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2009年10月31日 (土)

高橋書店の手帳

もう20年以上愛用している手帳がある。

高橋書店の商品No.51[ビジネス手帳5]だ。

使い始めた当時は、大手飲料メーカー支社のマーケティング担当に所属し、
流通情報チャネル戦略の一端を担っていた。

そのため、社内外と関係者が多岐に渡っており、スケジュール管理が仕事の遂行上、
重要な管理ポイントとなっていたのだ。

それゆえ、手帳の選定には神経を使った。

まず、会社から支給されていた社員手帳はアウト。
営業マン用の手帳もあったが、これもアウト。
もっと自由度が欲しかった。

そこで最初は、ルーズリーフ方式のシステム手帳を使っていた。
今でこそシステム手帳は普及しているが、当時は私の使っていたものが唯一だった。
ナラ方式というシリーズで、たくさんの書式と共にファイリングボックス等周辺機器も
充実していた。

一時期これらにはまって、ビジネス戦士を気取りながらジェームスボンド張りに
秘密兵器のごとく数々の付属部品を購入した。

しかし、しばらくたって気づいた。

これは、本質からズレていると。

手帳は必要なときにすぐ取り出せ、すぐ書けないと意味がない。
そのためには、できるだけシンプルなものがいいと。
書式は「与えられる」のではなく、「創る」ものだと。

システム手帳は、用途に分け書式を組み合わせたりできるが、その分かさ張る。
ズボンの後ポケットに入れることが出来なかったのだ。
つまり機動力に欠けていた。

そこで改めて探した。
自分の求める手帳を。

邪魔な情報が記載されておらず、シンプルで見易く自分で書式を加工出来る手帳をだ。

当時日本で市販されていた手帳を全て調査した。
やるときは徹底してやり通すのが、私の流儀。

その結果、見つけたのが今の手帳だ。

余分な情報が掲載されていないので、めくったときに気を取られることがない。
記入欄が広いので、自分で線を引いて記入区分を設けることが出来る。
サイズが小さいので、取り回しが楽。

毎年翌年の手帳が発行されるたびに各社の手帳をチェックしているが、私にとって
現在の手帳を上回る品はまだ出て来ていない。

昨年独立後3年経った時点で、在職中に溜めた手帳は全て廃棄した。
17冊の手帳にはたいへん世話になったが、悔いはない。

現在、過去4年分の手帳がストックされている。
これらは、まさに宝ものである。
独立後の公私の足跡が、詳細に記載されている。

今後もこの手帳に、私の歴史を刻んで行くこととしたい。

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