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2010年10月31日 (日)

海猿から学ぶこと

昨日、レイトショーで「THE LAST MESSAGE 海猿」を観て来た。

台風の中だったが、MOVIXのポイントが10月末で失効してしまうため、
強行突破して劇場へ向かった。

海猿は、これまでの2作品も全て観ている。

今回は、これまでよりもより迫力のあるシーンの連続だった。
何せ舞台が、海上に浮かぶ巨大天然ガスプラント。
まさに逃げ場がない。

伊東英明が演じる海上保安庁の先崎の勇気ある行動が圧巻だった。
しかし勇気と言っても、無鉄砲とは違う。

「怖がりの方が、潜水士には向いているんだ。」

成り行き上、現場で急遽バディを組んだ、恐怖に足のすくむ新米潜水士の服部
(三浦翔平)に掛けた言葉。
それが、真の勇気のあり方を物語っている。

バディに対する、揺るぎない信頼と愛のあり方も学ぶべきポイントだった。

先崎の自分に対する接し方に触発され、次第に潜水士としての自分に
目覚めていく服部。
最後に彼が、足を骨折し海中に沈んでいくプラントに残された先崎を
救いに行くため意を決してタンクを背負うシーンは感動ものだった。
服部が、逃げて来た自分から脱皮した瞬間だった。

迫り来る困難と恐怖に立ち向かうことは、並大抵ではない。

映画の中の出来事ではあるが、ここから何を学ぼうとするかが大事だ。

極限の中でも、冷静に自分を見つめ行動して行きたい。
まさに、これがサラマンダーの生き方だ。

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2010年10月30日 (土)

温泉と仕事

昨日までの3日間、箱根の温泉付き某ホテルで合宿研修の仕事を行った。

事務局の付かない研修だったため、講師である私が細々した研修準備や
ホテルとの連絡役を受け持った。

しかし、在職中に、研修担当の仕事で事務局側の仕事を行っていた経験があるため、
これらは、何の造作もなかった。

しかし、次のセッションの準備と重なることが度々あったため、休憩時間は
ほとんど取れなかった。

初日は、初めてのホテルであったこともあり、特に疲れた。
2日目は、朝から夜まで長時間の研修時間であったため、疲れた。

しかし、翌日に疲れを持つ越すことはなかった。

そう、これが温泉付きの効用である。

自宅では、ほとんどシャワーで済ませているが、今回は体が温泉を要求したため、
素直に従った。

ゆっくり温泉に浸かっていると、体の芯まで揉まれているような不思議な感覚になる。
私の入った湯は単純泉だったが、かえってストレートに効いた感じがする。

寝る前に、ゆったり入った。
そして、眠気覚ましに、早朝にも入った。

今回は残念なことに、3日間とも朝、雨が降っていたため、散歩に出かけることが
出来なかったのだ。
その代わりと言っては何だが、温泉に入って身をほぐしたという訳だ。

これまで、温泉付きのホテルに泊まっても、行くのが面倒だったのでほとんど
利用したことがなかった。

これからは、改めてリラックスの手段として活用して行きたい。

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2010年10月28日 (木)

命の洗濯 箱根ラリック美術館

昨日から箱根に仕事で来ている。

この機会に、以前から訪れたかった美術館へぜひ足を運びたく
一昨日の夕方、京都から小田原まで移動し、午前中の時間を確保した。
仕事は午後からだったので、好都合だったのだ。

その美術館とは、「箱根ラリック美術館」。
朝一番の9時に入館した。

美しい木立と芝生に囲まれ、3つの建物がゆったりと配置されていた。
この雰囲気だけでも、癒される感じがする。

ルネ・ラリックの作品は、一番奥の美術館棟に展示されていた。

ルネ・ラリックとは、フランスを代表する宝飾とガラス工芸の芸術家だ。
1860年から1945年の生涯を通し、神秘の美を追求した。

彼の作風で特徴なのは、やはりジャポニズムの影響を受け、
華やかな中にも、やさしさや温かさを感じさせるところだ。

今回の展示品の中で、特に私の気を引いた作品が何点かあった。

ブローチの「風の精」
ショーウィンドーの装飾柵の「蝶の女」
髪飾りの「二頭のトンボ」
ネックレスの「ツバメ」

工芸品だから、どれも実用に供された品々だ。
これがいい。
短なる鑑賞用ではなく、機能美も兼ね備えている。

自分用のお土産に、これらの絵葉書が売られていたので買い求めた。
それと歌でお世話になっているMさんにプレゼントしたく、
「風の精」のクリアファイルも購入した。
羽を広げる乙女の姿が、Mさんのイメージと重なったからだ。

ひとときの命の洗濯をした。

リフレッシュして午後の仕事の臨むことが出来た。

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2010年10月26日 (火)

八坂神社参拝

昨日、仕事が終わった後、八坂神社へ参拝に行った。

四条烏丸から阪急電車に乗って河原町で下車、鴨川を渡り南座と祇園を右に見ながら
まっすぐ進み、八坂神社へ向かった。

河原町に着いたのが午後6時頃だったので、既に周囲は暗くなっていた。
しかし、返って夜の四条通の歩道を照らす赤い提灯の灯りが京都の風情を
醸し出していた。
祇園囃子もスピーカーで小さく流され、いい感じだった。

肝心の八坂神社に入れるか若干心配したが、その心配は無用だった。
夜間も門が閉じられることはないとの事だった。

神社には、いろいろな方が訪れていた。
修学旅行の高校生、男女のペア、カメラを持った青年、欧米の方々、
そして私のようなビジネスマン。

境内の所々に、灯りが灯されていた。
それが社をそこはかとなく映し出し、平安の雰囲気を漂わせていた。

その灯りを頼りに、まず拝殿にお参りした。
家内安全と、介護の状態にある父親、そしてそれを世話する母親の健康を
お祈りした。

今後も機会がある度に、お参りを続けて行きたい。

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2010年10月24日 (日)

比叡山と三千院

今日、出張の前泊を活用して、世界文化遺産である比叡山延暦寺と
京都大原三千院へ出向いて来た。

両方とも京都の北西部の外れにあるため、今までなかなか行くことが出来なかった。

今回、京都観光バスのルートを調べていたら、運よく該当するコースが季節限定で
組まれていたので、これに参加したのだ。

比叡山は、最澄が天台宗を開いたことで有名だ。
しかし、教科書の中でしか知らない存在だった。
だが、その場に立つと、やはり迫力が伝わって来る。

圧巻だったのは、国宝になっている根本中堂の「不滅の法灯」だった。
なんと、開山以来1200年消えたことがないとのこと。

お坊さんの説明によると、担当とか時間を決めて灯りの管理をしている
訳ではなく、気づいた者が処置を講じているそうだ。
これは、係りを決めたとたんに「油断」が生じるからとのことであった。

全員が常に自主的・自律的行動を取る態勢にいるということか。
それも、1200年間!
これは、凄いことだ。

三千院も、最澄がその地に草庵を結んだことに始まるとのこと。

こちらは、のどかな山里にひっそりたたずむ味わい深いお寺だった。
特に苔むしたお庭が素晴らしかった。

その縁側で、庭を眺めながら欧米人のご夫婦が抹茶を飲んでいた。
お二人の姿を見て、逆に改めてここが日本であることを深く自覚した。

三千院も比叡山同様、複数のお寺で構成されている。
もっとも外れにあるのが、寂光院だ。
平清盛の娘建礼門院が余生を送った寺として有名だ。

バスガイドさんから、寂光院は遠いから時間内に歩いて行くのは厳しいと聞いた。
しかし、そう言われたら、ますます行きたくなるから不思議だ。

日頃から鍛えた足腰に物を言わせ、時間内に楽々行って戻ってた。
もっとも、拝観時間は5分程度だったが。

府内とは、また一味違う京都を堪能した1日だった。

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2010年10月23日 (土)

電子書籍 初体験!

日経パソコンの最新号に、電子書籍の特集が組まれていた。

電子書籍には、以前から興味は持っていた。
しかし、マーカーで線を引く等、編集しながら読む習慣のある私には、
もうひとつ使い勝手が悪かった。

だが、特集を読んでいて、このジャンルには使えるなということに気づいた。
それは、コミックの分野である。
コミックの場合は、線を引くことは稀だからだ。

試しに、eBookjapanから無料の立ち読み版をダウンロードしてみた。
専用のリーダーソフトも合わせて入手した。
こちらも無料。

読んだのは、かわぐちかいじの「沈黙の艦隊」。

新幹線の中で、それもモバイルパソコンで2ページ見開きで読んだので
若干字が小さかったが、でも実用には耐えた。

以前はコミックも愛読していた。
ゴルゴ13やブラックジャックは、全巻持っていた。

でも、引っ越す度に荷造りや運搬が面倒になり、古本屋に全部売ってしまった
経緯がある。
意外とかさばり、マンション暮らしにはやや面倒な存在だったのだ。

でも、デジタルデータとなるとスペースの問題は全くなくなる。
ハードディクスへの保存もできるが、サーバー上に自分専用のライブラリを作り
保存出来るとのことだった。

こうなれば、どこからでもパソコンさえあればアクセスして読むことが出来る。
便利になったものだ。

最近、コミックから遠ざかっていた。
しかし、パソコン上で読めるとなったらぐっと近づいた感じになる。

移動時間の合間に、リフレッシュを兼ねて楽しむこととしたい。

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2010年10月21日 (木)

ブラックサンダーの効用

オリンピック体操競技の内村航平選手の好物で有名になったチョコレート菓子の
ブラックサンダー。

今では、たいていのコンビニエンスに置いてある。

一仕事終えると、やはり甘いものが欲しくなる。
その時に、格好の品となるのが、このブラックサンダーだ。

カロリーは、100キロカロリーそこそこと控えめ。
内臓脂肪率をコントロールしている私にとっては、ちょうどいい。

そして、お値段も控えめの32円。
これも助かる。

いいこと尽くしで、最近よく夕食のデザートとして出張先で愛用している。

ただし、食べるのは1回につき1個限定。
それ以上は禁物だ。

お陰で、甘いものの禁断症状も抑えられ、一挙両得で助かっている。

今後も、ビッグサンダー以外で、同様の効用のある品がないか、探して行きたい。

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2010年10月20日 (水)

ひいきの丼屋

三重県津市に出向く度に行く店がある。

その店は、ホテルの地下1階にある丼屋だ。
どこかのチェーン店だが、正式な名前は忘れた。

頼むメニューは、親子丼が多い。
時々、鉄火丼を頼む。

昨夜も訪れた。

清算するためレジの前に立った時、若いウエイトレスさんに声を掛けた。

「先週、店の前に立っていたお客様方、入った?」
「ええ入って頂けました。」
「それは良かった。」

「日本人じゃなかったよね。」
「ええ、中国の方々15名でした。」

実は先週伺った際、店頭のメニューを食い入るように見ていた一団がいたのだ。
丼を食べながら観察していると、しぐさが日本人とは違う。

「ここにも、中国人が来たか。」

思わずつぶやいてしまった。

レジで清算する時、ウエートレスさんに一声掛けた。

「今、店頭にいるお客さん、きっと外人だよ。声を掛けて引き込んだら。」

恥かしそうに「ええ」とだけ答えが返って来た。
その後どうなったか気になっていたため、今回尋ねたという訳だ。

今回は、みそ汁を小うどんに代えて注文してみた。
うどんもこしがあり、おいしかった。

また来月、津には来ることになる。

次回はまた、バリエーションを変えて丼を楽しみたいと思う。

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2010年10月18日 (月)

ピアノ・パッド(ドラフト版)

最近、ピアノを時々弾くことがある。
現在習っているイタリアオペラの練習をするためだ。

変調の多い曲なので、とにかく聴いて、メロディを体に染み込ませる必要がある。

しかし、出張の多い身の上。
これだと、自宅にいる時しか聴くことが出来ない。

そこで前から、携帯可能なミニキーボードを探していた。
丸めて運べるシートタイプのものから、iphoneの購入まで検討した。
しかし、重かったり、PHSの買い替えで出費がかさむ等、帯に短かしタスキに長し
だった。

そのとき、はたと閃いた。

「そうだ、パソコンのフリーソフトで適当なものがないだろうか。」

これまでも、困った時に何度もお世話になったベクターのホームページを訪問してみた。

検索を繰り返すこと数回。
そして見つかった、私のニーズにピタリと合ったソフトが。
その名を「ピアノ・パッド(ドラフト版)」と言う。

ドラフト版という呼称は、正常に動くか十分に検証がなされていない場合によく
付けられる。

しかし、そんなに複雑なことをしようという訳ではない。
主メロディが単旋律で弾けるだけでいいのだ。

インストールしてパソコンのキーボードを叩いてみると、いい音がするではないか。
ボタンの位置がズレているため少々叩き辛いが、それは仕方がない。

これで、出張先のホテルでも、音階を確認しながら歌の練習をすることが出来る
ようになった。

さっそく、どの程度の実用性があるか、今日の出張から試してみたい。

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2010年10月15日 (金)

「自分をリセットしたい時に読む本」

先日、空き時間に書店で所在なく本の背表紙を眺めながら歩いている時、
一冊の文庫が目に止まった。

「自分をリセットしたい時に読む本」

これが、その本の題名だ。
著者は、元吉本興行にいた木村政雄氏。
かつてのMANZAIブームを引き起こした立役者だ。

書いてある内容は、至って共感できるものばかりだった。

特に気に入ったフレーズがあった。
なんと、木村氏のお嬢様が仰った言葉とのことだった。

「お父さん、笑うときになんて笑う? ハッハッて笑うよね。
だから、笑うときは、はっぱ64.
泣くときはシクシク泣くから、しく36。
64と36を合わせたら、ちょうど100になるでしょ。
人間も100歳まで生きるよね。
そう考えたら、人間、悲しいことより、楽しいことのほうが多いんだよ。」

何歳になるお嬢様か分からないけれど、いい事を言うではないか。

この本には、それ以外にも、気持ちをリセットする考え方や名言がたくさん
紹介されていた。

独立稼業を営む私にとっても、リセットはとても重要な要素だ。
日々数々の変化にさらされる中で、過去を引きずっていては仕事にならないからだ。

私もいろいろなリセット法を駆使しているが、何と言っても最高のリセット法がジムだ。
ジムは、今や私にとって、欠かせないリセットの場所となっている。

昨日も出張先の三重県から帰京すると同時にジムへ行った。

「I様、今日もご出張のお帰りですか。」
「そう、クタクタだけど来たよ。」
「ありがとうございます。」
「「疲れ」は「疲れ」を持って制すだ。」

確かにそうなのだ。

トレーニングが終わると、心身が蘇る感じがするから不思議だ。

ストレス社会に生きる我々にとって、リセットは必要不可欠なことかもしれない。

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2010年10月11日 (月)

聖護院の栗生八ッ橋

今日、歌のレッスンに行った際、先生から奈良旅行のお土産を頂いた。
聖護院の生八ッ橋である。

元々は京都の銘菓だが、そんなことは関係ない。
頂いたという事実が大事なのだ。

今日はレッスンの後、すぐに移動して中小企業診断士の資格更新研修を受ける
ことになっていた。

時間がないので、昼食をどうしようか迷っていたが、ちょうどいい行動食を手に
入れた訳だ。

研修会場について、さっそく頂いた。
栗の味がほんのりして、とてもおいしかった。
いつ食べても、本当に上品な味だ。
これで取り急ぎ、研修終了までもたせることとした。

歌の方も、いよいよ「セッベンクレデーレ(たとえ、残酷な人よ)」の1/3まで来た。
変調が途中でたくさんあり少々やっかいだが、曲想は最高だ。

今週は、週末の日曜日に再度レッスンがある。

栗生八ッ橋を食べて、元気をつけてレッスンに臨みたい。
もっとも、週末までには平らげていると思うが。

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2010年10月 4日 (月)

無選別 紀州産南高梅つぶれ「さらり梅」2kg

9/23の秋分の日以降、急に涼しくなったはいいが、そろそろ夏バテが訪れる季節
となった。

何か対策をと考えていた9月下旬に、JRのグリーン車で目に留まったものがあった。
それは、JR東日本が出している「トレイン ショップ」という通販カタログだった。

表紙に「ヘルシー梅干特集」として、南高梅の特集が載っていた。
南高梅は、言わずと知れた紀州和歌山産の上品な梅干である。

見ると、まず「無選別」とあった。
無選別とは、「粒の大小やキズの有無など選別していない梅干」とある。
味に違いがなければ関係ない。

さらに見ていくと、「ワケあり食品」として「つぶれ」品が販売されていた。
つぶれとは、「製造中に皮がやぶれてしまった」製品だ。
これも、口に入れてひと噛みすれば同じ状態になる。

つぶれ品は3種類あった。
しそ漬け梅、甘口はちみつ梅、さらり梅だ。
どれも2kgとボリュームたっぷり。

どれにしようか迷ったが、最後の決め手は塩分だった。
順に塩分が、7%、6%、3%となっていた。
たっぷり食べるには、塩分控えめな方がいい。

ということで、現在、先々週に届いた「さらり梅」を自宅にいる日は毎日食べている。
写真よりも結構つぶれ度合いが進んでいたが、特に気にはしていない。
それよりも、美味しくて食べ過ぎに注意している程だ。

塩分は、成人で1日に10g以下に抑えないとまずいことになる。

送料込みで、税込み3,675円。
申し込みの有効期間が10月31日までだ。
以下のURLから申し込みが出来る。
www.eki-net.biz/trainshop/

お茶漬けに乗せてもおいしいと思う。
いろいろ試して、楽しんで行きたい。
何しろ、2kgもあるから。

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2010年10月 2日 (土)

熊野古道を遂に探査!

やっと3年来の願いが叶って、今日、熊野古道を歩いて来た。

歩いたのは、尾鷲にある馬越(まごせ)峠だ。
パッフレットによると、距離4.1kmとあった。

昨日、津で仕事を終えてから松坂までは快速みえ、その後はまたもや各駅停車で
一路尾鷲まで。
なんと4時間半も掛かった。
やっぱり遠い!

ホテルにチェックインしたのが10時、そして12時に就寝。
今朝は5時に起きて身支度し、6時にバス停へ。
この日のために、トレッキング用のウェア、パンツ、シューズを持参したのだ。

今朝の天気予報によると、午前中の降水確率が20%、午後になるにつれ崩れると
あった。

でも出発するときには、まだ雨が降っていなかった。
念のため、折り畳み傘を持参することにしたが、果たして傘が差せる行程かは
この時点では分からなかった。

鷲毛(わしげ)のバス停で下車し、さっそく馬越峠の登山道に入った。
時刻は、6時20分。
夜はすでに明けていたが、曇りのためまだ薄暗かった。

いきなり石畳道が現れた。

道の両側は、尾鷲ヒノキの林だ。
それらの地面は、シダで覆われている。
もの音ひとつしない、静寂の世界。

自分の足音だけが聞こえる。

昨夜雨が降ったため、石畳がまだ一部濡れていた。
石畳と言っても、ゴツゴツした自然石を不規則に並べただけだ。
だから、とてもすべりやすい。

昨日研修後、先方の事務局の方が仰った言葉が蘇って来た。

「Iさん、怪我しないで下さいね。長丁場の研修が始まったばかりです。Iさんは、
お一人しかいませんから。」

踏み出す足に、思わず力が入ってしまった。

1時間後の7時20分に、天狗倉山(てんぐらやま)登山口に到着。
天狗倉山に登る予定は立てていなかったので、どうしようか迷った。

「迷ったら進む」がモットーなので、登ることにした。
でも、これが正解だった。

最後にハシゴで登った山頂の岩からの眺めは、最高だった。
熊野灘、尾鷲市が一望に見渡せたのだ。
そして、その瞬間だけ、太陽が姿を見せてくれた。
今週は結構がんばったので、神様がご褒美をくれたのかもしれない。

その後、桜地蔵尊、馬越峠不動滝、馬越不動尊と拝みながら歩を進め、最後は
尾鷲神社で締め括りとした。
今回の熊野古道探査は、9時に終了した。

その後は、ホテルに戻って預けてあった荷物を受け取り着替え。
列車の時刻が尾鷲駅13:33発だったので、余裕時間を活用し、県立熊野古道センター
まで足を延ばした。
隣接した「夢古道おわせ」で地元食材のランチバイキングを頂き、その後海洋深層水の
お風呂で疲れた体を癒した。

実に充実した一日だった。
そして、熊野古道センターで、また好奇心をそそられるものと出会った。
紀州北山村の「いかだ下り」である。

いつか機会を作り、この「いかだ下り」を体験したい。

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2010年10月 1日 (金)

9時間半の大移動

昨日の午後から夜にかけて全ての時間が、移動のために消えた。

岩手県大船渡市で12:00に仕事が終了。
「サンリック」というショッピングセンターまで送って頂き、そこで助六弁当を買い、
フリースペースで昼食。
その後、ドラゴンレールと呼ばれる大船渡線で盛(さかり)から一ノ関まで移動。

前からなぜ各駅停車の大船渡線にドラゴンなとという威勢のいい名が付いているか
不思議だったが、今日分かった。
まるでドラゴンの姿のように線路が蛇行しているからだった。
そのおかげで、一ノ関まで2時間半もかかる。
そして2時間に一本しかない。

一ノ関から東北新幹線「やまびこ」で東京まで移動。
大宮通過時に自宅マンションが見えたが、素通り。

東京から東海道新幹線「のぞみ」で名古屋まで移動。
東京駅で買った崎陽軒のお弁当を夕食として頂く。

その後、名古屋からジーゼル快速「みえ」で目的地の三重県津市に到着。
駅前のホテルにチェックインしたのが、21:30。

なんとここまでかかった時間が、9時間半。

さすがに疲れた。
飛行機だったら、どこまで行ける時間だろうか。

しかし、これからまだやるべきことがある。
今日一日の伝票の整理や、使った資料の見直し等。

帰宅してからの作業を極力減らすため、出来る事後処理はすべて旅先で行っている。
使った資料も気づいた点を記入し保管するだけにしておけば、次回リピートが入った時、
すぐにバージョンアップ対応が出来る。

ひとつの仕事の終了後、次の仕事に着手する前にすぐ記入するのがコツだ。
頭を一旦切り換えて集中モードに入ってしまったら、前のことなど忘れてしまう。

明日の仕事の予習は、明日朝起きてからすることにしている。
疲れた頭では、いい展開が思い浮かばないからだ。

「明日はあしたの風が吹く。」

緻密とアバウトのバランス。
タイムマネジメント力の極みかもしれない。

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