渋沢史料館
時間が出来たら、できるだけ美術館や博物館へ行くようにしている。
感性を高めるためにだ。
昨日も、ジムへ行く前に王子の飛鳥山へ行って来た。
目的は、「紙の博物館」だった。
だが、行ってみたら飛鳥山には3つの博物館があった。
この意外性が何とも言えない。
3つの博物館とは、「紙の博物館」「北区飛鳥山博物館」「渋沢史料館」だ。
ここに渋沢栄一の資料館があったことは行くまで知らなかった。
パンフレットによると、旧渋沢邸は、この飛鳥山公園にの一角にあった
とのこと。
さっそく三館共通券という券が発売されていたので購入し
全部見ることにした。
それぞれ特徴があり、興味深い展示がしてあった。
しかし、一番秀逸だったのは、渋沢栄一氏の肉声が
聴けたことだ。
レコードに収録された「道徳経済合一説」。
少し高めの声で、熱心に語ることばが印象的だった。
渋沢栄一と言えば、明治維新以降日本の資本主義の
浸透に尽くした方だ。
だから「日本資本主義の父」と言われている。
設立等に関係した会社は、500に上るとされているから
凄いものだ。
邸宅跡が庭園になっていたため、こちらも散策して来た。
現在は、洋室茶室である「晩香蘆(ばんこうろ)」と
書庫である「青淵文庫(せいえんぶんこ)」だけが残っていた。
従来はここに、いくつもの建屋が点在していたとのこと。
庭園の四季を楽しみつつ、建屋を巡りながら日本の将来を
展望していたのではないだろうか。
まさに、風情と余裕を感じさせるたたずまいだった。
小雨が降る中、歴史の証人である飛鳥山を後にした。
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