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2009年8月31日 (月)

モンベルの凄さ

富士登山以来、私のアウトドア志向に再び火がついた。

ただ火がついたと言っても、まだ山に行った訳ではない。
トレッキングの準備を着々と整え始めた段階だ。

そう思っていた矢先に、カンブリア宮殿でモンベルが取り上げられた。

モンベルとは、大阪市西区に本社をおくアウトドア総合メーカー。
垂直に切り立ったアイガー北壁1800m世界最年少登頂記録を持つ
辰野勇氏が1975年に創業した会社だ。

私がジムに行く時、恵比寿で日比谷線に乗り換えるのだが、
そのJR駅前に、モンベルの改築したての素晴らしい店がある。

ウッドの雰囲気もいいが、何と言っても品揃えが凄い。
アウトドアに関するありとあらゆる製品が置いてある。
番組では、総アイテム4000と言っていた。

私も現在、フリースジャケットを1着だけ持っている。
20年前に買ったものだが、まだ大事に着ているのだ。
ナイロンのジャンパーが裾に内臓されており、防風・防水に
ある程度役立ってくれる。

しかし、残念ながらこれだけだ。

確かにモノはいいのだが、若干お値段が高め。
それと、デザインが私の好みと少し違うのだ。
柔らかい線やフォルムを持っている。

モンベルとはフランス語で「美しい山」を意味する。
その名のとおり、やさしい感じなのだ。

私はどちらかと言うと、アーミータイプが好きなのだ。
いかにもサバイバルしている感じがして、着ると力が
みなぎって来る。

でも、辰野氏はいいことを言っていた。

「50%50%の確率であれば、これは冒険とは呼べない。
これはカケだ。」
「もし51%の可能性があれば、49%のリスクをとる。
これが究極の冒険だ。」
(可能性の冷静な見極めが必要ということか。)

「99%の可能性があっても、最後の1%はやってみなければ
分からない。冒険は決してバクチではない。」
(最後まで気を抜くなということか。)

「僕は弱いから今まで生き延びてこれたと思う。」
「リスクマネジメント、その前提は想像力。」
「最近は、情報が多過ぎて想像力が欠落して来ている。」
(自分の5感を研ぎ澄ませということか。)

モンベルの凄さは、この静かな決意にあるのかもしれない。

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2009年8月30日 (日)

漢字の語源っておもしろい

書き物をしていると、ふと気になることがある。

「この漢字、どういういわれがあってこうなったのだろう。」

漢字は表意文字で、ひとつひとつに意味がある。
象形文字から誕生したものも多い。
絵に興味がある自分としては、思わず漢字を見てその由来を想像して
しまうことがある。

一度しっかりした知識を得たいなと本を探したところ、さっそく見つけた。

「語源を知って読みたい漢字」 PHP 正しい日本語研究会

なるほどね、そういう意味だったの。
まさに、目からうろこの連続だった。

例えば「恋」という字、旧字体は「戀」だった。

上半分は、「絲」と「言」(ことばでけじめをつけること)の組み合わせで
糸がもつれあったように、けじめをつけようとしても容易に分けられない
状態をあらわしていると言う。

そこに「心」を加えて、心がもつれ乱れて思い焦がれる「恋」という
感情を表現したとのこと。

言われてみると、実によく出来ている。

現在使われている常用漢字(新字体)は、簡単で分かりやすいが
本来の形から変わってしまっているので、意味を直感的に
捉えにくくなってしまった。

「愛」も、「人をかえりみる心」が元々の意味とのこと。

実に奥が深い。

そのほか、たくさんの漢字が解説されていた。

漢字は単に「情報を伝える」だけでなく、「感情を表す」大事な手段
だったのだ。

そう思うと、時々はパソコンでなく、この手で丁寧に字を書く大切さを
思わざるを得なかった。

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2009年8月29日 (土)

「めんどうくさい」を乗り越えて

日経ビジネス2009年8月31日号の有訓無訓に、鹿島茂氏(仏文学者)の記事が
掲載されていた。

タイトルが、「「めんどうくさい」型の成長モデルを超えて」だった。

読むうちに、なるほどなと思った。

「資本主義の成長を支える欲望の変質が始まった。」
「そこで日本企業は「贅沢の提供」から「めんどうくさいこと」の代行業へシフトします。」
「贅沢には限度がある。けれど面倒と感じることには限界がない。」

まさにそのとおりだ。

便利さの追求というのは、観点を変えると「めんどうくさい」ことからの脱却と言える。

ワンストップショッピングのCVSもスーパーもそうだ。
ネットに至っては、居ながらにして欲しいものが手に入る。

確かに便利はうれしいが、そこに落とし穴があると言う。

「本当に生き残るには、今まで世の中にないモノを作ろう、サービスを生み出そう
という、死ぬほど「めんどうくさい」ことが欠かせないんですよね。」

つまり、使い分けが必要ということだろう。

自分が目指すもののためには、労を惜しまない。
その時間を生み出すために、ムダな時間を便利を使って排する。

今は、自分がなにをすればいいか分からなくなっているため、
やたらと便利を使い、自分に対する甘えの構造になってしまっている気がする。

便利を本当の意味で活用するためにも、セルフマネジメントが必要と
いうことだ。

この点を見逃すと、便利が自分を滅ぼすことになる。

心して生きたいものだ。

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2009年8月28日 (金)

メモリー

私の部屋に1台のオルゴールが置いてある。

曲名は「メモリー」
そう、ミュージカル『キャッツ』の主題歌だ。

このオルゴール、実は手動式なのだ。
聞くときには、半球状になったケースの横に出ている
円盤をすりすりして聞く。

円盤を前に擦っても後ろに擦っても、不思議なことに
曲が進んでいく。

頭が疲れ気持ちを安らげたいときに、すりすりするのだ。

曲の速さをすりすりの加減で調整できるところがミソ。
ぜんまいや電池式では、こうは行かない。

ときにはゆっくり、ときには速く。

3回程度聞くと不思議と気持ちが落ち着いて来るから
不思議なものだ。

このオルゴール、磐梯山の五色沼近辺で見つけた
オルゴール専門店で買った。

店にあったオルゴールを全て聞いて選んだという
折り紙つきだ。

これからも、静かな調べで癒しを得たい。

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2009年8月27日 (木)

いもとようこ絵本原画展

昨日、東京駅付近に出向いた際、大丸ミュージアムに立ち寄って来た。

「いもとようこ絵本原画展」を見るためである。

いもとさんの絵本は、私もまだ記憶の中に留まっている。
ほんのりとしたとても温かい印象として心の深い部分に宿っている
感じなのだ。

今展示されているのは、それら絵本の原画となった和紙による貼り絵だった。

近くでみると立体感と質量感が伴い、さらに深い味わいを感じることが出来た。

「どこの国にお話しも、やはり人間の本質を描いた作品です。」
「だからこそ、どの国の人の心も捉えるのです。」
「時には励まし、時にはいさめ「生きる力」を与えてくれる。」
「絵本はまさに「心のお薬」です。」

お母さんに抱かれた小さな女の子が隣で「ニャア、ニャア」「ワン、ワン」
と絵を指差し、さかんにお母さんに話しかけていた。

この心やさしい絵本は、お母さんとの「心のかけ橋」にもなっている
のだなあと思わず実感してしまった。

これまでに2000万冊、絵本が世界中で売れたそうだ。
これは、ミリオンセラー20回分に当たる。
すごいものだ。

帰りに「青い鳥」を描いた絵はがきを買って来た。

しばらくは、青い鳥と共にメルヘンの世界を散歩したい。

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2009年8月24日 (月)

カウネットの愛らしさ

コクヨ社のネット販売であるカウネットを利用し始めて
もう4年の月日が経つ。

その前から存在は知っていたが事業者しか注文が出来ず
個人は対象外になっていたため、独立後利用し始めたと
いう経緯がある。

当時はプラス社のアスクルが隆盛を誇っていたが、なぜか
カウネットが気に入っていたのだ。

なぜか。

それは「カウ」だからである。

コクヨ社がカウにどのような意味を込めたかは知らないが
カウとは勝手に「牛」と解釈した。

そう、私は「牛」特にホルスタインが大好きなのだ。

学生時代に北海道の牧場で北海道酪農大学の学生に混じり
ホルスタインのお世話をしたことがある。
お産も手伝い、めでたくメスの双子が生まれた情景が今も
まぶたに焼き付いている。

という訳で、白と黒のブチ模様をみると可愛がりたく
なるのだ。

パソコンも一時は、ゲートウェイ2000の牛柄だった。
チワワ犬のななちゃんも牛柄。
ななちゃんの友達のカピバラのぬいぐるみも牛柄の
衣装をまとっている。

カウネットも、私にはそのネーミングだけで愛すべき
存在なのだ。

最初はアイテムの制限があったが、今は事務用品であれば
まず揃わないものはない。

今日も、土曜日に注文した製本テープや補充用ラインマーカー
インクが自宅に届いているはずだ。

これからも、末永くお付き合いして行きたい。

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イチローに学ぶ勝利する人の習慣術

児玉光雄氏のイチロー研究の新著が出たので、さっそく購読した。

これまで何冊も児玉氏の著作を読んでいる。
秀逸な点は、単にイチローの事をすごいと書いているだけでなく、
スポーツ心理学の実践場面や心理学の理論を使い、イチローの行動を
仔細に分析しながら、分かりやすく説いていることだ。

今回の図書はイラスト図解入りだったので、さらに興味を持って
購入した。
しかし、結果的にはあまり出来のいい図解ではなかった。
この部分は、別の方が執筆したのだろう。

著述の中に、こんな言葉が記されていた。

「欲を殺して、ただバットがボールをとらえることだけに
意識を絞り込む。」
「あの派手なパフォーマンスを売り物にした長島茂雄が
戦国の名武将なら、イチローはさしずめ悟り切った
禅僧の心を持っている。」

イチローは打ちたいという欲望さえも消し去り、ただボールを
最高のタイミングでバットに当てることだけに意識の照準を
合わせていると言う。
ただそれだけ。

非常にシンプルな論理だ。

まさに無我の境地で投手と向き合っている。
投手の過去のデータを無視し感性で打ちに行く。
独創的なバットスイングを生み出すためには、情報をあえて遮断し
真っ白な感覚で望むと言う。

実際にイチローがどう思っているかは分からないが、
邪念に捉われることなく、今起ころうとしている目の前のことに
全力投球することの大切さを伝えてくれている。

これが、出来そうで出来ないのだ。
つい、よけいな事を考えてしまう。

また試合後、黙々と道具を磨くイチローの姿が有名だ。
一人の時間を敢えて作り瞑想にふけりながら精神を
リセットしていると言う。

まさに禅僧だ。

「イチローの淡々としたプレーは、まさに一流のそれである。」
「野球禅のマスターという称号を彼に与えたい。」

同感である。

イチローの境地にはほど遠いが、その集中力はぜひ身につけたい。

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2009年8月23日 (日)

バンホーテンココアと共に

トレーニングが終わった後、楽しみがひとつある。
それは、バンホーテンココアを飲むことだ。

目的は2つある。

疲労回復のためのカロリー補給と筋肉増強のための
プロテイン取得だ。
プロテインは粉末を溶かして飲む。

飲んでいるバンホーテンココアは、明治乳業が製造して
いる紙パックのアイスココアだ。

これを買うために、いつも通りの向こうにあるコンビニに
立ち寄っている。

「2日前に来た時、ココアが品切れでしたね。」
「申し訳ございませんでした。」
「少なくとも週3回買いに来るので、必ず置いておいてね。」
「分かりました。」

夏場は、ココアは売れ筋ではないと聞いたことがある。
確かにこのコンビニでも、1列しか置いていない。

余分に置いてもらうには、実績を作るしかない。
そこで活動開始。

ジムでの親しい方に、それとなく話し掛けた。

「運動した後、何か飲まれていますか。」
「ビールだな。」
「ビールもいいけど、もっと体にいいものがありますよ。」
「何それって。」
「ココアです。疲労も回復するしポリフェノールも入っています。」
「この辺で売っているの。」
「通り向こうのコンビニにいつも置いてありますよ。」
「じゃあ、一度買ってみるかな。」
「そう、絶対後悔しませんよ。」

これで少し売上が伸びるかもしれない。

紙パックの広報欄に、こう書いてあった。
『ココアパウダーの製造方法は、1828年にオランダのC.J.バンホーテン
によって世界で初めて発明され、2008年で180年を迎えました。』

やはりいい品質のものは、絶えることがないのだ。

これからも、バンホーテンココアと共にありたい。

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2009年8月22日 (土)

ななと一緒

090822 ペットのちわわ犬のななが、すごいことになって来た。

脚力が一段とついて来て、もうどこにでも飛び乗って来る。

私のベッドは下に引き出しが2段ついているため少し腰高に
なっているのだが、そのうえにも、軽々と上がって来る。

昨夜出張から帰宅すると、玄関に入る前から私を察知し
「ワオオオーン」
と言う声が聞こえて来た。

着替えている最中から、足元にまとわり着いて来る。
よほど待ち焦がれていたのだろう。

それで終わりかと思ったら、これが始まりだった。

私の部屋から出て行かないのである。

それどころか、ベッドの上に陣取ったまま動かなくなって
しまった。

私が横になっても、腕をなめたり顔をなめたりして
何かとかまって来る。

そして、そのまま寝てしまった。
私の左腕を枕にして。

はずしても、寝ながらまた頭を乗せてくるという有様。

結局、一晩中一緒だった。

おかげで、今日は朝から左腕がだるくて参った。

しかし、本当にかわいいものである。

いつまでも仲良くしような、なな。

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2009年8月21日 (金)

越前かにめしの勧め

またしても、福井からの駅弁便りだ。

今日は、前に目を付けていた「越前かにめし」を賞味した。

このかにめし、ご飯を炊き上げる際に、ずわいがにの雌の
赤肉や卵巣、味噌等をほぐして混ぜ、じっくり蒸して
仕上げてあるとのこと。
その上に、さらに紅ずわいがにの足や肩の肉が乗っている。

豪勢な作りだ。

しかし、味は冷えたままを食べたため、風味が沸き立たず、
残念ながら今ひとつピンと来なかった。

多分、電子レンジで温めたら、絶品の味になるのではないか
と思う。

「旅の楽しみは駅弁にあり」

これは、確かに真理だ。

単に食べるだけでなく、包装紙や書いてある品書きにも
その地方独特の言い回しや表現を感じることが出来る。

ほとんどトンボ返りのような出張の合間に、ささやかに
食を楽しめるのも駅弁ならではだ。

スーパーでも時々全国駅弁祭りをイベントとして行って
いるが、ご当地で買い求める駅弁は、また一味違うように
思う。

見えないけれど、その地の水や空気が違っているからかも
知れない。

「見えない力」

これを感じ取る感性を、これからも大事にして行きたい。

たかが駅弁、されど駅弁だ。

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2009年8月20日 (木)

BEーPAL再見

久しぶりに「ビーパル」を購入した。

ビーパルとは、月刊のナチュラル&アウトドアライフマガジンだ。

地方に出張で出向く際には、大抵何か単行本を持参して
行くのだが、今回は何も持って来なかった。

品川駅で新幹線を待っている間、ぶらり立ち寄った本屋で
「そうだ!懐かしいビーパルを見よう。」と思い買い求めた。

この雑誌は、30歳代でアウトドアに凝っていた時、毎月
欠かさずに読んでいたものだ。

まさにアウトドア派にとってみれば、貴重な情報源であり
癒しの効果も持っていた。

今回もページを追っていくと、「再発見!MADE IN JAPANの
ベストツール」という興味深い記事と出会った。

「モノ作りの国から生まれた温故知新道具」という特集の
中にあったものだ。

そこで、見つけた。
私が20年来大事に履いている登山靴を!

登山靴作りの名店ゴローが作ったもので、種類は違ったが
まさにシルエットはそのものだった。

私の持っている登山靴は珍しい一品で、ひもの代わりに
大型の強力ベルクロが2つ付いている。

エベレストのベースキャンプでも使用実績のある使用感
に優れた靴だ。
何しろひもと違い、靴の着脱が簡単なのだ。
しかし、締めればしっかりと足をホールドしてくれる。

今回の富士登山にも、久しぶりに活躍してくれた。

中に折込で、「身近な自然で元気になろう!東京&大阪
ちょい旅マップ」というのが差し挟んであった。

見るとお勧めとして、奥多摩3山の最高峰三頭(みとうさん)
標高1500mのブナ林がいいとあった。

今度、ゴローのシューズでトレッキングしてみようと思った。

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2009年8月17日 (月)

焼さば寿しと酒まんじゅう

昨日から仕事で福井市へ訪問していた。

先週訪問した際は、自由時間がほとんど取れず、1泊2日の食料を
ほとんどコンビニで調達していた。

今回は、夕刻帰京するための列車に乗る前、少し時間に余裕が
あったため、福井駅に隣接する名店街で、いろいろ地元名産品を
見ることが出来た。

もっとも、見るだけでなく、試食も片っ端からさせて頂いたが。

そして買った品が、「焼さば寿し」と「酒まんじゅう」。

さば関係の品はいろいろあったけれど、焼さばを見たとたん、
「これだ!」と思った。

列車に乗ってすぐに食べたが、もう絶品。

高野商店が作られたもので、品書きにこう記載されていた。
「(前略) 当社は一貫して酢と米にこだわり、米と魚に豊かな
風味を引き出した、鮨創りに取り組んでおります。」

そのとおり、酢飯と程よいしっとり感の焼さばが、絶妙の
コンビネーションだった。

そして、食後のデザートに酒まんじゅう。

山いもが皮に練りこんであるため、弾力があるけれど
口当たりがやさしい、これも絶品のまんじゅうだった。
餡も程よい上品な甘さで、疲れた体には嬉しさ倍増の
一品だった。

この後も何回か福井県にお伺いするので、さらにいろいろ
おいしいものを探してみたい。

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小さな実践の一歩から

「小さな実践の一歩から」

イエローハット創始者の鍵山秀三郎氏の講演録で平成14年に
発行されたものだ。

メーリングで知ったのだが、現在「エチカの鏡」で紹介され、
改めて話題の本になっているそうだ。
確かに、紀伊国屋南新宿店で、案内と共に平台に積み上げてあった。

鍵山氏と言えば、掃除哲学で知られた方。
「凡事徹底」の考えの下、徹底的に掃除をして人心を一新する。
特に誰もがいやがるトイレ掃除を徹底して行う。
公衆トイレを手で掃除すると言うから、もうただ事ではない。

そして、この掃除の意義を世に認めてもらうまでに40年かかったと言う。
それまで、黙々と掃除を続けて来たのだ。
気が遠くなるような話しである。

この講演録でもっとも気を引かれたのが最後に書かれてあった
受講者である経営者との「経営問答」だった。

俗事を絵に描いたような質問に、実に丁寧にお答えになっている。
それも安直な解答を示すのではなく、自分の人生哲学を基に
噛んで含めるように話されている。

このように返答出来るということは、これまでの自らの人生を
深く味わって来た故であろう。
言葉を伺った方々のはっとした顔が目に浮かぶようであった。

「だれにでもできる簡単なことを、だれにもできないほど続けてきた」
「10年偉大なり。20年おそるべし。30年にして歴史なる」

どんな小さなことでもいい。
自分の信じたことを行い続けることが大事だ。

この当たり前のことを、改めて深く気づかされた。

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2009年8月16日 (日)

ジム通い週3回

今年の正月に誓いを立てた。

今年は、ジムに週3回通うと。

現在のところ、守り通している。

時々同僚から、「目的と手段を取り違えているのではないか。」と
アドバイスされることがある。

確かに、体を壊しても週3回行くとなったら本末転倒だ。
しかし、大丈夫。
体調の優れないときには、ストレッチだけということもある。

私の通っているジムは、単に身体を鍛えるためだけの存在ではないのだ。
心を癒す場にもなっている。
疲れた頭をリセットするには最高の場所なのだ。

若いインストラクターの皆さんと話しするのも楽しみのひとつ。
先日も、女性のNさんと富士登山についてひと花咲いた。

「今月末に、富士山へ登るんです。」
「ほんと、それは素晴らしい。」
「楽しみなんですが、何か不安です。」
「Nさんなら大丈夫だよ。エアロビしながら登れるよ。」
「グレープバインしながらですか。」
「そう。」
「ははは!」

冗談を言い合いながら、先日の富士登山の経験から学んだ
知恵を伝えた。

今日出張に行く前にジムに立ち寄る予定だが、そのとき
研修の受講者だった富士登山ガイドのHさんからもらった
雑誌のコピーを渡す約束をした。

こうして、人と人との関係はつながっていくのだなあと
実感している。

そして今日は、ジムのあるビルのロビーで旧友と会うことにも
なっている。
8年ぶりの再会だ。
そう、私にとっては、貴重な出会いの場となっているのだ。

今年後半も、スケジュールを調整しながら週3回に
挑み続けたい。

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2009年8月15日 (土)

8度目の献血

今日、赤十字血液センターから来たはがきに誘われて、10時に近所のショッピング
センターへ献血に行って来た。
献血バスが、時々やって来るのだ。

「私が一番乗りですか。」
「そうです。朝早くからありがとうございます。」

「でも、もう暑いですね。」
「そうですね。暑いしお盆なので、どれ位来て頂けるか心配です。」
「では、400ccと言わず、倍取って頂いて結構です。」
「お気持ちだけ頂きます。」

献血は、私が今すぐ協力できる、せめてもの社会奉仕だ。

本当はいろいろ社会に尽くしたいのだけれど、まだ時間的に余裕がない。
そのため、身近で出来ることを行っている。

電車で席をいろいろな方に譲る。(ペアやグループにも)
目に余るゴミが散在しているときには拾って捨てる。(小さいゴミは無視する。)
小さい子と目があったときは、やさしく微笑む。(時々、微笑みが返って来る。)

わずかな事だが、奉仕するという気持ちを忘れずにいたい。

「献血後に、ジュースをもうひとつどうぞ。」
「この一杯がうまいですね。」
「ははは。」

今日も、濃いところを抜き取ってもらった。
献血カードを見ると「次回献血可能日 11.07」と記載されていた。

今回来たはがきに記載されていた「複数回献血クラブ」のメーリングに
加入したため、次回からはメールで連絡が来るのかもしれない。
場合によっては、緊急要請があるかも。

今後も、出来るだけ協力して行きたいと思う。

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2009年8月14日 (金)

ハローキティ展

昨日、ジムへ行った帰りに大丸ミュージアムに立ち寄った。

時々チェックして、気軽に行っている。

この時期は、「ハローキティ誕生35周年記念 KAWAII・アート展」が開催されていた。

ハローキティと言えば、日本が生み出したカワイイキャラクターのシンボル的な存在
だが、その足跡が最初から辿れた。

まず、誕生が35年前の1974年というから驚きだ。
すぐに現われて消えるキャラクターとは、訳が違う。

何が、魅力なのだろうか。

それを知りたいとも思い、訪れたのだ。

ヒントが展示されていたパネルに書かれていた。
「キティには、口が描かれていません。」

なるほど、そのとおり。

続いて、こう書いてあった。
「キテイをご覧になる方の感情を受け入れるためです。
口は感情を強く表すため、描かないことにより、自在に解釈
することができるようになります。」

そうか、ただカワイイだけではなかったのだ。
見る人に寄り添い、共感する癒しの存在だったのだ。

そう考えると、シンプルな線で描かれている理由も分かって来る。
余計な表現をせず、見る方に心の中で「自分のキティ」を
描いてもらう。

まさに、マイキティの世界だ。

シンプルな中に、見る人を魅了する魂が宿っていたのだ。

シンプル+カワイイ

これが魔法の秘密かもしれない。

世界に広がるハローキティ
今後も癒しの存在であり続けてくれ。

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2009年8月13日 (木)

富士登山から1週間

8/1(土)2(日)に初チャレンジした富士登山から1週間と少しが過ぎた。

登山日程の前後に仕事のスケジュールが詰まっていたため、全勢力を
仕事の準備に傾けるべく、ブログはしばらくお休みを頂いた。
少し落ち着いて来たので、再開することとしたい。

まず、富士登山のことから。

今回の挑戦も、同志つぐさんから誘われ参加した。
ありがたい話しである。
いつかは挑みたいと思っていたが、果たせなかった夢のひとつだった。

おまけに、18歳から64歳までの美女6人に囲まれての登山。
男性はつぐさんと私だけ。
これは、張り切らざるを得ない。

つぐさんの好リードの下、全員で頂上を目指したが、やはり日本一高い富士山。
簡単には登らせてくれなかった。
体調を崩すメンバーが数名現れ、あわや下山かとも思われた。

しかし、霊山からの力を得、全員登頂に成功!
よかった、よかった。

でも、天候は残念ながら終日雨。
ご来光も周囲の景色も、拝めなかった。

以下、下山後のつぐさんとの会話。

「これまで数回登りましたが、今回が最悪の条件でした。」
「そう、でも楽しかったよ。」
「雨で何も見えませんでしたよ。」
「確かに難行苦行したけれど、それが楽しかった。」
「え!」
「これも富士山。いろいろな顔を持つ富士山のひとつに触れられただけで幸せだ。
晴れの富士山は、またの楽しみに取っておくよ。」
「そう言って頂けると嬉しいです。」

つぐさんも、きっと同じことを考えていたと思う。
自然に身を委ねる。
その中で何かを感じ取ることが重要だと。
メンバーの中には、気づかなかった自分の強さを発見した方もいた。
それが最大のご褒美だ。

考えてみれば、普通に過ごしている生活だって、果てしなく裾野の長いスロープを
登っているようなものだ。
その中で、5感を駆使し自分を振り返ることが出来たとき、人間は幸せを
感じるのかもしれない。

自然に触れる、それは生き方を考えることと直結しているように思う。

また、チャンスを作って自然の中に飛び込んでみたい。

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