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2008年12月29日 (月)

「度胸」の経営

途中まで読み掛けだった勝見明著「「度胸」の経営」を
読破した。

「脳ブームだが、脳だけで勝つことはできない。」
「顧客が求めるのは「最もよい答え」であり、それは
(ビジネス脳が導き出す)「正しい答え」とは限らない。」
「アイデアを発想しながら最善の答えを探り、チャンスと
見るや多くの困難を克服して実行し、成果を出していく
ために必要なのがビジネス度胸である。」
「それを日々実践していくことを、「度胸の経営」と呼ぶ。」

なるほど。
これは、確かにそのとおりだ。
理屈だけで通るほど、世の中甘くはない。

度胸を辞書で引くと、「物事に動じない心、胆力」と出て来る。

「度胸を持った人間は本当に何事にも恐れず動じない
のだろうか。」
「人間である以上、動じないはずはない。」
「度胸を持った人は、不安や恐れを抱く自分がいるとき、
同時に一歩前へ踏み込んで決断し、目指すものを
何としても実現させようとする自分を置くことができる。」

「弱さは強さだ。」という言葉がある。

謙虚にひたむきに何かを目指すとき、至らない自分
に気づく。
その自分を認め、さらに前進しようとするとき、
ある壁を突破せざるを得なくなる。
それを人は「度胸」と呼ぶのかもしれない。

しかし、本人はそれを「度胸」とは自覚していない
のではないだろうか。

多分、ひとつの「通過点」と受け止めている気がする。

想いが強ければ強いほど、度胸は自然体に
近づいて来る。

事例を読みながら、そう感じた。

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