龍馬伝×プロフェッショナル
1/2(土)のNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」で坂本龍馬が放映された。
坂本龍馬は皆が知っている幕末の志士だ。
今回、その主人公に茂木健一郎氏が脳科学の観点からコメントしている点に
興味が惹かれた。
龍馬は不思議と誰からも愛された。
それはなぜか。
茂木氏は龍馬を「脳の達人」と呼んでいた。
自分と他人の潜在能力を引き出すのがうまかったということだ。
では、どのようにして潜在能力を引き出したのだろうか。
「裸になって自分をさらす」
脳にはミラーニューロンという組織が大脳にあり、ここが働くと相手と同じ
心の動きや動作を行う。
龍馬は自分を正直にさらすことで敵愾心をなくすと共に、相手の共感回路に
働きかけていたのだ。
しかし、これは勇気のいることだろう。
自分の弱点を敵になるかもしれない相手に言うというのは賭けである。
ここで、龍馬の真髄となる部分が表れて来る。
それが「メタ認知」である。
メタ認知とは、客観的に自分を見つめることを言う。
龍馬の場合は、これがとても発達していた。
一歩退いて自分の立ち位置を見る。
そこで見えた「小さな世界」が「おおきな世界」へ開眼させるきっかけとなったのだ。
「このままではいかんぜよ」という熱い想いを、飾ることなく話したのではないだろうか。
ここでもうひとつ龍馬らしさが出て来る。
「常識にとらわれず自分の行動原理に従う。」
自分の判断基準で自分で決めた道を歩むということだ。
しかし、だからと言って不思議と龍馬の生き方から堅苦しさは伝わって来ない。
龍馬は「天下の世話は命さえ捨てればおもしろい」とも言っている。
茂木氏は、そのような龍馬をこのように表現していた。
「覚悟とユーモアが同居している。」
なるほど、言い得て妙だ。
「天下に有志あり 然れども度量の大
龍馬にしくもの
未だかつて之れを見ず」 西郷 隆盛
龍馬までとは行かずとも、そのものの見方考え方は大いに
見習いたいものである。
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