« ダークナイト | トップページ | 娘来たる »

2008年9月21日 (日)

サラリーマン合気道

いやー目からウロコとはこのことだ。

箭内 道彦(やない みちひこ)さんの「サラリーマン合気道」を
読んだ第一感想だ。

実にユニーク。

「自分ひとりで思いつくことなんてあまりにも小さい。」
「目の前の相手と向き合ってそこから生み出せばいい。」
「そのことに気がついて僕は少し楽になりました。」
「流されるからこそ遠くに行けるのだと。」

冒頭に書かれていた一文だ。

まるで自然体。
気負ったところが、全くないのである。

まさにタイトルどおり、受けて流す柔よく剛を制す
合気道の精神そのものの生き方だ。

逆説的な言い回しに、何とも言えない新鮮味を感じた。
以下、印象に残った言葉を上げてみる。

「プロ意識を捨てることで、人に任せることも含め、
その仕事にとって最善の道を考えることができる。」

「弱点は解釈し直すことで、仕事をする上での強力な武器となる。」

「事前の計画にはない偶然を受け入れることは、
世の中と足並みを揃えるチャンスでもある。」

「優先順位をつけないことで、
仕事は有機的に結びつき、密度を増していく。」

「ギリギリの途中変更は、仕事のキレと瞬発力を呼ぶ。」

「今日で終わりだと考えれば、
明日のために残していた力も全て使い切ることができる。」

「オンとオフのスイッチを壊すことで、
より真剣な気持ちで、より楽に仕事をすることができるようになる。」

誤解されないよう、多少解説が必要な言葉もあるが
総じて、味わい深い意味を秘めている。

これらは、まさに箭内さんが体得してきた人生訓なのだろう。
消化して自分の中に取り込んで行きたい。

|

« ダークナイト | トップページ | 娘来たる »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: サラリーマン合気道:

« ダークナイト | トップページ | 娘来たる »