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先日夕刻、渋谷駅近くのホテルのレストランで打合せを行った。
事前の申し合わせでは居酒屋でということであったが、久しぶりに会うのと、
少々話しが込み入っている様子だったので、急遽、場所を切り替えたのだ。
前の仕事が早めに終わったため、待ち合わせ場所にかなり早く到着した。
そこで、いくつかのホテルを回ってみた。
その内のひとつが気に入ったが、あいにく団体がこれから入るとのことで、
席はほぼ満席だった。
「禁煙のあのお席ならば現在空いていますが。」
「そうですね。でも相手の意向も確認したいので、席が空いている確認だけで結構です。」
「かしこまりました。」
席の押さえはせず、待ち合わせ場所に戻って来た。
しかし、こういうときに限って、相手から少し遅れるという電話が入った。
なかなか来ない。
やっと揃ったところでホテルへ出掛けた。
下見してから約1時間が経っていた。
お目当ての席がまだ空いているかなと心配しながら待っていると
「こちらへどうぞ」と通された。
なんと、そこには『予約席』というプレートが置かれているではないか。
それも、案内して頂いた方は、先程話しをした方とは別の方である。
(助かった。これでゆっくりと話せるぞ。)
「ありがとうございました。これで安心して話しが出来ます。」
思わずお礼の言葉が口を突いて出て来た。
私の素振りを見て判断したのだろう。
きっとご利用になるに違いないと。
でも混んでいる中で、敢えて席を確保するのは、やはり勇気のいることだろう。
ひとり一人のお客様を思う気持ち。
分かってはいるが、実行するのは難しい。
また、打合せするときには、使わせてもらおうと思った。
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