昨日は2年7か月続いたNHK総合「プロフェッショナル仕事の流儀」の
141回目だった。
今回で半年間の充電期間に入るということで、しばらくお休みとのこと。
その区切りを飾り、今回はプロサッカー選手の三浦和良選手だった。
三浦選手と言えば、15歳で単身ブラジルに渡ってサッカーを学び、
その後プロサッカー選手として日本のJリーグ黎明期を支えて来た中心人物だ。
数々の栄光もあったが、挫折も味わって来た。
特に1998年ワールドカップフランス大会で代表に入れなかったときは、
どんなに悔しかっただろう。
あのときは、もうサッカーをやめると言い出さないかとヒヤヒヤしたものだ。
その辺の思いも、今回改めて確認したいと思った。
しかし、放送を見て分かったのだが、三浦選手は私の想像を遥かに超えて
サッカーが好きだった。
サッカーから人生を学んだとも言っていた。
そのようなサッカーを自ら捨てることは、多分考えられないことなのだろう。
それを証明するように、現在のJ2横浜FCを戦力外通告となっても
自分を必要とし、熱心にクラブ運営するチームならばカテゴリーを落としてでも
プレーを続けたいと言っていた。
キング・カズと言われた人物
普通ならば、カテゴリーを落とされたり、惨めな姿をさらしたくない等の理由で
最盛期でピッチを離れる。
彼にとっての誇りとは何なのだろうか。
ワールドカップフランス大会の代表落選に話しが及んだとき、彼はこう言った。
「あそこからがサッカー人生の始まりだったかもしれないね。」
「それまでは余興だったのかなって。」
「サッカーの神様が「お前はここからどうやってサッカー選手としてやっていくんだ」
って与えたもの。」
番組では報じていなかったけれど、悔しさは言葉では語れないほど
大きかったと思う。
しかし、サッカーへの愛情が、その悔しさを上回ったということだろう。
彼の今の目標は、90分全試合に出場することだと言っていた。
「どんな状況になっても全力を出し切る、出せる人。」
彼がプロフェッショナルとは、と聞かれた際、答えた言葉だ。
その言葉に、全てが象徴されているように感じた。
挑み続ける誇りと魂
まさに彼こそが「走り続けるサッカー界の魂」と思った。
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