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2010年11月 6日 (土)

人生の流儀 by城山三郎

城山氏の言葉に久しぶりに触れたいと思い、「人生の流儀」を購入した。

副題が「ビジネスマンに贈る珠玉の言葉」となっていた。
そう、この本は、城山氏が著した幾多の図書の中から、人の生き方を振り返る
キーフレーズを集めたものだった。

いくつかの言葉が、印象に残った。

「人生を10とすると、楽しいことは2くらいで、後8は辛いことばかりだ。
しかし、そう割り切ると逆に気が楽になる。」
「アリの勤勉さとトンボの複眼でものを見る目、そしてやはり人間だ。
人間の持つ優しさと思いやりが必要だ。」
「経営者は心得だけでは足りない、結果が伴わなければ。」

物事に広く関心を持ち、深く考えた作家としての著者ならではの言葉が、
それ以外にも数多く並んでいた。

気がつくと、イエローとオレンジのマーカーの引き通しとなってしまった。
これと思ったフレーズが記載されたページには、付箋もつけた。
かなりの付箋の数となった。

電車の中で2度読みしている最中に、不覚にも寝てしまった。
夢の中で、読んだ内容を深く味わい反すうした。

気づくと下車する駅に到着していた。
慌てて降りたたため、手にしていた本が手を離れ滑り落ちていることに
気づかなかった。

しまったと思ったが、後の祭り。
そこで、さっそく考えを切り換えることにした。

私の座席に、後で座った方へのプレゼントと考えよう。

そう考えると、楽しい気分になるから不思議だ。
まさに、ものは考えようである。

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