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2010年9月 1日 (水)

定年から輝く生き方

また凄い本を読んでしまった。

「定年から輝く生き方」 帯津 良一著

帯津氏は、川越にある帯津三敬病院の名誉院長で、ホリスティック医学に命を
かけている方だ。

ホリスティック医学とは、先生の言葉を借りると「体、心、いのちが渾然一体と
なった人間丸ごとをそっくりそのままとらえる医学」となる。

目指す姿は、西洋医学と東洋医学特に中国医学や代替療法を取り入れた
東西融合の医療だ。

本を読んで改めて驚くのは、その見識の高さと死生観の大らかさ。
スケールの大きさが違う。

この宇宙が虚空からビッグバンにより誕生してから150億年経つ。
すべての命の原点はそこにあるという。

我々の魂は、そこから限りない命の旅を続けて来た。
その休息の場として地球があり、人間はそこで途中下車して命のエネルギー
を補給し、改めて150億年かけて虚空に戻って行くと考えている。
なんと、人の生死を一巡り300億年の命の旅と捉えている。

生と死を、同じ線上を辿るひとつの輪として考えているのだ。

こんな言葉もあった。

「予感は虚空から生まれ、直感は内なる生命場に生まれます。」
「予感と直感が統合されるとき、命のエネルギーはきらめき、躍動するのです。」

詳しくは本に譲るとして、元は西洋医学を学んでいた方が、この境地に
達するまでに、どれだけの葛藤があっただろうか。

ご本人は、きわめてあっけらかんと書いているが、いろいろあったに違いない。
なにしろ元は、白い巨塔にいらした訳だから。

しかし、本当に魅力的な方だ。

生死を左右する病に罹ったら、帯津三敬病院に入院したい。
そこで楽しくこの世とお別れしたいと思った。

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