サイエンスドーム八王子
昨日八王子で仕事をした際、お昼に2時間程空き時間が生じてしまった。
最初から分かっていたことだったので、予め本を持参して行ったのだが、
会場の目の前におもしろそうな建物が建っていた。
その名はサイエンスドーム八王子。
旧名を八王子市こども科学館という。
昼食を近くのジョナサンで採った後、さっそく向かった。
入って見て分かったが、客は私一人。
まあ、昼間のこの時間に来れる人は限られるだろう。
子供たちはまさに学校へ行っている。
展示物は、物理、電気、天文、生物の各分野にわたっていた。
各箇所に模型や実験装置が置いてあり、子供たちが喜んで装置を動かす
様子が目に浮かんだ。
1階を回り終える頃、2階から黄色い声が聞こえて来た。
それまで静かだった館内が一気に賑やかになった。
どうやら試写室から出て来た様子だった。
その声に誘われて2階へ上がってみた。
いたいた、幼稚園児たちだ。
整列を終え、先生に引率されながら帰るところだった。
列がこちらへ向かって来る。
「こんにちは」
「ありがとうございました。」
各所から声が掛けられた。
どうやら、私を会館の方と思ったようだ。
ダークスーツにネクタイ姿だったので、間違われても仕方ないかもしれない。
「はい、こんにちは。また来てね。」
思わず口から自然にそのような言葉が出てしまった。
でもまあ、広い意味で考えれば、これは当たりかもしれない。
子供たちの成長を願う気持ちは、会館の方々と変わりはない。
科学が取り持つ人の縁かなと思いつつ、幼稚園児たちを暖かく見送った。
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