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2010年1月 7日 (木)

高校生からわかる「資本論」

今朝、新聞の広告欄でおもしろいタイトルの本が目に止まった。

その名は「高校生からわかる「資本論」」

引き続く不景気のため共産党への入党者が増えている。
それと共にマルクスの「資本論」が改めて見直されているという。

「資本論」は以前から興味があったが難解の書であるため、
避けて通って来たところがあった。

そこへ持ってきて「高校生からわかる」と来た。

著者を見ると池上彰氏とあった。

池上氏と言えば、NHK総合の「週間こどもニュース」のお父さん役で
11年間分かりやすい解説で知られた方だ。

時々見ては「なるほど、そういうこと」と納得することがよくあった。

著作も多く本屋でパラパラと見ることはあったが、購入したことはなかった。
しかし、今回はすぐ買った。

まだ読み始めたばかりだが、もう何回頷いただろうか。
高校生へ語りかける口調で書いてあるため、スラスラ読める。

原書の訳を引きながら、現状を踏まえて噛み砕いて解説してくれているため
本当に分かりやすい。

学者の方々は、こういう風に本を書いて頂きたいものである。
難しい=価値があると錯覚しているのでないかと思う節がある。

難しいことを分かりやすく人に伝えることは、実はたいへんな作業だ。
エッセンスを汲み取り、それを誤解なく口語体に置き換えていく訳だからだ。
広範囲に渡る正確な知識がないと出来る技ではない。

このあとも、楽しみながら読み進めることとしたい。

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