父の日のプレゼント
今日は父の日。
そんなことはお構いなく、朝から締め切りの仕事に追われて大わらわだった。
ちょうど昼食のとき、玄関のチャイムが鳴った。
「やっと来た。」
昨日から戻って来ていた長女が食卓でつぶやいた。
「何か待っていたの。」
「うん、お父さんへのプレゼント。」
「へー。」
昨日突然、次女も勤務先から突如訪問して来たが、これも
父の日の挨拶代わりだったのかもしれない。
届いたプレジントは、栗きんとん水饅頭だった。
恵那市にある恵那良平堂の銘菓だ。
数年前、中津川へ仕事で出向いたことがあるが、恵那も含め
その近辺は上等な栗の産地だった。
さっそく頂くべく包装紙を解いてみた。
そこに表れたのは、「お父さん、ありがとう」の帯体。
そして中には、造花だったがイエローカーネーションが添えられていた。
改めて娘がカーネーションを手に取り、ささやかな贈呈式を行ってくれた。
昔から単身赴任やら帰って来ても資格学校へ通い詰めていたため、
満足には遊んでやれなかった。
でも無事に育ち、昨年嫁いで行った。
「ありがとう。そのやさしい心が嬉しいよ。」
素直に感謝の気持ちを表した。
いつまでも、お互いに思いやりを忘れない親子でいたいものだ。
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