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2009年10月31日 (土)

高橋書店の手帳

もう20年以上愛用している手帳がある。

高橋書店の商品No.51[ビジネス手帳5]だ。

使い始めた当時は、大手飲料メーカー支社のマーケティング担当に所属し、
流通情報チャネル戦略の一端を担っていた。

そのため、社内外と関係者が多岐に渡っており、スケジュール管理が仕事の遂行上、
重要な管理ポイントとなっていたのだ。

それゆえ、手帳の選定には神経を使った。

まず、会社から支給されていた社員手帳はアウト。
営業マン用の手帳もあったが、これもアウト。
もっと自由度が欲しかった。

そこで最初は、ルーズリーフ方式のシステム手帳を使っていた。
今でこそシステム手帳は普及しているが、当時は私の使っていたものが唯一だった。
ナラ方式というシリーズで、たくさんの書式と共にファイリングボックス等周辺機器も
充実していた。

一時期これらにはまって、ビジネス戦士を気取りながらジェームスボンド張りに
秘密兵器のごとく数々の付属部品を購入した。

しかし、しばらくたって気づいた。

これは、本質からズレていると。

手帳は必要なときにすぐ取り出せ、すぐ書けないと意味がない。
そのためには、できるだけシンプルなものがいいと。
書式は「与えられる」のではなく、「創る」ものだと。

システム手帳は、用途に分け書式を組み合わせたりできるが、その分かさ張る。
ズボンの後ポケットに入れることが出来なかったのだ。
つまり機動力に欠けていた。

そこで改めて探した。
自分の求める手帳を。

邪魔な情報が記載されておらず、シンプルで見易く自分で書式を加工出来る手帳をだ。

当時日本で市販されていた手帳を全て調査した。
やるときは徹底してやり通すのが、私の流儀。

その結果、見つけたのが今の手帳だ。

余分な情報が掲載されていないので、めくったときに気を取られることがない。
記入欄が広いので、自分で線を引いて記入区分を設けることが出来る。
サイズが小さいので、取り回しが楽。

毎年翌年の手帳が発行されるたびに各社の手帳をチェックしているが、私にとって
現在の手帳を上回る品はまだ出て来ていない。

昨年独立後3年経った時点で、在職中に溜めた手帳は全て廃棄した。
17冊の手帳にはたいへん世話になったが、悔いはない。

現在、過去4年分の手帳がストックされている。
これらは、まさに宝ものである。
独立後の公私の足跡が、詳細に記載されている。

今後もこの手帳に、私の歴史を刻んで行くこととしたい。

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2009年10月30日 (金)

サイエンスドーム八王子

昨日八王子で仕事をした際、お昼に2時間程空き時間が生じてしまった。
最初から分かっていたことだったので、予め本を持参して行ったのだが、
会場の目の前におもしろそうな建物が建っていた。

その名はサイエンスドーム八王子。
旧名を八王子市こども科学館という。

昼食を近くのジョナサンで採った後、さっそく向かった。

入って見て分かったが、客は私一人。
まあ、昼間のこの時間に来れる人は限られるだろう。
子供たちはまさに学校へ行っている。

展示物は、物理、電気、天文、生物の各分野にわたっていた。
各箇所に模型や実験装置が置いてあり、子供たちが喜んで装置を動かす
様子が目に浮かんだ。

1階を回り終える頃、2階から黄色い声が聞こえて来た。
それまで静かだった館内が一気に賑やかになった。
どうやら試写室から出て来た様子だった。

その声に誘われて2階へ上がってみた。
いたいた、幼稚園児たちだ。

整列を終え、先生に引率されながら帰るところだった。

列がこちらへ向かって来る。

「こんにちは」
「ありがとうございました。」

各所から声が掛けられた。

どうやら、私を会館の方と思ったようだ。
ダークスーツにネクタイ姿だったので、間違われても仕方ないかもしれない。

「はい、こんにちは。また来てね。」

思わず口から自然にそのような言葉が出てしまった。

でもまあ、広い意味で考えれば、これは当たりかもしれない。
子供たちの成長を願う気持ちは、会館の方々と変わりはない。

科学が取り持つ人の縁かなと思いつつ、幼稚園児たちを暖かく見送った。

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2009年10月29日 (木)

「スラムダンク勝利学」に学ぶ

「Iさん、「スラムダンク勝利学」という本を読んだことがありますか。」
「いや、残念ながらまだ読んだことはないよ。」
「私の恩師である辻秀一先生が書いた本です。」

私が通っているジムのインストラクターであるSさんが声を掛けてくれた。

「スラムダンクは私の大好きなアニメだけれど、一体どんな内容の本なの。」

「勝利学となっているけれど、実際にはメンタルトレーニングやスポーツ心理学に
触れた深い内容が書いてあります。」
「それはおもしろそうだね。さっそく買って読んでみるよ。」

ということで、1週間程前に購入し、先程読み終えた。

これは、なかなかの優れものの本である。

スラムダンクという格好の題材を取り上げ、「真の勝利とは何か」または「真の勝利を
勝ち取るにはどのように行動すればよいか」が、分かり易い語り口調で書かれている。

真の勝利とは、周りに感謝しながら自分のために勝つこと。
端的に要約すると、このような表現になるのだろうか。

そしてそれを実現するための方法論も、著者の哲学をベースとしながら
熱く語られていた。

まさに、我が意を得たりという主張だった。

「Sさん、辻先生に同窓会とかで会うことある?」
「学校をやめ自分でグループを立ち上げられましたので、現在お会いする機会が
ありません。」
「そう。でも何かでお会いすることがあれば、私も呼んでくれないかな。
手弁当で参加するよ。」

一度お会いして、ぜひ話してみたい衝動に駆られた。

またひとつ楽しみが増えた。

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2009年10月28日 (水)

「リーダーになる人に知っておいてほしいこと」

久しぶりに、松下幸之助氏の口述録を読んだ。

大阪弁の口調そのものを再現し、松下政経塾で話した内容を文字に落としている。

今回発足した政府に、松下政経塾の出身者が8名も含まれている。
松下翁が存命ならば、さぞかし満足されただろう。
明日の日本の指導者を育てるのが目的だったからだ。

しかし、いつ読んでも本当に含蓄のあることばばかりだ。
それも全く飾らず、自然体そのものである。

序論に現塾長の佐野尚見氏が、次のように記していた。

「塾主がよく塾生に説いていたことは、「知識ではなく知恵」、知識でわかるのではなく、
心でわかる、つまり「悟る」ということでした。」
「日常の些細なことを大事にし、それに真剣に取り組むことの必要性を説いたのです。」

まさにそのとおりのことが連綿と語られていた。

心強く思ったことは、私が日頃から思い実行していることが少なからず述べられて
いたこと。

もちろん、松下翁のおっしゃるレベルにはまだまだ到達していないが、基本的な
考え方がズレていないことは自信に繋がる。

この先も、自分の考えに従い素直に生きて行くこととしたい。

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2009年10月27日 (火)

CW-Xレボリューション入手

かねてから手に入れたいと思っていたワコールのCW-Xを遂に入手した。

縫目がないという新タイプの「レボリューション」が発売となったからだ。

東京ではなかなか時間が取れなかったため、先日京都へ出向いた際、地元の
大手スポーツ用品店で購入した。

CW-Xとは、筋肉をサポートするタイツで、イチロー選手が広告搭となっている製品だ。

今年の富士登山のとき、装着していた女性の方が絶賛していた。
そのときから気にはなっていたが、購入までには至らなかった。

しかし、12月にある計画を実行するに当たり、思い切って買うことにしたのだ。

「この製品を試着したいのですが。」
「サイズは大丈夫ですか。ではこちらへどうぞ。」

サイズは合っていたが、着るとピチピチだ。
まあ、この締め付けが効くのだが。

前に穴が空いていないため、トイレに行くと不便そうだなと変なことも考えてしまった。

また、このサポートグッズは仕事でも役立ちそうだ。
立ち仕事が多いため結構足腰に来るのだが、少しは疲労軽減につながりそう。

まだ買って来ただけで、試してはいない。

実際にどんな効果があるか楽しみである。
今週末に実験をしたい。

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2009年10月26日 (月)

古代カルタゴとローマ展

昨日まで大丸ミュージアム東京で「古代カルタゴとローマ展」が開催されていた。

なかなか訪れる機会がなかったが、ラストチャンスの昨日、出張に出かける前に
東京駅で30分程の隙間時間を見つけ駆けつけた。

カルタゴといえば、北アフリカに位置し地中海文明を開花させた都市国家である。
その美しさから「地中海の女王」と呼ばれていたそうだ。

確かに、大理石のモザイク画と断片的に残っている彫刻類から憶測すると、
栄華を極めた文明の残像が甦って来る。

しかし、隆盛を誇った割には、金細工が異常に少なかった。
これはローマ帝国に征服された際、ことごとく破壊された後、金を始めとする
財宝を奪取されてしまったからだろう。

勇将ハンニバルの活躍も虚しく、2回のポエニ戦争で都市は消失。
それゆえ、軍関係の品も青銅製の鎧が2着残っているのみだった。

パンフレットでは美しいモザイク画の日本では初の大規模展示をアッピール
していたが、最も私の目を引いたものは小さな金細工のイアリングだった。

精巧な彫刻が施されており、今でも充分通用する斬新なデザインの
イアリングだった。
これを身に付けた女性は、さぞかし美しかったに違いない。

地中海に行ったことはないが、想像するだけでもワクワクする。
紺碧の海に白壁、大理石をふんだんに使った宮殿。
行き交う白亜の帆船。

お隣のエジプトやギリシャとの海洋交易も盛んだったという。
時間がゆったりと流れ、きっと思い思いに時間を過ごしていたのだろう。
今とはまた違った幸せな時間が流れていたように感じる。

最後の日だったので、やはり混んでいた。
感傷にしばし浸った後、人ごみを避けるように会場を後にした。

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2009年10月25日 (日)

25年ぶりのシャンゴ

「Iさん、ご希望のシャンゴの席をご用意しました。」

先週高崎の企業へ訪問した際、朝に若手人事担当のSさんから声を掛けられた。

シャンゴとは、高崎の問屋町に本店をおくスパゲティの店だ。
最初の赴任地が高崎だったため、独身および新婚時代によく通った。

少し太めの麺でチーズがふんだんに絡めてあり濃厚な味が特徴。
いつかまた食べたいと思っていたが、今回に至るまで機会がなかったのだ。

講義の間や休憩時間に懐かしいシャンゴの話しをしていたのを聞き止め、Sさんが気を
効かせてくれた。

先日の金曜日、研修終了後に人事担当の有志4名の方々と共にシャンゴに向かった。

まさに、25年ぶりのシャンゴであった。

17号線沿いの店に行った。
少し店の雰囲気が変わっていたが、味はまさにシャンゴの味。

「そうそう、マーレトマトはこの味だった。」
「どうですか。」
「いや、懐かしいです。ありがとう。」

車がないと、なかなか行けない場所にある。
そのため、これまで何度も高崎に来る機会はあったが、足を運ぶ手段も時間も
なかったのだ。

これも縁かもしれない。

食事とともに楽しい談笑のひとときだった。

帰りにSさんが、高崎駅までロードスターで送ってくれた。
マツダの2シーターオープンカーである。

秋の夜空を見上げながら、疾風のごとく町並みを駆け抜けて行った。
素晴らしい思い出を作って頂いたSさんに、感謝、感謝である。

楽しい高崎での仕事は、日程的にちょうど折り返し点に来たところ。

この後も、全力で受講者の方々を支援して行きたい。

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2009年10月24日 (土)

お抱えタクシードライバー

先日高崎へ行った際、おもしろいタクシーの運転手さんと出会った。

「下之城の産業創造館までお願いします。」
「産業創造館?」
「昔のJRの操車場の跡地ですよ。」
「行ったことないな。大体分かるけど下之城は広いからな。」
「はい、これ地図。」
「ああここ、でもどこから入っていくのかな。旧道からかな?」
「いろいろ行き方があるけれど、それが一番分かり易いと思いますよ。」
「とにかく行ってみましょう。」

大丈夫、この運転手さんと思った。
どちらが地元の人なのか分からない。
このような時に備え、会場への案内図はいつも印刷して持参している。

しかし、まったく悪びれたところがない点がいい。
分からないことは、分からないと意思表示してくれた方が助かるというものだ。

一度ある地方でとんでもない所へ連れて行かれたことがあった。
その頃はまだ会社在職中だったので気軽だったが、今はそうは行かない。

「少し遠回りをしてしまいましたので、ここでメーターを切ります。」

目的地までまだかなり距離があったが、この先の料金はいいとのこと。
自分の不手際は自分で始末するということか。

「高崎にはよくいらっしゃるのですか。」
「ここのところ頻繁に来ているよ。」
「今日のお帰りは何時頃ですか。」
「5時半頃かな。」
「よろしければお迎えに上がります。迎車料金はなしで結構です。」
といいながら、手作りの名刺を差し出して来た。

なかなか商売熱心な運転手さんだ。
道すがら、高崎の今昔物語も聞かせてくれた。
興味深い話しが多かったため、とうとう以前高崎に住んでいたことを話し出せなく
なってしまった。

「じゃあ、帰りもお願いしますか。」
と思わず言ってしまった。

夕方玄関を出ると、運転手さんの笑顔が待っていた。

「まるで、お抱え運転手を持った気分です。」
「ぜひ抱えて下さい、私でよろしければ。この先いつでもどこでもお迎えに上がります。」

顔を見合わせ、おもわずお互いに笑ってしまった。
人との触れ合いは、本当に心を豊かにするものだ。

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2009年10月23日 (金)

スマート!JR恵比寿駅「みどりの窓口」

出張時のJRのキップは、いつも「みどりの窓口」を利用している。
ネットでも購入できるが、複雑な行程になると何回も決済しなければならず、
小回りが効かないのだ。

その点、窓口だと一括してカード決済可能となるし、いろいろな割引等の
アドバイスも受けられる。

特に最近、出張先から出張先へ出向く、いわゆる「渡り」が多くなって来たため、
乗り降りや乗り換えが複雑極わりないのだ。

先日も一旦購入したキップを、その後別の場所での仕事が加わったため、
日程を追加して変更することとなった。

「すいません。このキップをこのように変更またはキャンセルしたいのですが。」

応対して頂いたのは、若くて賢そうな女性。

「なるほど、ではこのように取り扱わさせて頂きます。これがキャンセル料も含め、
一番お安いと思います。」

すごい!
私があれこれ考えた内容を、一瞬で解明してしまった。

「いつもすいません。複雑なことを申し上げて。」
「先日もお互いに考えましたね。(ニコッ)」

これには驚いた。
先日と言っても、4日も前の出来事である。
その間にかなりの方と対面しているはず。

「えっ、覚えていらっしゃるのですか。」
「(ニコッ)」

いや、世の中には素晴らしい人がいるものだ。
プロと出会うと、うれしくなる。

「またいらして下さいね。」
「も、もちろん!」

目と目が会って、再会を約束した。

出掛けに振り向くと、彼女はすでに次の客である外国の方と向き合っていた。

彼女のいる場所は、JR恵比寿駅の「みどりの窓口」。
また、楽しみが増えた。

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2009年10月22日 (木)

地下鉄のヘビメタ

今日、三重県から帰って来たその足で広尾にあるジムへ行って来た。

いつもどおり恵比寿から日比谷線に乗車したのだが、今日はどうしたことかとても
空いていた。
まあ、時間が遅かったこともあったと思うが。

一番後ろの車両の最後尾の乗車口から乗り込んだ。
そして車掌室に背を向けて通路の真ん中に立ってみた。
前から一度確かめたいことがあったのだ。
今日は絶好のチャンス!

通路に人がほとんど立っていなかったため、先頭の車両まで通路を通して見通す
ことが出来たのだ。
これにより、日比谷線のカーブの様子が手に取るように分かる。

恵比寿駅を出てすぐに大きく右にカーブした。
その後、角度を緩めながらも右カーブのまま。
しばらく直進したと思うと、今度は大きく左へカーブ。
そして緩やかに元に戻り恵比寿駅に滑り込んだ。

まるで、へびの尻尾にまたがって進んでいるかのような錯覚に見舞われた。

「こんな風にして蛇行しながら走っていたのか。」

地図上では知っていたが、カーブの角度の微妙な変化までは分からなかった。
やはり何事も体験である。

へびのようにくねりながら、メタルの体を前に推し進める様はまさに「ヘビメタ」
そのもの。

かなりこじつけだが、そんなことを考えてしまった。

地下鉄は、もぐらよりもへびだな。
妙に納得した一日であった。

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2009年10月21日 (水)

感謝!そば屋のお母さん

高崎駅でだるま弁当を手に入れることが出来たのは、そば屋のお母さんの
おかげだった。

お腹が空いたので、一旦乗車したグリーン車の席に荷物を置きホームに降りた。

少し向こう側に店らしきものが見えたので近寄ってみると、そば屋だった。
中でお母さんがひとりで切り盛りしていた。

「だるま弁当あります」と貼紙があったが、カウンターの中にそれらしきものは
見当たらない。
その店でそばを食べる時間はなかったので、あえて聞いてみた。

「だるま弁当はありますか。」
「何分の電車に乗られますか。」
「この横の後6分後に出る電車です。」
「それなら大丈夫、上に取りに行って来ます。」

ええっと思ったが、気づいたらエプロンを外し、もう靴を履いていた。

「ここで待っていて下さいね。」

言葉が終わらない内に駆け出していた。
まさに電光石火。
風のように消え去った。

そばを食べていた男性が、目を白黒させていた。
俺の世話は誰がしてくれるんだと言わんばかり。
食べた丼くらい、自分で洗って行けと心の中で叫んだ。

発車2分前に戻って来た。
間に合わなかったら、代金900円はその気持ちに応えてプレゼントするしか
ないなと思っていた。

しかし、息も切らさず現れた。
さすが、かかあ殿下とからっ風の土地である。
まさに、風に乗ってかかあが舞い戻って来た。

「本当にありがとうございました。」
お母さんに最敬礼され、手を合わされ、そのうえ拝まれてしまった。

お礼を言いたいのは私の方である。
目を合わせ、微笑みをたたえ軽く会釈でお応えした。

気持ちの通じ合った瞬間だった。

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2009年10月20日 (火)

高崎名物だるま弁当

先日、高崎からの帰りに高崎名物だるま弁当を買った。

高崎は私が社会人としてスタートした思い出の地だ。
当時飽きるほどだるま弁当を食べて、もう一生いいやと思っていたが、急に食べたく
なったのだ。

こういうのを原点回帰と言うのだろうか。

一日の立ち仕事で疲れた体には、山の幸がふんだんに入った弁当が心地よい。

あっと言う間に平らげてしまった。

食べ終わってから、改めて説明書きを読んだ。

「閑雅静寂な境地で禅の心と季節の味覚を楽しむ普茶料理の深い味わいを存分に
お召し上がりください。」

普茶料理が何かはよく知らないけれど、禅と関係があると思うだけで健康になる
気分がするから不思議だ。

そう言えば遠い昔、だるま寺で有名な少林寺のだるま市に、会社の仲間と行った
ことを思い出した。
真冬の出来事だったが、狭い参道にあふれるばかりの人で熱気が立ち込め、
寒さを忘れるほどだった。

ふと横を見ると、食べ終わっただるま弁当のだるまさんがやさしく微笑んでいた。

またいつか、お世話になります。

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2009年10月19日 (月)

カジュアルフレンチ ビストロボヌール

一昨日の長女の結婚式の後、次女も我が家に泊まって行った。

そこで昨日の昼食を、久しぶりに親子3人で採った。

「おとうふ屋さんの跡に開店したフレンチの店に行きたい。」

何で遠くに住んでいる娘が知っているのか。
実に不思議だ。

自宅から徒歩3分、12時半頃到着したがすでにカウンターしか空いていなかった。

通りから少し入った目立たないところにある。
しかし一杯。
最近開店したので、近所の方々が様子見に来ているのだろう。
我が家と同じく。

結果は、三重丸。
1000円のランチだったが、都心で食べると3倍はする内容だった。

3人でメインディッシュを肉、魚、ストロガノフに分けて注文し、仲良くアーンして口に
入れ合い食べた。
どれもそれぞれの具材の味がうまく引き出されていて秀逸そのもの。

カウンターの中のコックさんは、茶髪のあんちゃん風。
最初見たときは大丈夫かなと思ったけれど、見かけで判断してはいけないと
言うことか。

「素晴らしいお味でしたよ。」
「ありがとうございます。」
「近くに住んでいるので、またお伺いします。」
「今度はぜひご予約していらして下さい。席をご用意してお待ち致します。」

満面の笑みで応えてくれた。
よほど嬉しかったのだろう。

カウンターで「おいしい」を家族中で連発して頂いていた風景をポーカーフェイスで
聞いていたのかも知れない。

どちらにしても、いい店を見つけた。

一昨日、昨日とフレンチを食べ、幸せそのもの。
心配なのは体重だけだ。

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2009年10月18日 (日)

ついに結婚!

昨日、ついに長女がバージンロードを歩き切ってしまった。

送り出したのは私。
やはり何か、ぐっと来るものがあった。

しかし、とても慎ましやかでいい結婚式だった。
来賓はゼロ。
ごく近い親族と友人だけのアットホームな感じの披露宴となった。

乾杯の音頭は、なんと花嫁の父親の私。
バージンロードをエスコートしたときの想いや案内状に書かれた
娘の好物「アボガド」に「ん!初めて知った。」などを組み合わせ
その場で即興で挨拶した。
冒頭で、場を和ますことに貢献できたかも。

チャペル付のレストランだったため、料理はおいしかった。
コックさんが出て来て、メニュー説明まであったのには驚いた。
しかし、説明の仕方がいまいちで、誰も聞いていなかった。。

プロの写真家の動きはよかった。
撮っては退き、決して邪魔をしない。
笑顔を絶やさず、「ゆずちゃーん!」などと言って子供を惹き付ける。
差し挟む会話もウイットに富み、楽しい雰囲気作りに貢献していた。

プロの女性司会者もよかった。
決して出しゃばらず、でもポイントではリードしていた。
しかし、原稿を暗記し下を向くことがなければ、さらによかっただろう。

スタッフの動きは、まあまあだった。
体の大きい男性スタッフがメインの指示や2人への案内を行っていたが、
やはり図体がでかいだけに目立ってしまう。
ダイエットを勧めたいところだ。

祝宴開始後、花嫁の父親である私がまず2人のところへ行って
写真を撮ってもらった。
それがきっかけとなって、皆がメインテーブルに押し掛けた。

親戚のテーブルは事前の親族紹介で挨拶済みだったため、
友人のテーブルを回って会話を楽しんだ。
若い人はすぐ反応が返って来るため、テンポがよくていい。

時間どおりに進行していた。
そして、あっと言う間に時間が過ぎて行った。

一番フリーで楽しんだのは、私だったかもしれない。
場を読み、最高のパーフォーマンスを発揮し周りと一体となる。
娘の披露宴だろうと自己成長の糧とする。
いよいよ病気が深まって来たかも。

お開き後、花婿のお父さんが明日から新婚旅行に出かける2人の
スーツケースを車のトランクに入れたままで帰ってしまうなど
ハプニングもあった。

しかし、すべて雨降って地固まるである。
2人は無事我が家から今朝フランスへの新婚旅行に旅立って行った。
来週土曜日にまたここに戻って来るという。

今から土産話が楽しみだ。

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2009年10月17日 (土)

ハイソフトはお袋の味

仕事に出向く際持って行くバッグのポケットに、いつも何か甘いものを入れている。
エネルギー補給のためだ。

あるときはチョコだったり、あるときはキャラメルだったりと状況に応じて様々だが。

その中で、口に入れただけでほんのりと心暖まるものがある。
森永製菓のハイソフトミルクキャラメルだ。

ハイソフトは母が好きだった。
そのため、小学生の頃よく買ってくれた。
しかしその時分は、もっと刺激的な味を求めていたため、ハイソフトの味はもうひとつ
ピンと来ていなかったのだ。

ハイソフトは、とても上品な味。
口に入れただけで溶けはじめる。
元祖生キャラメルと言ったところか。

最近、ふとしたことからハイソフトを買うことになった。
いつも駅のキヨスクで視野に入っていたと思うが、それまで全く商品としての意識が
なかったのだ。

「これ下さい。」

手にしたハイソフトは、デザインも何もかも数十年前となんら変わっていなかった。
もちろん味についても。

そのハイソフトを口にすると母を思い出す。
そしてその母が昨日、今日行われる長女の結婚式に出席するため上京して来た。
久しぶりの再会だった。

ハイソフトはお袋の味

やっと、ハイソフトの本当の味が分かる歳になったということかも知れない。

今も横にハイソフトを置いている。
振り向いた天使の笑顔が、ひときわ心を和ませてくれる。

今日は最高の一日になりそうだ。

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2009年10月15日 (木)

森の番人

三重県に来て仕事をするとき、いつも出して頂くナチュラルウォーターがある。
「森の番人」という商品で、春日谷特用林産物生産組合が製造したもの。

私が住んでいるさいたま市では「さいたまの水」というように、どうやらその地方ごとに
「水」の特産物があるようである。

私はあまり味の違いは分からないが、「利き水」の方が飲めば分かるのだろうか。

水には硬水と軟水の違いがある。

カルシウムやマグネシウムの含有量によりランクが決められている。
日本は軟水が多く、体にやさしい構成となっているようだ。
硬度でいうと、178以下が軟水となる。
水道水は、硬度80程度だそうだ。

ちなみに「森の番人」は、ph8.2(弱アルカリ)、硬度36となっている。
かなり軟派だ。

しかし、もっと超軟派のナチュラルウォーターがある。
屋久島の水がそうで、硬度10だそうだ。
どんな感じの水になるのだろう。
雨量が多いので、降った雨をそのまま飲むような感覚だろうか。

「水」されど「水」である。
何も食べなくても、水だけは欲しくなる。

今後も、各地の水との出会いを楽しみにしたい。

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2009年10月14日 (水)

NINJA KYOTO見参

昨日、京都での仕事の後、忍者屋敷へ行って来た。

新京極通りに9月に開店した「NINJA KYOTO」にである。
レストラン&ラビリンスと銘打っていた。

行くきっかけとなったのは、くのいち忍者装束の女性からパンフレットを渡されたからだ。

当日の朝、四条烏丸の交差点の歩道を横切るとき、手渡された。

見るとなかなかおもしろそうではないか。
レストランとともに、エンターテインメントのエリア(迷宮)とスイーツの店、ショップが
併設されているという。

元々、忍者とかスパイとかは大好きな部類である。
若干前日の睡眠不足で頭が痛かったが、押して行って来た。

レストランは少し高めだったので、スイーツに挑戦した。
注文したのは、NINJAクレープ「黒包(くろづつみ)」。
竹炭を練り込んだ真っ黒なクレープだ。

全50種類ある中で、50番目のメニューだった「忍者「忍(しのび)」」を注文した。
まさに黒クレープ中の究極のメニュー

ホイップチョコバナナ、あずき、黒ゴマアイスが入っていた。
想像できるように、非常に甘かった。
でも、疲れている体には、適度なエネルギー補給となった。
これで480円。まあ、こんなものか。

帰りにショップによってびっくりした。
あらゆる種類の手裏剣が売られていた。
もちろん、鉄製で。
手にすると思わず投げたくなるので、早々に売り場から遠ざかった。

何か記念になるものをを捜したところ、見つかった。
「忍者扇子」なるものを発見したのだ。

これまでは、小さなうちわをカバンに忍ばせていた。
しかし、これからはこれで決めること出来る。
もちろん真っ黒。
いい感じだ。

同店は、東京の赤坂見附とニューヨークのマンハッタンに次ぐ3店目だそうだ。

忍者姿のウエイトレスさんが、やけに色っぽかった。
魅惑の術にかかったのかもしれない。
レストランに引き込まれる前に退散した。

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2009年10月12日 (月)

安らぎのトゥルースリーパー

先週のカンブリア宮殿は、ジュピターショップチャンネルの篠原淳史(しのはら あつし)
社長だった。

テレビショッピングでおなじみのショップジャパンの番組を提供している会社だ。

昨年、全国の通販の売上高がコンビニエンスや百貨店の市場を上回った。
ネットの売上が大きく寄与している模様だが、テレビショッピングも一役買っている
という。

その中で、ショップジャパンはテレビショッピング最大手だ。
住友商事の子会社ということも初めて知った。

この会社、1分間で100万円売り上げる商品もあるとのこと。
驚いて開いた口がふさがらないとはこのことだ。

しかし、そういう私も見てすぐに買った商品がある。

それがトゥルースリーパーという低反発マットレスだ。

これは優れものだった。
マットが体全体に当たり、体重を分散化してくれる。
ウォーターベッドに近い快適さを提供してくれるのだ。

大リーガーのカブス所属の田口選手も、遠征先のホテルにまで持参しているという。
体調維持に、安眠は何と言っても不可欠だ。

しかし買ったと言っても、すぐに電話した訳ではない。
ネットで類似品を調べた。
そのうえでネットでショップジャパンにアクセスし、再度仕様をチェックしたうえで
注文した。

取り扱いが複数社の場合は、安い取扱店もあるのだ。
だたしこの商品は、当時ショップジャパンだけの取り扱いだった。

もう使用し始めて数年になるが、快適さは変わっていない。

今後も末永く愛用して行きたい。

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2009年10月11日 (日)

アジャスタブルボトルホルダー

8月に富士登山をした際、ザックに入れたペットボトルを取り出すのに往生した。
晴のときはザックのポケットに入れたボトルを取り出すことは容易だが、
問題は雨が降ったときだ。

ザックカバーをしていると、簡単には取り出せない。

リーダーいわく
「雨の場合、ウエストポーチが役立ちます。」

確かにそのとおりだ。
しかし、以前からベルト以外に腰に何かを巻き付けるのには抵抗があった。
自由が奪われる。

腰だけではない。
腕も避けたい。
だから、普段から腕時計もしていない。
束縛されるのが、根っこからいやなのだろう。

そこで必要に応じて、ベルトかザックのスリングに装着し分けられるペットボトル
ホルダーを探すことにした。
晴のときはベルトに、雨のときはスリングにという寸法だ。

まずアマゾンで検索したところ、一発でまさにこれという商品が現れた。

モンベルのゼロポイントシリーズの商品だった。
これはいい。
しかし、問題点も見つかった。

ちょうどジムのある場所へ向かう途中の恵比寿にモンベルの直営店があることを
思い出した。
ここで現物を確認して見よう。

さっそく今日で向いた際に、手に取って確認してみた。
やはり100%満足できる商品はないものだ。
後は自分の工夫でマイナス点を克服していくしかなさそうだ。
今までも、そうであったように。

しかし直営店は高い。
アマゾンの方が同じ商品でも安かった。

今日帰宅したら、さっそくアマゾンで注文しよう。

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2009年10月 9日 (金)

火の鳥再来

今日京都での仕事の昼休み時間に、京都国際マンガミュージアムへ行って来た。

先日の新聞で、手塚治虫氏の「火の鳥」のレプリカが完成し、展示が開始された
ことを知ったからだ。

普通であれば「あっそう」で済ませるのだが、今回は違った。
新聞に掲載されていた写真の「火の鳥」の目が、実に原作とそっくりだったのだ。
やさしさと憂いと厳しさを込めたような独特な表情の目を持っている。

この目を見たかったのだ。

「すみません。火の鳥を見に来たのですが、どこに展示していますか。」
「この廊下の突き当たりを左に曲がったところで展示しています。」
「ありがとうございます。時間がないので失礼します。」
挨拶もそこそこに、会館内をまっしぐら。

でも、ない。

また入口に戻った。

「あの、見つからないのですが。」
「ご案内人しましょう。」

付いて行ってみたら、あった。
2階ぶち通しの壁に張り付いていた。
彫刻だと思っていたのだが、レリーフだったのだ。

「2階の渡り廊下に行かれると、近くから観賞出来ますよ。」

アドバイスに従い、階段を駆け昇った。

近くで見る「火の鳥」は、素晴らしい出来栄えだった。
目もまさしく、その目だった。

しばらく見つめ合っていた。

ふと我に返り時計を見ると、もう戻る時間だった。
急いで帰らないと、講師不在となってしまう。

このマンガミュージアムには、5万冊のまんがの単行本が保管されている。
入場料500円で、読み放題だ。

社会科の野外勉強らしい小学生の団体の読みふける脇をすり抜け、外へ出た。

いつかゆっくり来て、時間を忘れるまで童心に戻りたいものだ。

空腹も何のその。
これでまた、楽しみが増えた。

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2009年10月 7日 (水)

京の龍めぐり

明日から京都で仕事のため、昨日三重県から京都へ移動して来た。

当初はそのまま東京へ帰る予定にしていた。
しかし、この機会を捉えて京都で見たいものがあったのだ。

それは、京都の禅寺に描かれている龍の絵。

もともと龍は仏法を守護する霊獣と位置づけられている。
そのため、いろいろなお寺の様々なところに龍の絵が描かれている。

今回はその中でも、京都五山の3つの禅寺を回り、選りすぐりの龍に
会いに行くことにした。

3つの禅寺の龍とは、
東福寺の雲龍図:昭和の堂本印象作、漆黒の空に舞う龍の眼力が印象的。
相国寺の蟠龍図:慶長の狩野光信作、「八方にらみ」と「鳴き龍」の名の通り迫力満点。
建仁寺の双龍図:平成の小泉淳作、2体の龍がつめ5本で宝珠を握る最高位の龍。

それぞれに龍の個性が表れていた。
ある龍は睨みつけるように、ある龍は踊るように、ある龍は楽しんでいるように。
描く人の魂が乗り移るのかもしれない。

最後に行った建仁寺で案内してくれたお坊さんが、こう教えてくれた。
「小泉先生はまだ存命で、鎌倉の建長寺でも龍の絵を描かれています。」

建長寺といえば、鎌倉五山の第一位の禅寺だ。
中学・高校時代に藤沢に住んでいたため、何度も行ったことがある。
そこにも龍の絵があったとは。
これでまた、楽しみが増えた。

昼食は、京都五山別格の南禅寺門前の南禅寺順正で湯豆腐を頂いた。
この禅寺の法堂(はっとう)にも龍の絵が描かれていたが、残念ながら拝観不可と
なっていた。

ついでに京菓子の老舗俵屋吉富に立ち寄った。
この店は銘菓「雲竜」を製造販売している。
ここで、その「雲龍」と抹茶を賞味した。
とても上品な味で、歩き疲れた体には最適だった。

しかし、お菓子まで龍づくしとは来た甲斐があったというものだ。
ここで、京都市内限定販売の「黒糖 雲龍」をお土産に買った。
試食したら、最高にうまかったからである。

帰宅したら妻と、そしてペットのちわわ犬のななちゃんにも少しだけ
分けてあげよう。

実に充実した一日だった。

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2009年10月 6日 (火)

熊野古道伊勢路図絵

昨日、三重県での研修時に受講者の方から思わぬプレゼントを頂いた。

それは「熊野古道伊勢路図絵」である。

熊野古道は世界遺産に登録されている参拝道だ。
自然や宇宙に対する畏敬を山や森に宿る神仏への祈りという形で受け継いで来た
日本の精神文化を象徴する文化遺産とされている。

この図絵の素晴らしいところは、三重県が公募したボランティアが2年かけて
伊勢から熊野に至る170kmを踏破し、その結果を図絵にまとめたという点だ。

この道を知って欲しいという想いがこもっている。
道行(みちゆき)を楽しんで欲しいというやさしさがこもっている。
そして何よりも、郷土を思う深い愛情を感じることが出来る。

三重県のホームページにも当図絵は掲載されているとのことだったが、
見つけることが出来なかった。

その話しをしたところ、今年3月に世界遺産登録5周年を記念して作成した
という冊子を頂いたのだ。

内容はまさに手書きの図絵そのもの。
吹き出しがいたるところに出ており、生の現地情報が親しみを込めた口語体で
書かれている。

見ているだけで楽しくなる。

熊野古道はぜひ歩いてみたい道のひとつだ。

昨年は、訪れる計画すらも出来なかった。
今年は、道程の貴重な資料が手に入った。
来年こそは、ぜひ歩きたい。

日本の魂に触れることが出来るかも知れない。
楽しみである。

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2009年10月 4日 (日)

伊勢神宮参拝

今日からまた、明日より始まる仕事のために三重県の津に来ている。

そこで今回は少し早めに家を出て、津を通り過ぎ伊勢市まで足を伸ばした。
15年ぶりにお伊勢参りをするためである。

手順に従いまず外宮からお参りをしたが、ほとんど人がいなかった。
お陰でゆっくり「神宮」(これが正式名称)の森の中を散策し、敷地内にある
数多くの別宮や神社にお参りすることが出来た。

お賽銭を奉納し姿勢を正してゆっくり二拝二拍手一拝すると、不思議と
神妙な心持ちになるから不思議なものだ。

その後、バスで内宮へと移動した。

こちらは打って変わって賑やかだった。
参道前は、団体、ペア、バイクツーリングの方々でごったがえしていた。
なぜか、ハーレーダビットソンのバイクが目立つ。
15年前もそうだった気がする。

まずはお参りする前に、参道横のおはらい通りとおかげ横丁を歩くことにした。
昼食もここで取ろうと思っていたからだ。

予めネットでプリントしておいた散歩マップを片手に「ああ、ここがこれだ。」と
一人でつぶやきながら、気づいたらイエローマーカーで店名をマークしていた。
習慣とは、恐ろしいものである。

端から端まで歩くうちに、店だけでなく「神恩奉納太鼓」の実演を見たり、
「日本人のこころ 神宮の森」写真展を見たり、いろいろなものに出会った。

結局昼食は、おかげ横丁内の「ふくすけ」で伊勢うどんを食べた。
コシのないうどんに、たまり醤油をベースにした真っ黒いだし汁が少し
かかっている代物だ。
まずくはなかったが、大してうまくもなかった。

口直しに、赤福本店で赤福を頂いた。
不祥事事件を起した際、扉を閉じる様がテレビで大写しになった店だ。
今はそれがうそのように、満員の客であふれ返っていた。

店を出るときに気がついたのだが、そこで出される赤福は、若い女性職人の手で
あんこが餅にからめられていた。
まさに指の形がそのままあんこに残っていたわけだ。

お腹を満たした後で、内宮参拝に出かけた。

こちらは何しろ、日本の神社の総本山。
おまつりしている神様も、天照大神と深遠なる存在だ。

波居る人を掻き分け、無事お参りをすませた。

この神宮には外宮と内宮合わせて125の宮社があるという。
全部回るとなったら、どのくらいの時間が必要なのだろうか。

帰りに参道横のお手洗いに寄った。
ふと中を見ると、トイレットペーパーが置いていなかった。
これは、「かみ」を粗末にしないようにとの考えからだろうか。
だとすると、あわてて入った人は、神をうらむであろう。

神宮は20年に一度、御遷宮を行う。
次回の62回目は4年後の2013年秋とのこと。
その後、また機会があれば訪れたい。

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2009年10月 2日 (金)

ジム週3回堅持

いよいよ10月となり、今年も残すところ後3ヶ月となった。

ここまでジム通い週3回の掟を守り通して来た。

これは体がもったというより、タイムマネジメントの成果と言うべきだろう。

いつも手帳を眺めて、3ヶ月先までの各日の24時間の動きをシミュレーションしている。
その中で仕事とのバランスを取りながら、わざと隙間時間を作っているのだ。

隙間時間の活用は、ジムだけではない。

体心技(この順序が大事)を鍛える一貫として、ジムでの体だけでなく、感性を磨く
観点からも心を鍛える時間を大事にしている。

ジムでもダンベルを上げながら無我の境地に近づく努力をしているが、これとは
違った切り口だ。

美術館、博物館、その他出張先での名所旧跡巡りを通し、何かを感じ取り
自分の中で新たな発見を繰り返して行く。
その過程で、何かが進化していく。

でも、このように動き回れるのも、体が充実していてこそなのだ。

合わせて見ると、まさにトレーニング道の探究と言える。

後3ヶ月、何とかジム通い週3回の掟を守り通したい。

その実績をベースにして、来年はまた新たな掟を設けたい。
目標ではなく「掟」であるところがミソだ。
目指すのではなく、覚悟を決めてやり通すのだ。

しっかり自分をマネジメントして行きたい。

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2009年10月 1日 (木)

ママチャリのあるホテル

今、三重県の津にいる。

昨日来たのだが、残念なことに駅近辺のホテルがすべて一杯だった。

明日から鈴鹿サーキットで始まるF1のために、旅行会社が押さえにかかった
結果という。

そのためやむを得ず、津駅から徒歩20分の場所にあるホテルに宿泊すること
になった。

これだけ離れると、回りに何もない。
旅行会社も見放すかわいそうなホテルだ。
まあ、こちらで展開しているチェーンホテルのひとつなので、もっているような
ものだろう。

今朝出かけるときに、夕食はどうしようと思ってエレベーターに乗ったところ
ふと目に付いた案内があった。

「自転車をお貸し致します。ただし30分まで。」

確かチェックインするときにフロントで見た周辺地図にローソンがあった。
徒歩15分と書いてあったので、遠いなと思っていたところだった。
そこへ、自転車で行けということか。

「すいません。夕方自転車をお借りしてもいいですか。」
「結構ですよ。」
「自転車はどこにおいてありますか。」
「入り口の横です。見えるでしょ。」

指差された方をみたら、確かにあった。
ママチャリが。

何と言う生活感あふれるホテルだろう!

見たら後輪の空気がほとんど抜けていた。

「すいません。夕方までに後輪に空気を入れておいて頂けますか。」
「かしこまりました。」

しかし、借りたときには、まだ空気が入っていなかった。
まあ、ローソン往復にもてばいいか。

何とも、のどかな世界だ。

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