摂動敏感性
「摂動敏感性」とは、ミクロのゆらぎがマクロの大勢を支配するということ。
昨日、新幹線で移動しているときに、PHSにこのことばが飛び込んで来た。
田坂広志氏から送られて来る「風に便り」に載っていた。
複雑系という学問の中で使われる用語だが、我々の生活の中でも
実感することができる。
たとえば、雪の結晶。
水分子が雪の結晶を作るとき、わずかな埃や塵の影響を受け、
まったく違った形の結晶が作られる。
また、第1次世界大戦にも、同じような現象を見ることができる。
これは、オーストリア皇太子暗殺が発端となり、世界大戦
にまで、事態が広がってしまったことで知られる。
しかし、ここで言いたいのは、このような現象面の説明ではない。
「どんな小さな動きでも、それが全体に影響を及ぼす
可能性を秘めている。」
この事実だ。
田坂氏のことばを借りるとこうなる。
「一人の社員が、企業に革新をもたらし、
一人の起業家が、市場を大きく進化させ、
一人の社会起業家が、この社会を変革する。」
そう、たったひとりの社会起業家が、この社会を変える
原動力になる可能性を持っているのだ。
そして、これは、自分自身の仕事についても言える。
どこまで自分を信じ、どこまで真理を追究していくかだろう。
また、新たな勇気をもらった。
| 固定リンク
コメント