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2009年8月24日 (月)

イチローに学ぶ勝利する人の習慣術

児玉光雄氏のイチロー研究の新著が出たので、さっそく購読した。

これまで何冊も児玉氏の著作を読んでいる。
秀逸な点は、単にイチローの事をすごいと書いているだけでなく、
スポーツ心理学の実践場面や心理学の理論を使い、イチローの行動を
仔細に分析しながら、分かりやすく説いていることだ。

今回の図書はイラスト図解入りだったので、さらに興味を持って
購入した。
しかし、結果的にはあまり出来のいい図解ではなかった。
この部分は、別の方が執筆したのだろう。

著述の中に、こんな言葉が記されていた。

「欲を殺して、ただバットがボールをとらえることだけに
意識を絞り込む。」
「あの派手なパフォーマンスを売り物にした長島茂雄が
戦国の名武将なら、イチローはさしずめ悟り切った
禅僧の心を持っている。」

イチローは打ちたいという欲望さえも消し去り、ただボールを
最高のタイミングでバットに当てることだけに意識の照準を
合わせていると言う。
ただそれだけ。

非常にシンプルな論理だ。

まさに無我の境地で投手と向き合っている。
投手の過去のデータを無視し感性で打ちに行く。
独創的なバットスイングを生み出すためには、情報をあえて遮断し
真っ白な感覚で望むと言う。

実際にイチローがどう思っているかは分からないが、
邪念に捉われることなく、今起ころうとしている目の前のことに
全力投球することの大切さを伝えてくれている。

これが、出来そうで出来ないのだ。
つい、よけいな事を考えてしまう。

また試合後、黙々と道具を磨くイチローの姿が有名だ。
一人の時間を敢えて作り瞑想にふけりながら精神を
リセットしていると言う。

まさに禅僧だ。

「イチローの淡々としたプレーは、まさに一流のそれである。」
「野球禅のマスターという称号を彼に与えたい。」

同感である。

イチローの境地にはほど遠いが、その集中力はぜひ身につけたい。

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