ハイソフトはお袋の味
仕事に出向く際持って行くバッグのポケットに、いつも何か甘いものを入れている。
エネルギー補給のためだ。
あるときはチョコだったり、あるときはキャラメルだったりと状況に応じて様々だが。
その中で、口に入れただけでほんのりと心暖まるものがある。
森永製菓のハイソフトミルクキャラメルだ。
ハイソフトは母が好きだった。
そのため、小学生の頃よく買ってくれた。
しかしその時分は、もっと刺激的な味を求めていたため、ハイソフトの味はもうひとつ
ピンと来ていなかったのだ。
ハイソフトは、とても上品な味。
口に入れただけで溶けはじめる。
元祖生キャラメルと言ったところか。
最近、ふとしたことからハイソフトを買うことになった。
いつも駅のキヨスクで視野に入っていたと思うが、それまで全く商品としての意識が
なかったのだ。
「これ下さい。」
手にしたハイソフトは、デザインも何もかも数十年前となんら変わっていなかった。
もちろん味についても。
そのハイソフトを口にすると母を思い出す。
そしてその母が昨日、今日行われる長女の結婚式に出席するため上京して来た。
久しぶりの再会だった。
ハイソフトはお袋の味
やっと、ハイソフトの本当の味が分かる歳になったということかも知れない。
今も横にハイソフトを置いている。
振り向いた天使の笑顔が、ひときわ心を和ませてくれる。
今日は最高の一日になりそうだ。
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