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2008年8月 2日 (土)

摂動敏感性

「摂動敏感性」とは、ミクロのゆらぎがマクロの大勢を支配するということ。

昨日、新幹線で移動しているときに、PHSにこのことばが飛び込んで来た。

田坂広志氏から送られて来る「風に便り」に載っていた。

複雑系という学問の中で使われる用語だが、我々の生活の中でも
実感することができる。

たとえば、雪の結晶。

水分子が雪の結晶を作るとき、わずかな埃や塵の影響を受け、
まったく違った形の結晶が作られる。

また、第1次世界大戦にも、同じような現象を見ることができる。

これは、オーストリア皇太子暗殺が発端となり、世界大戦
にまで、事態が広がってしまったことで知られる。

しかし、ここで言いたいのは、このような現象面の説明ではない。

「どんな小さな動きでも、それが全体に影響を及ぼす
可能性を秘めている。」

この事実だ。

田坂氏のことばを借りるとこうなる。

「一人の社員が、企業に革新をもたらし、
一人の起業家が、市場を大きく進化させ、
一人の社会起業家が、この社会を変革する。」

そう、たったひとりの社会起業家が、この社会を変える
原動力になる可能性を持っているのだ。

そして、これは、自分自身の仕事についても言える。

どこまで自分を信じ、どこまで真理を追究していくかだろう。

また、新たな勇気をもらった。

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