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2010年8月 7日 (土)

陸上自衛隊広報センター視察

昨日、陸上自衛隊の広報センターへ行って来た。

かねてから訪問したい施設のひとつだった。

自衛隊は、実は世界でも有数の兵力・装備を保有する集団だ。
世界からは「軍隊」として認識されている。

日本では、その立場は微妙だが、国を自衛するという観点から
憲法9条の戦争放棄の趣旨の下、存在が黙認されている。

広報センターなので、規模の程度を実感することは出来なかったが
それでも展示品を見る限り、いざとなったら実力で侵入者を排除する
覚悟が伺えた。

いくつか気づいた点を挙げてみる。

まず入り口付近に置いてあった偵察用バイクだが、よく見ると
ホンダXLR250Rをベースに、カスタマイズしたものだった。
オフロードバイクの代表的な車種だ。

通常背嚢として置かれたザックを担いでみたが重かった。
15kgと表示されていたが、実感はそれ以上あった。

防弾服は4kg。
それにヘルメット、小銃や弾薬、その他装備を含めると25kgを
超えるのではないかと思われた。
これらを装備して行動するとなると、かなりの体力が必要となる。

なるほど、任期制として多くの隊員が20歳代で退職して行く理由が分かった。
それでないと、隊の精強さを保つことが出来ないのだ。

展示室中央に配置されていた戦闘用ヘリコプターAH-1Sは圧巻だった。
俗称「コブラ」といい、対戦車用のミサイル等を装備している。

奥には、90式戦車が置いてあった。

戦車や装甲車は、屋外にも展示されていた。
そのいくつかに、小松製作所のプレートがついていた。
建機の大手メーカーだから、キャタピラー付きの車両はお手の物なのかもしれない。

帰り際に、出口付近で「退職自衛官 雇用にすすめ」というパンフレットがおいて
あることに気づいた。

手に取って見てみると、年間約5,000名の陸上自衛官が退職するとあった。
幹部クラスの定年が53歳から54歳。
職位によって定年が違う。

任期制(1任期は2年間)の退職年齢は、大部分が20歳代とのこと。
日本は徴集制を取らず、すべて応募制を取っているため、このような
解釈になるのだろう。俗にいう兵期満了による除隊だ。

国を守りながら、歳若くして自衛隊を去り、第2の人生を歩む必要がある。
特別な能力や知識・技能を身につけているとは言うものの、再就職は
きっと厳しいものがあるに違いない。

民間では、規律性等に加え、柔軟性も求められるからだ。

我々は、彼らの目に見えない力によって支えられている。
そのような想いを最後に抱いた。

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