池上彰の戦争を考えるSP
昨日、テレビ東京で放映された「池上彰の戦争を考えるSP」を見た。
まとめなければならない仕事があったのだが、この番組だけは生で見たかったので、
仕事は無理やり翌日回しとした。
沖縄へ行った際、「ひめゆりの塔」訪問で改めて知った沖縄地上戦の惨状。
また、先日視察した陸上自衛隊広報センターで目にした現在の「日本陸軍」の戦闘装備。
それらの原点となる第2次世界大戦、さらに深く、戦争の発端と終結の態様を知りたいと
思ったからだ。
結論から言うと、戦争は当事者にとって、その忌まわしい記憶が消えない限り、終結する
ことは永遠にないということを強く感じた。
ボスニア・ヘルツェゴビナの内戦でご息子を失った女性の方が、取材に訪れた池上氏に
対し、ご息子の写真を裏返しにして渡した姿が印象的だった。
内戦が終結しても、我が子の死を受け入れられないと言う。
自分も死にたいが死ねずに生きているという声が、慟哭に震えていた。
日本では戦後65年を迎え、戦争体験のない国民が8割になるという。
だんだん戦争の記憶が薄れる中で、兵器の質は従来にないハイスペックなものと
なっている。
日本も、その例外ではない。
池上氏が最後に言った次の言葉が、耳に残った。
「戦争は起こしてしまったら、終結させるのは大変難しい。」
利害関係が、複雑に絡むからだ。
拘泥化すると、民間人の我々が犠牲となることは、歴史が証明している。
暑い夏の夜に、いろいろ考えさせられた。
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