoとアツシの音楽ユニット「アツキヨ」の出発点だった。

Kiyoは、生まれながらに高度感音性難聴障害を持っており、
ほとんど音が聞こえない。

その彼女が、全身を使って歌を手話で表現する。

その姿も素晴らしかったが、それ以上に驚いたのは、
歌を歌っていたことだ。

番組では、Kiseki(奇跡)というアツシのオリジナルソングを
7年かけて練習したと言っていた。

耳が聞こえない以上、絶対音階が取れない。
ゆえに、見当で歌っては修正指示を受けて歌い方を直し、
その感覚を体で覚えていくしかないのだ。

これは、すごいことだと思う。
比較する材料がないのである。
まさに手探りそのものだ。

しかし、奇跡は起きた。

歌詞も素晴らしい内容だった。
一部しか聞き取れなかったので、今度全文をぜひ聞いてみたい。

あきらめず、努力を重ね、ひたむきに夢を追いかけて前進する
姿は、いつ見ても、聞いても感動するものである。

とてもいい励ましをもらった。

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