心の野球
昨日、義母が他界した。
実家に戻っていた妻から連絡を受け、とにかく高崎へ駆け付けた。
しかし、研修講師という仕事はこのような時、動きが取れない場合がある。
今回も、通夜が今日、葬儀が明日と決まったが、地方出張が入っているため、
出席することが出来ない。
ゆえに、今後の葬儀社との打合せにの場にも、立ち会う事はしなかった。
本来ならば、二人姉妹の長女の夫ということで喪主を拝命する立場にいるのだが。
故人にお別れの挨拶をして以降、所在なくリビングにいた際、
目についた本があった。
『心の野球』桑田真澄
持ち主は、この家に住む中1のT君だったが、聞いてみると妻から薦められた
と言うことだった。
一気に読み進め、数時間で読了した。
彼の野球に対する真摯な姿勢が、ひしひしと伝わって来た。
いろいろと素晴らしい言葉が並んでいたが、特にこの言葉に吸い寄せられた。
「万里一空」
意味は、桑田氏の解説では、こうなっていた。
世界のすべてのものはつながっている。
雄大な自然のように、
謙虚に、そして堂々と
胸を張って生きていきたい。
今、一人の死を受け入れた訳だが、その魂は決して消えたのではなく、
元の自然に戻っただけ。
生きている我々も同じ。
生きているのではなく、生かされている。
その意味を理解し、あるがままの自分を受け入れ
謙虚に精一杯努力することで魂が報われる。
野球だけでなく、人生をいかに生きるかを考えさせられた一冊だった。
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