スイッチ・オンの生き方
村上和雄氏が著した「スイッチ・オンの生き方」を再読した。
副題が「遺伝子が目覚めれば人生が変わる」となっている。
本書は、遺伝子研究の第一人者である村上氏が、50年の遺伝子研究の
総決算書として著した渾身の作である。
遺伝子というと難しそうだが、書かれている内容は決してそうではない。
遺伝子の神秘に迫りながら、その自然の神秘の底から我々に語りかけてくる
数々の素晴らしいことをやさしく語ってくれている。
「地球の全人口(60億)の約1万倍(60兆)のいのち(細胞)が私たち一人ひとりの
体内に宿っている。」
「私たちが自然治癒力と呼んでいる能力も、遺伝子の中に、はじめから
そのようなプログラムが設置されている。」
「私たちの中には、まだ98%もの可能性が秘められている。」
(全遺伝子情報(ゲノム)のうち98%はどんな働きをしているか現在不明とのこと)
「眠っている遺伝子のスイッチをオンにすることができれば、私たちが
「こうあってほしい」と望むようなことは、ほぼ100%可能といってもいいと
思います。」
「科学的に見た可能性の限界など、まったく意味がありません。」
何とも心強いことばではないか。
そのうえ、遺伝子はコントロールできると断言されている。
生活習慣や考え方を意識的に変えて、遺伝子のオン・オフを
切り替えればいいとのこと。
詳しくは本書に譲るとして、これらを遺伝子学者が述べている
ことが重要である。
我々は、遺伝子学から見ても限りない可能性を秘めているという
ことである。
自分が「ここまで」と思っている限界は、決して限界ではないという
ことだろう。
この想いを胸に秘め、何事にもチャレンジして行きたい。
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