奇跡のリンゴ
1ヶ月に渡った激務の山場が、今日去った。
正確にいうと、12月末までの仕事の「段取り」のフレームワークが
やっと整理できたというところだ。
しかし、この間も、ジムには通い続けている。
もう、心身のリセット場所として不可欠の存在になりつつある。
そのサロンで、今日一気に「奇跡のリンゴ」を読了した。
「奇跡のリンゴ」、それは無農薬無肥料でリンゴを作った男の
すさまじい常識への挑戦の記録だ。
これは、NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」で2006年12月7日に
放送された青森県のりんご農家 木村秋則さんの話しが大きな
反響を呼び、単行本として出版されたものだ。
しかし、すごい人がいたものだ。
8年もの間、枯れ行くリンゴの木と向かい合い、最後まで
自分の信じる道を歩いた。
リンゴ農家がリンゴを作ることができず、食うや食わずの
生活を自ら強いたのである。
家族の協力も、ひとしおであったろう。
「リンゴの木は、リンゴの木だけで生きているわけではない。
周りの自然の中で生かされている生き物なわけだ。」
「人間もそうなんだよ。」
「人間はそのことを忘れてしまって、自分独りで生きている
と思っている。」
リンゴを自然のふところに返した。
リンゴだけでなく、リンゴと共に生きるありとあらゆる生き物を
リンゴ園に迎え育て、その中でリンゴ本来が持っている生命力を
引き出したのだ。
これはもう、リンゴ栽培という世界ではない。
リンゴはきっかけであり、木村さんは生命が本来持っている
自然治癒力を引き出したのだ。
「死ぬくらいなら、その前に1回はバカになってみたらいい。」
実際に木村さんは、万策尽きて岩木山にロープを持って
出かけたとのこと。
生命を絶とうとした岩木山で、自生する木を見て気づきを得た。
「ひとつのものに狂えば、いつか必ず答えに巡り合う。」
この言葉を信じ、明日からまた自分と戦って行きたい。
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