バンドネオン奏者 三浦一馬
昨日、遅く帰宅してテレビのスイッチを入れたら、哀愁漂う調べが聞こえて来た。
何だろうと思い、その奏者の手にした楽器を見たら、見たことのない楽器だった。
アコーディオンのようでもあるが、鍵盤の代わりにボタンがついている。
古い伝統的な趣もある。
しばらくして、それがバンドネオンという楽器であることを知った。
この番組は、NHK総合の「トップランナー」。
しばらく、ご無沙汰していた番組だ。
そして、演奏していた若者の名を、三浦一馬氏と言った。
まだ若干20歳の青年である。
しかし、一度演奏に入ると、曲に引き込まれそうになる。
すごい表現力だ。
この楽器、三浦氏の説明によると、取り扱いがたいへん難しいとのこと。
ボタンが左に33個右に38個合計71個あるが、音程通りに並んでいない。
そのうえ、蛇腹を押すときと引くときで、別の音が出る。
習得が非常に難しいことから、「悪魔が発明した楽器」と呼ばれているそうだ。
それを、意図も簡単に操作し、素晴らしい音楽を奏でて行く。
司会者の一人である田中麗奈さんが、最後にこう質問した。
「三浦さんのゴールは何ですか。」
「バンドネオンと一体になることです。」
そこまで入れ込んでいるのか。
この20歳の青年の今後が楽しみだ。
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