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2008年12月28日 (日)

清貧の思想

TOPPOINTで読者番付今年9位に輝いた書籍が
中野幸次著「清貧の思想」だ。

今日、入手しさっそく読んだ。

清貧とは、辞書で調べると
「行いが清らかで私欲がなく、そのために
貧しく暮らしていること」
とある。

中野氏は、日本の古典(西行、兼好、光悦、芭蕉
池大雅、良寛等)を引きながら、現世の富貴を追求
する者ばかりでなく、ひたすら心の世界を重んじる
文化の伝統が日本にはあり、これこそが日本の
最も誇りうる文化であるとしている。

まさに、ワーズワースの「低く暮らし、高く思う」
の生き方だ。

しかし、108×2倍の煩悩を持つ私としては
良寛のような生き方は、共感できても
とても実行できる域に達していないことを
実感した。

庵でなく、今のマンションに済み続けたいし
麦かゆでなく、おいしいものを食べたい。

また、近所の子供達と戯れる代わりに、
フィットネスクラブで美しいインストラクターと
エアロビクスをしたい。

ことさら金品を追い求めることに興味がない
ことぐらいしか共通点がない。

無欲には、程遠い。
まだまだ、私利私欲の塊だ。

利他の精神を忘れず、自分なりの貢献の
仕方を改めて模索し直したいと思った。

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