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2008年5月21日 (水)

信念のリーダーシップ

サッカー・ワールドカップ日本代表監督 岡田 武史

少しはにかみ屋で、不器用な感じ。
しかし、考えの芯をぶらすことなく、選手に魂でぶつかっていく。

岡田監督に対し持っていた私の印象である。

前から興味を持っていたリーダーであった。
そのため、店頭で「岡田監督 信念のリーダーシップ」というタイトルを
見たとき、すぐに手に取った。
児玉光雄氏の著作である。

そこには、愛情深く、しかし勝負には厳しい岡田監督の素顔が描かれていた。

結果が全ての勝負の世界に活きる監督という職業。
選手の能力を最大限に引き出し、勝つためにはどう考え行動すればいいか。
これは、プロの世界に生きるリーダーの共通のテーマだ。

「100%ファイトしない選手は使わない。」

この言葉の中には、決意が感じられる。
自分に対する決意だ。
そして、自覚と自律を求めている。

また、チームがギリギリの線に追い込まれたとき、リーダーはどうあるべきか。

「平常心」

選手を信頼し、全てを委ねる。
その場に至るまでのプロセスが勝負なのだ。
そして結果については、責任を取る。

監督とは、厳しい仕事だ。
優勝しても、メダルをもらうのは選手だ。
監督はもらえない。

しかし、岡田監督は、きっとこう言うだろう。
「そんなことはない。感動というプレゼントを選手からもらったから。」

あくまでも謙虚。
そんな姿が、岡田監督にはよく似合う。

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