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2009年8月21日 (金)

越前かにめしの勧め

またしても、福井からの駅弁便りだ。

今日は、前に目を付けていた「越前かにめし」を賞味した。

このかにめし、ご飯を炊き上げる際に、ずわいがにの雌の
赤肉や卵巣、味噌等をほぐして混ぜ、じっくり蒸して
仕上げてあるとのこと。
その上に、さらに紅ずわいがにの足や肩の肉が乗っている。

豪勢な作りだ。

しかし、味は冷えたままを食べたため、風味が沸き立たず、
残念ながら今ひとつピンと来なかった。

多分、電子レンジで温めたら、絶品の味になるのではないか
と思う。

「旅の楽しみは駅弁にあり」

これは、確かに真理だ。

単に食べるだけでなく、包装紙や書いてある品書きにも
その地方独特の言い回しや表現を感じることが出来る。

ほとんどトンボ返りのような出張の合間に、ささやかに
食を楽しめるのも駅弁ならではだ。

スーパーでも時々全国駅弁祭りをイベントとして行って
いるが、ご当地で買い求める駅弁は、また一味違うように
思う。

見えないけれど、その地の水や空気が違っているからかも
知れない。

「見えない力」

これを感じ取る感性を、これからも大事にして行きたい。

たかが駅弁、されど駅弁だ。

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