比叡山と三千院
今日、出張の前泊を活用して、世界文化遺産である比叡山延暦寺と
京都大原三千院へ出向いて来た。
両方とも京都の北西部の外れにあるため、今までなかなか行くことが出来なかった。
今回、京都観光バスのルートを調べていたら、運よく該当するコースが季節限定で
組まれていたので、これに参加したのだ。
比叡山は、最澄が天台宗を開いたことで有名だ。
しかし、教科書の中でしか知らない存在だった。
だが、その場に立つと、やはり迫力が伝わって来る。
圧巻だったのは、国宝になっている根本中堂の「不滅の法灯」だった。
なんと、開山以来1200年消えたことがないとのこと。
お坊さんの説明によると、担当とか時間を決めて灯りの管理をしている
訳ではなく、気づいた者が処置を講じているそうだ。
これは、係りを決めたとたんに「油断」が生じるからとのことであった。
全員が常に自主的・自律的行動を取る態勢にいるということか。
それも、1200年間!
これは、凄いことだ。
三千院も、最澄がその地に草庵を結んだことに始まるとのこと。
こちらは、のどかな山里にひっそりたたずむ味わい深いお寺だった。
特に苔むしたお庭が素晴らしかった。
その縁側で、庭を眺めながら欧米人のご夫婦が抹茶を飲んでいた。
お二人の姿を見て、逆に改めてここが日本であることを深く自覚した。
三千院も比叡山同様、複数のお寺で構成されている。
もっとも外れにあるのが、寂光院だ。
平清盛の娘建礼門院が余生を送った寺として有名だ。
バスガイドさんから、寂光院は遠いから時間内に歩いて行くのは厳しいと聞いた。
しかし、そう言われたら、ますます行きたくなるから不思議だ。
日頃から鍛えた足腰に物を言わせ、時間内に楽々行って戻ってた。
もっとも、拝観時間は5分程度だったが。
府内とは、また一味違う京都を堪能した1日だった。
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