漢字の語源っておもしろい
書き物をしていると、ふと気になることがある。
「この漢字、どういういわれがあってこうなったのだろう。」
漢字は表意文字で、ひとつひとつに意味がある。
象形文字から誕生したものも多い。
絵に興味がある自分としては、思わず漢字を見てその由来を想像して
しまうことがある。
一度しっかりした知識を得たいなと本を探したところ、さっそく見つけた。
「語源を知って読みたい漢字」 PHP 正しい日本語研究会
なるほどね、そういう意味だったの。
まさに、目からうろこの連続だった。
例えば「恋」という字、旧字体は「戀」だった。
上半分は、「絲」と「言」(ことばでけじめをつけること)の組み合わせで
糸がもつれあったように、けじめをつけようとしても容易に分けられない
状態をあらわしていると言う。
そこに「心」を加えて、心がもつれ乱れて思い焦がれる「恋」という
感情を表現したとのこと。
言われてみると、実によく出来ている。
現在使われている常用漢字(新字体)は、簡単で分かりやすいが
本来の形から変わってしまっているので、意味を直感的に
捉えにくくなってしまった。
「愛」も、「人をかえりみる心」が元々の意味とのこと。
実に奥が深い。
そのほか、たくさんの漢字が解説されていた。
漢字は単に「情報を伝える」だけでなく、「感情を表す」大事な手段
だったのだ。
そう思うと、時々はパソコンでなく、この手で丁寧に字を書く大切さを
思わざるを得なかった。
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