« 水から学ぶ哲学 | トップページ | 新幹線喫煙車ガラガラの巻 »

2010年8月16日 (月)

池上彰の戦争を考えるSP

昨日、テレビ東京で放映された「池上彰の戦争を考えるSP」を見た。

まとめなければならない仕事があったのだが、この番組だけは生で見たかったので、
仕事は無理やり翌日回しとした。

沖縄へ行った際、「ひめゆりの塔」訪問で改めて知った沖縄地上戦の惨状。
また、先日視察した陸上自衛隊広報センターで目にした現在の「日本陸軍」の戦闘装備。

それらの原点となる第2次世界大戦、さらに深く、戦争の発端と終結の態様を知りたいと
思ったからだ。

結論から言うと、戦争は当事者にとって、その忌まわしい記憶が消えない限り、終結する
ことは永遠にないということを強く感じた。

ボスニア・ヘルツェゴビナの内戦でご息子を失った女性の方が、取材に訪れた池上氏に
対し、ご息子の写真を裏返しにして渡した姿が印象的だった。

内戦が終結しても、我が子の死を受け入れられないと言う。
自分も死にたいが死ねずに生きているという声が、慟哭に震えていた。

日本では戦後65年を迎え、戦争体験のない国民が8割になるという。
だんだん戦争の記憶が薄れる中で、兵器の質は従来にないハイスペックなものと
なっている。
日本も、その例外ではない。

池上氏が最後に言った次の言葉が、耳に残った。

「戦争は起こしてしまったら、終結させるのは大変難しい。」

利害関係が、複雑に絡むからだ。
拘泥化すると、民間人の我々が犠牲となることは、歴史が証明している。

暑い夏の夜に、いろいろ考えさせられた。

|

« 水から学ぶ哲学 | トップページ | 新幹線喫煙車ガラガラの巻 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 池上彰の戦争を考えるSP:

« 水から学ぶ哲学 | トップページ | 新幹線喫煙車ガラガラの巻 »