火の鳥再来
今日京都での仕事の昼休み時間に、京都国際マンガミュージアムへ行って来た。
先日の新聞で、手塚治虫氏の「火の鳥」のレプリカが完成し、展示が開始された
ことを知ったからだ。
普通であれば「あっそう」で済ませるのだが、今回は違った。
新聞に掲載されていた写真の「火の鳥」の目が、実に原作とそっくりだったのだ。
やさしさと憂いと厳しさを込めたような独特な表情の目を持っている。
この目を見たかったのだ。
「すみません。火の鳥を見に来たのですが、どこに展示していますか。」
「この廊下の突き当たりを左に曲がったところで展示しています。」
「ありがとうございます。時間がないので失礼します。」
挨拶もそこそこに、会館内をまっしぐら。
でも、ない。
また入口に戻った。
「あの、見つからないのですが。」
「ご案内人しましょう。」
付いて行ってみたら、あった。
2階ぶち通しの壁に張り付いていた。
彫刻だと思っていたのだが、レリーフだったのだ。
「2階の渡り廊下に行かれると、近くから観賞出来ますよ。」
アドバイスに従い、階段を駆け昇った。
近くで見る「火の鳥」は、素晴らしい出来栄えだった。
目もまさしく、その目だった。
しばらく見つめ合っていた。
ふと我に返り時計を見ると、もう戻る時間だった。
急いで帰らないと、講師不在となってしまう。
このマンガミュージアムには、5万冊のまんがの単行本が保管されている。
入場料500円で、読み放題だ。
社会科の野外勉強らしい小学生の団体の読みふける脇をすり抜け、外へ出た。
いつかゆっくり来て、時間を忘れるまで童心に戻りたいものだ。
空腹も何のその。
これでまた、楽しみが増えた。
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