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2010年11月30日 (火)

ありがたい書楽

私の自宅の最寄駅まえに、書楽という書店がある。

通勤経路にあるというだけでなく、私にとってありがたい面をいくつか持っている。
・大量の本の在庫がある。
・年中無休で24時まで開いている。
・レシートに買った書籍名が印字されている。
・ビーンズという喫茶店が併設されている。
・文具店も併設されている。

買った本を、さっそくビーンズで読むことが出来る。
その際、イエローマーカーがインク切れとなった場合は、少し席を外し
文具店で手に入れることが出来る。
帰宅して伝票整理をする時、レシートを見れば書籍名が分かる。

私の行動スタイルに、ピタリと合った店舗配置だ。
おまけに、1階に薬のセイジョー、2階に和洋中のレストラン、地下に食品スーパーが
入っている。
まさに、致せり尽くせり。

今、この建物の道路向かいに、大規模なマンションが建設中だ。
売り出し広告はまだ見ていないが、きっとこの便利な店舗群まで徒歩0分とかの
キャッチコピーで迫るのだろう。

商売繁盛で何よりである。
いつまでも、元気でいて欲しい。

ちなみに、前者の各店舗は焼肉の安楽亭の系列店とのこと。
合わせて、大いに活用させて頂こう。

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2010年11月29日 (月)

「大人が変わる生活指導」

原田隆史氏が著した「大人が変わる生活指導」を読み終えた。

原田氏は、悪が大勢いた大阪の松虫中学校で生徒指導に力を注ぎ、
陸上部を7年間で13回全国優勝に導いた先生である。
現在は、その経験を活かし経営コンサルタント業を営んでいる。

書かれている内容は、全て共感出来るものばかりだった。

指導者という存在は、自分自身の理念をしっかりと持つことが、
まず大事とあった。
深く強く理念を持っていれば、それは自然と行動に表れる。
それが周りの共感を呼び、次第に協力者となって行く。

心の持ち方ひとつで、人生は拓かれるともあった。
指導する側も、指導される側もだ。

生徒という人、社会人という人
どのような人であっても、人であることに違いはない。
その間で最後の決め手となるのが、心レベルの交流ということだ。

しかし、これは言うは易し行うは難しだろう。

今回の本は、社会人向けにご本人の自己改革に関する考えを方を著した本
だったので、松虫中学校での指導実態は簡単にしか触れていなかった。

多分、壮絶なバトルがあったに違いない。
その証拠に、文面から強い意思が伝わって来る。

多くの力強いメッセージを頂いた。
と同時に、日記の活用法やマンダラチャートの作成方法等具体的なノウハウも
お教え頂いた。

これらを参考にさせて頂き、さらに仕事への取り組み方を工夫すると同時に、
自分への対し方につき考えを深めて行きたい。

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2010年11月28日 (日)

葛根湯の薬効

風邪気味なのですが、どの薬を選べばいいですか。

出張先のホテルで薄着でいたのが裏目に出たようだ。
自宅の最寄駅の前のセイジョーを訪ねて、店員さんに聞いてみた。

「どんな症状ですか。」
「少し喉がおかしい感じです。」

何回かやり取りをした後、奨めてくれたのが葛根湯だ。
よく聞く名前ではあるが、漢方の生薬である程度の知識しか持ち合わせていなかった。

「風邪をひいてしまったら、何が一番効きますか。」
「そのときは、お客様の場合、アルペンがいいと思います。」

なるほど。
以前、本格的に風邪をひいて当店に来たとき、別の店員さんが奨めてくれたのが、
アルペンだった。
これは信頼出来そうだ。

「では、葛根湯を頂きます。」
「合わせて、よく寝て体をお休め下さい。」

飲み始めて2日たつが、少し症状がよくなったようだ。
睡眠も、6時間は確保している。

しかし、本当に薬効による結果だろうか。
プラシーボ効果(偽薬効果)ということもある。

そんな折り、最近届いた日経ビジネスに葛根湯の記事が掲載されていた。
江戸小噺に出て来る、どんな時にも葛根湯を奨めるヤブ医者の一席だ。

でも、この場合は、ろくに相手の症状も聞かずに処方しているところが落ちだ。

記事には、以下のときに葛根湯が効果的に効くと書いてあった。
① 中等以上の体力がある人
② 頭痛、悪寒、発熱等の症状がある。
③ 汗が全く出ない。
④ 首の後ろが凝っている。

これを見ると、私の場合、①④が該当していたようだ。
ということは、症状が改善したのはやはり葛根湯のお陰ということだろうか。

これからも、症状に応じて飲み分けて行きたい。

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2010年11月27日 (土)

グーで泳ぐ

「グーをして泳いでみて下さい。」

「グーをするということは、手の平を封印するということですか。」

「そのとおりです。腕で水を感じて下さい。」

また、難題が出て来た。
いろいろと、よく考えるものだ。

しかし、理にはかなっている。
腕をオールのように使うことに慣れると、手の平に余計な力を入れることがなくなる。

先週のクロールのプライベートレッスン時に、この泳ぎ方にチャレンジした。
私にとっていい練習方法だと思ったので、それ以降日頃の練習に取り入れている。

最初は若干戸惑ったが、すぐに要領が分かって来た。

うまく水を捉えると、シューという音が聞こえて来る。
そうすると、グーにしているにも係わらず、ひとかきの距離がぐんと延びる。

水との対話が、また始まった。

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2010年11月26日 (金)

やはり美味しい福砂屋のカステラ

先日実家に帰っている間に、同じ地区で母が昔から仲良くしているNさんの
息子さん夫婦が尋ねて来た。

その際、お土産として頂いたものが、長崎の福砂屋(ふくさや)のカステラだった。
現在、長崎に赴任中とのことで、重い品にも関わらずお持ち頂いた。

カステラと言えば文明堂が全国的に有名だが、この福砂屋のカステラは絶品だ。
昔、長崎へ出張で出向いた際、両方の店へ行き試食三昧をした覚えがあるが、
私は福砂屋へ軍配を上げた。

奥深い卵の味わい、ざらめの舌触り、しっとりとした生地。
特に出来立てがうまい。
どこを取っても、これ程うまい菓子が他にあるのかと思った程だ。

今回、同封してあった説明書を、つぶさに読んでみた。

創業は1624年というから、江戸時代初期だ。
その頃から、手づくりの創意工夫を重ね、長崎カステラとして成熟させて来たとある。

明治に入ってから、新しい時代の息吹にふさわしくと願い、中国で桃と並んで
慶事・幸運の印として尊重されているこうもりを商標としたとのこと。
確かに、マークをよく見ると、こうもりの格好をしている。
バットマンそのものだ。

力を込めて説明してあったのが、「手わざ」だ。
いわゆる手づくりの製法で、これは創業以来一環して変わらず伝統を守っている
とのこと。
卵の手割、泡立て、混合、攪拌、焼き上げまで、一人の職人がつきっきりで
仕上げるとあった。
これは、すごい手間を掛けている。

しっとりとした味わいは、卵の泡立てにかかっている。
そのため、「別立方(べつだてほう)」といい、白身と黄身を分け、白身を職人の
「手わざ」で十分あわ立てるそうだ。
これが、ふっくらの源泉となる。

ざらめの味わいも、攪拌時の「手わざ」のなせる技だと書いてあった。
実に手が込んでいる。

妻へのお土産も兼ね、母に3切れ分けてもらい、ラップに包んでバッグに入れた。
退院したばかりの妻に食べてもらいたい。
そして、少しでも早く元気になってもらいたい。

まさに幸運への道を開くカステラだ。

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2010年11月25日 (木)

声を失った歌姫

前回のイタリアオペラのプライベートレッスン時、異変が起きた。

先生が黄砂のためと思われる喉の炎症で、声が出なくなっていたのだ。

しかし、レッスンは行われた。
普通であれば中止だと思うが、そうしない所がプロの証だ。

「今日は私の声をカットして行います。」
「いつもどおり、歌って下さい。」

これらの会話は、全てスケッチブックへの筆談で行われた。

レッスンの開始時に、先生の声が出ないと知った時、これはたいへんなことに
なったと思った。

先生をいたわってではなく、先生のナビゲートなしてレッスンを進めなければ
ならない状況を捉えてだ。

つまり、この状況は自分で全て音を取って行くことを意味する。
ピアノの音を頼りに、先生のお手本なしに発声していく必要があるということだ。
普通の声の発声法ではないので、自分一人で行うには難しい部分がある。

必死で音を取った。
そして発声し歌った。

響いて返って来るのは、私の声だけ。
静かなレッスンルームに自分の声だけというのは、奇妙な感覚だった。

ひとしきり終わった後、先生がスケッチブックに何か書き始めた。

「いつもより素晴らしい出来です。」
「かえって感覚が研ぎ澄まされたのかもしれません。」

うれしいお言葉だ。

しかし、いつもの3倍疲れた。
そして、あっという間に時間が過ぎ去った。
それだけ集中していたということだろうか。

頼るものが突然なくなった時、本当の真価が問われる。
今回は、図らずも自らの真価を確認する機会が巡って来たという訳だ。

一応難は脱っした。
しかし、万全という訳でもなかった。
自分なりの課題が見つかったからである。

今後も、さらに上のレベルを目指して、努力を重ねたい。

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2010年11月24日 (水)

碁石海岸探訪

再び、大船渡へやって来た。

今回は、以前から行きたかった碁石海岸を目指し、前日早めに家を出た。

最寄駅のJR細浦駅に着いたのが、12時07分。
12時22分発のバスに乗って、一路碁石海岸まで行った。

ガイドブックで調べては来たが、余り有効な情報がなかったため、バス停横の
観光案内所へ立ち寄りさっそく情報収集。

「この近辺の見所を教えて下さい。」
「このコースに沿って歩かれるといいですよ。
途中でおいしい料理を出してくれる食堂もあります。」
「時間は、どれ位かかりますか。」
「ゆっくり見て歩き、食事時間も入れると1時間半程度でしょうか。」

ガイドマップを見ながら、それ以外にも活きた情報を丁寧に教えて頂いた。
やはり、情報は現地で集めるに限る。

素晴らしい海岸だった。
太平洋の荒波が巨岩下の海食洞穴にぶつかり、雷鳴のような音を発している。
道端の説明パネルを見ると、「雷岩(かみなりいわ)」と書いてあった。

一方、岩壁と岩壁に挟まれた部分に波が白しぶきを上げながら押し寄せ
また引いて行く所がある。
でも、よく見ると1回1回違った渦巻きが起こっている。
いつまで見ていても、全く飽きない。
ここは、「乱曝谷(らんぼうや)」という。

別の一角には、碁石を敷き詰めたような丸い石の海岸が広がっていた。
まさに、風光明媚とは、このような風景を言うのだろうと思った。

歩いているうちに、習っているオペラを口ずさんでいる自分に気づいた。
大海原と大空に向かっていると、気持ちが自然と豊かになって行くから不思議だ。

紹介して頂いた食堂で、海鮮丼定食を頂いた。
新鮮な魚介類がふんだんに盛られており、これも素晴らしくおいしかった。
窓際の席に座ったのだが、年季の入った双眼鏡が置かれていた。
この双眼鏡で見た波しぶきは、まさにそこに立っていなくて良かったと思わせる
迫力だった。

帰りは、これもご案内頂いたとおり、バスをJR細浦駅で降りることなくそのまま
大船渡まで乗って行った。

今回の心洗われる旅は、観光案内所の存在あってのことだった。
荷物も全て預かって頂いた。
ご案内頂いた女性の方、お名前はお伺い致しませんでしたが、本当に
有難うございました。

曇天の空模様だったが、心の中は澄み渡った秋空そのものとなった。

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2010年11月23日 (火)

間に合わず、列車の中の忘れもの

先日、神戸線の新快速にのった際、ハンドバッグのほやほやの忘れ物に遭遇した。

大阪でどっと乗客が降りた後、乗って来た中年の男性が、降りて行く乗客に
向かってこう叫んだ。

「だれかバックを忘れていない?」

声の主を見ると、窓際に置かれた茶色のハンドバッグを指差している。
今、下車した乗客のものと思われる。

「あっ!」

私も、ハンドバッグを見るなり、そう叫んでしまった。
しかし、そこで行動が止まってしまった。
ドアがすぐに閉まると直感的に思ったからだ。

だが、閉まらなかった。

頭の中では、ドアのそばに駆け寄り、
「どなたか茶色のハンドバッグを忘れていませんか。」
と叫ぶ自分がいた。

しかし、現実は体が動かない。

そのうち、その席に座った中年の女性がそのハンドバッグを持って動いた。
列車を降りて発車を告げている若い女性の車掌さんへ、ドア越しに手渡したのだ。

少し戸惑った車掌さんが、それを受け取りながら車中に戻った。
時計をしきりに見ている。
落とし主が慌てて戻って来るのを、待っているのかもしれないと思った。

最初に叫んだ男性も、心配そうにホームの先に目をやっている。

そのうち、発車ベルが鳴り終わり、ドアが閉まって列車が動き出した。

これら一連の動きは、わずか3分程度の時間だった。

お互いに気遣いながらも、ある方は行動し、ある者は体が動かなかった。

咄嗟の場合、日頃からの鍛錬がものを言う。
私も、まだまだということか。

考えを素早く行動に移せるよう、さらに切磋琢磨して行きたい。

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2010年11月22日 (月)

我が娘たちとの語らい

先週兵庫県の実家に帰った際、土曜日の休みを利用して私の娘2人が
父の見舞いのために東京からやって来た。

私は、この日東京へ戻ることにしていたため、昼食を一緒に取り、その後分れる
ことにしていた。
昼食を取る場所は、もちろんいつもお世話になっている隣の喫茶店のモグさんだ。

娘2人と母と4人で、11時半頃出掛けた。
まだ他のお客様がいらしておらず、我が家族の貸切り状態だった。

「二人とも久しぶりね。」

まず話しの口火を切ったのは、母だった。

その後、1時間近く歓談しながら、食事をしたり食後のコーヒーやデザートを頂いた。
全員違ったメニューを頼み、少しずつ分け合って試食をした。
我が家のいつもの行動である。

娘2人は、既に家を出ている。
長女は結婚で、次女は自活するために家を後にした。

双方、時々家に戻って来るが時間が合わず、ゆっくり話すことが少ない。
そういう意味では、今回は貴重な時間だった。

「新しいマンションには、いつ頃入居するの。」
「その後、転職先の適正検査には通ったの。」

質問が、どうしても中心となってしまうが仕方がない。

「お父さんは、今日は家に戻るの。」
「ななに吼えられたりして。」

出ず張りなので、このような話しの展開となる。

まあ、お互いに無事生きていることを確認出来ただけでもよかった。

平凡な語らいの中に、限りない幸せを感じたひとときだった。

また、いつか集い合いたいものだ。

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2010年11月21日 (日)

モグさんに感謝

実家の隣に「カフェモグ」という喫茶店がある。

元は外科医院だった。
医師が年老いたため閉院となった。
その後、そこで働いていた看護師さんが夢を実現して喫茶店を開いた。

実家の両親は、外科医院時代からのお付き合いである。
そして現在も、そこを経営するKさんとは親しくさせて頂いている。

今回、父が介護状態になり、母が支援疲れで倒れた際、たいへんお世話になった。

疲れて食事の用意も出来ない母のために、夕刻の閉店後、サンドイッチを届けて
くれた。
また、自動車のバッテリーが上がらないよう、時々エンジンをかけてアイドリングして
くれている。
そのお陰で、我々が実家に帰った際、車に安心して乗って父のいる病院に出掛ける
ことが出来る。
そのうえ、時には母に付き添い病院まで車で一緒に行き、見舞ってくれている。

本当に有難い話である。
遠く離れて暮らしているため、近くに支援して下さる方がいらっしゃるのは、
それだけで大きな助けになる。
それも、元看護師さんだ。

決して頼りにしてはならないと思うが、それでも助かる。

せめてもの感謝の気持ちを込め、実家に帰った時は、出来るだけ隣へ出掛け
食事をするようにしている。
もちろん、その場合は母も一緒だ。
その方が、母も食事の準備をする必要がないから助かりもする。

「今日は何にしようかな。」
「かつめしはどうですか。地元の名物ですよ。」
「ではそれと、あとはホットコーヒーをお願いします。」

Kさんとアルバイトの若い女性2名で営んでいる小さい喫茶店なので、メニューの数は
限られている。
しかし、どの料理もおいしい。
まさに、真心のこもった手作りのなせる業だ。

ちなみに看板には「More Good Life Mog」と書かれている。
さらに素晴らしい人生を、お互いに過ごし合いたいものである。

今後も、帰省の度にお伺いし、愛情に溢れた料理を頂きたい。

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2010年11月20日 (土)

介護タクシーSさんとの交流

昨日から兵庫県の実家に戻って来ている。
緊急病院に転院した父を見舞うためである。

しかし、出張中に母からメールが届き、私が来る日に再び元の一般病院に
戻るとあった。
病状が安定したので、このまま緊急病院にいることが出来ない。
でも、一人では手続き等がたいへんなので、私が帰省する日を転院日にしたとのこと。

病院間の移動は、病院で紹介された介護タクシーに母が予約してあった。
介護タクシーは、私としては初めてのお目見えである。

父の病室で待っていると、中年のやさしそうな男性の方が、車椅子を押しながら
入って来た。

「介護タクシーのSです。」

病室まで迎えに来てくれるのである。
これも初めて知った。
病室から病室まで送り届けてくれるのは、たいへん有難い。

母が病院との手続きをしている間、私と二人だけになった。
前から介護タクシーのことを知りたいと思っていたので、チャンス到来だ。
そう思っていたら、向こうから声を掛けて来た。

「私はこういう者です。」
自作の名刺を頂いた。
そこには、介護タクシーSと書かれていた。

「こちらこそ、どうぞよろしくお願い致します。」
ところで、介護タクシーは個人でなさっているのですか。」
「そのとおりです。昨年10月にリストラされ、もう組織はいいと思い独立しました。」
「私と同じですね。もっとも私は自分で組織を卒業したのですが。」

同じ身の上と分かり、一気に距離が縮まった。

その後、僅かな時間ではあったが、いろいろお話しをした。
・病院とは特別の関係がある訳ではない。(利用して頂くのは自由)
・元は人材派遣会社の営業だった。(介護は初めての経験)
・従来から人に何か尽くしたいと思っていた。(今回それを形にした)

さすが元営業だけあって、滑らかな語り口だ。
そして、何よりも笑顔がとても柔和で、誠実なお人柄がにじみ出ていた。

「そうですか。次回機会があるときは、ぜひ個人的にお願い致します。」
「よろしくお願い致します。」

5分足らずだったと思うが、いい時間を持つことが出来た。
人の出会いとは、本当に不思議なものである。

今後も、このご縁を大切にして行きたい。

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2010年11月19日 (金)

一味違う京都おばんざいの朝食バイキング

昨日までの2日間、京都に滞在していた。

今回の宿は、四条通りから柳馬場通りに沿って少し北に入った場所にあった。
この辺は、初めて足を踏み入れたところであったが、実に京都らしい風情溢れる
地域だった。

通りに面した間口は狭いが奥行きの深い京の町屋の特性を活かした、興味ある店が
数々並んでいた。
レストラン、ミニ懐石料亭、居酒屋、和紙の店、ネイルサロン等

私の泊まったホテル1階のレストランも、その一角をなしていた。
京野菜を使ったおばんざいを、数多く提供するという特徴を持っていた。

朝食は、それらメニューをバイキングとして自由に食べることが出来た。

いろいろあったが、一番おいしかったのが京なすびだった。
煮てあったのだが、適度に甘くそして歯ごたえがやさしかった。

「これ、おいしいですね。」

思わず、近くにいたウエイトレスさんに声を掛けた。

「たくさん召し上がって下さい。」

お言葉に甘え、近くに置いてあった器に、さらに盛り分けた。

実においしい。

朝から、さわやかなパワーをもらった。
今日も、笑顔で話し始めることが出来そうだ。

充実した1日になる予感がした。

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2010年11月18日 (木)

ふわっと泳ぐ

「Iさん、ふわっと泳いで下さい。ふわっとですよ。」

スイミングのプライベートレッスン時に、いつもインストラクターのYさんから
掛けられている言葉だ。

これが、分かったようで分からないのだ。

頭では理解出来る。
つまり、全身の力を抜くことだ。

しかし、実行しようと思ったら、どこかに力が入ってしまう。

「右肩に力が入っています。そのため、しっかり右腕が回っていませんよ。」

そうなのだ。
つい、水を力強くかこうとしてしまう。
そうすると、利き腕である右手にまず影響が出る。

「かこうとせず、前から後ろに腕を動かすだけでいいです。」

注意されたときは、意識するからすぐ修正出来る。
しかし、日が経つと、いつの間にか自己流に戻ってしまう。
ここが難しいところだ。

水泳以外にも、至るところで自己流になり、本来の力が発揮されていない
場面がきっとあるに違いない。

「初心に戻る」

改めて、この言葉をかみ締め、精進して行きたい。

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2010年11月17日 (水)

常備品 ブラックサンダー

昨日気づいたのだが、チョコ菓子のブラックサンダーのカロリー表示が変更に
なっていた。

最近までは115kcalだったのだが、昨日購入したブラックサンダーは105kcalだった。

明治のブラック板チョコが340kcalであることを考えると、かなりの低カロリーである。

これまで、カロリー制限するためにチョコは控えていた。
しかし、目一杯仕事をすると、やはり甘いものが欲しくなる。
脳と体が、ダブルで糖分を求めて来るのだ。

減量中はチョコを我慢して来たが、いつまでもと言うのは、やはり酷である。

そこで、より低カロリーとなったブラックサンダーの登場だ。

これならば、たいした負担にはならない。
甘さ欠乏症を抑えながら、かと言って体重増にはつながらない。

これからは、これだなと思った。

ちなみに、お値段はCVSによって違うが、31円か32円である。
3個買っても、100円未満だ。

試しに、3つ買ってビジネスバックの空いている中仕切の中央ポケットに入れて
見ると、すっきり収まった。

これからは、常備品として扱うことにしよう。
これでまた、秘密兵器が増えた。

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2010年11月16日 (火)

羽を広げて歌う

「夜空に向かって、羽を広げて歌うイメージですね。」

「そう、そのとおりです。胸を開いて顔を上げ、体全体で歌って下さい。」

前回受けたイタリアオペラの個人レッスン時に、先生と交わした言葉だ。

先生の仰ったことを、いつも自分なりに解釈して、その考えでいいか毎回確認している。
そばで聞いていると、哲学の問答をしているように感じるかもしれない。

しかし、実はそのとおりかも知れない。
「感じ取る」ことが求められるからだ。

「なるほど、体全体を楽器とみなすということは、そういうことですか。
響かせるためには、より共鳴するよう体全体を使うことが大切ということですね。」

「そうですね。のどやくちは、ラッパでいうと先の広がっている部分です。
のどやくちは共鳴した音が出る部分で、共鳴は体や頭の全部を使います。」

「全身運動ですね。」
「腹筋、広背筋、脊柱起立筋、ハムストリング他、胸周りの細かいインナーマッスルを
総動員することになります。」

下半身を安定させたうえで、上半身を使うことを考えれば、上下を連結している
腸腰筋(腸骨筋と大腰筋)も鍛える必要がありそうだ。

ジムでは、どうしてもアウターマッスルを鍛える方に関心が向いてしまう。
しかし、体を効果的に使うためには、確かに縁の下の力持ちであるインナーマッスル
を自在に操ることが重要なポイントになる。

今回、歌う機会を得たことで、インナーマッスルに改めて関心を向けるきっかけを
掴んだことになる。

まずは、夜空に向かって羽を広げるイメージ作りから始めたいと思う。
これは、自重を使ったアイソメトリックトレーニングだ。
同時に、瞑想しながら自分の精神世界を見つめ直して行きたい。

本当に歌を始めてよかった。
そう思う今日この頃である。

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2010年11月15日 (月)

宇都宮散策

これまで何度も宇都宮へ通ったが、市内を散策したことがなかった。
一昨年に、変わったところで妖精ミュージアムに行ったことがあったが、
そこで止まっていた。

そこで今年5月に宇都宮へ行ったとき、ホテルのフロントで何か資料がないか
探していたら、宇都宮街歩きガイドなるものを見つけた。

隅から隅まで、目を通してみた。

空き時間にホテルから歩いていける距離にある旧跡をチェックしたところ、
2つの施設が候補に上がった。

それは、旧篠原家住宅と清巌寺にある鉄塔婆(てっとうば)だ。

昨日、16時と早めにホテルにチェックインし、さっそく訪ねてみた。

旧篠原家は、江戸時代から続いた豪商である。
そのたたずまいは、重厚そのもの。
母屋は黒漆喰、石倉は大谷石が用いられており、贅沢な作りだ。

部屋の中も、凄かった。
太い大黒柱、2階へつながる箱階段、広い座敷にりっぱな床の間
入り口付近には、当時の商いを想わせる帳場が復元されていた。

不思議と、何か懐かしい感じがした。

鉄塔婆は、この世のものとは思えない雰囲気を醸し出していた。
説明書によると、高さ3.3m、幅32cm、厚さ5.2cmあるそうだ。
しかし、それ以上の大きさを感じた。

「夫(そ)れ母は四恩の先なり、孝行は百行の源なり」
これは鉄塔婆に刻まれている碑文である。
鎌倉時代、母を想い鋳造した宇都宮貞綱氏の愛情が伝わって来る。

私もこの言葉にあやかり、実家の両親の健康を鉄塔婆に祈願した。

ホテルへの帰り道に宝蔵寺に立ち寄り、鐘楼「およりの鐘」も拝謁した。
また、ラーメン通の方に勧められた「花の季」のチェンピンは、
本店だけのメニューということで、残念ながら食べられなかた。

短い時間だったが、有意義な時間が持てた。

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2010年11月13日 (土)

妻が突然入院

一昨日午後、休憩時間にPHSのメールをチェックしていたら、妻から緊急入院した
という連絡が入った。

お腹が痛むので大宮日赤病院で診察してもらったところ、大腸経室(けいしつ)炎の
疑いがあるとのことだった。

即入院し加療が必要と言われ、一旦自宅に戻り準備を整え入院したとのこと。

妻は過去に一度、救急車で運ばれたことがある。
その際は、私がまだ会社勤務中で自宅にいることが多かったため、付き添って
入院することが出来た。

でも、今は状況が違う。

地方出張が多いうえに、代理が効かない仕事のため、早退やドタキャンが出来ない。
そのため、妻一人で段取りし、一人で入院した。

昨日朝一番で、病院を訪れた。
意外と元気そうで安心した。

すぐに話題となったのが、チワワのななちゃんのお世話の件。
次に、生協への対応、洗濯の仕方、冷蔵庫の中身の説明等だ。

これからしばらく、単身赴任生活時代を思い出して、自活しなければならない。
単身赴任10年のキャリアがあるので生活自体は問題ないが、ななの世話は
出張が多いのでお手上げだ。

でも、この状況に対応するため、アパート暮らしをしている次女が一時自宅に
帰って来てくれることになった。
長女も、土日に泊まり掛けでお見舞いと食事作りで来てくれるとのこと。
これは、助かる。

やはり、いざとなったら頼りになるのはファミリーか。

改めて、家族の大事さと有り難さを再認識する機会となった。

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2010年11月12日 (金)

驚きの3800円朝食付ホテル

昨夜、津から松阪に移動して来た。

松阪と言えば松阪牛で有名だが、長い間食べたことがない。
最後に松阪で牛肉を食べたのは、家族で訪れた25年前だ。

今回も遅く着いたため、結局はコンビニ弁当となってしまった。

夕食を買ったついでに、朝食のサンドイッチとおにぎりも購入した。
その足でホテルへ向かった。

チェックインを済ませて部屋へ行こうとした時、フロントの方に声を掛けられた。

「朝食をお選び下さい。」

指で示されたシートを見ると、和定食と洋食の写真が載っていた。
きちんとしたメニューだった。

「結構です。」
「無料ですから、遠慮せずにどうぞ。」
「えっ、無料ですか!」

一瞬、聞き間違えたかと思った。
なぜならば、さっき支払った料金が、たったの3800円だったからだ。

こんなに安くて、やって行けるのだろうか。
人ごとながら心配になってしまった。
また、朝食用に買った品々は、夕食時に食べる破目となった。

和定食を今朝食べたけれど、おいしかった。
その分、部屋は狭くで暗かったが、一応清潔に保たれていたのでOKだ。

出張していると、いろいろなホテルと出会う。
これもまた、旅の楽しさか。

今後も、仕事のサイドメニューとしてホテルライフを楽しんで行きたい。

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2010年11月11日 (木)

完熟南高梅 塩分7% まろやか味

昨日、出張先のローソンで、夕食時用として南高梅のパックを買い求めた。

元々すっぱいものが好きなのだが、プラスして南高梅の果肉のうま味にとり付かれ、
自宅でもよく食べている。
最近、習慣化して来たのか、出張先でも買うようになって来た。

コンビでは普通、1個単位で売っているのだが、ローソンでは10個パックしか
置いていなかった。

一度には食べられない量なので一瞬迷ったが、今日と明日に分けて食べれば
いいかと思い直し、カゴに入れた。

今回の塩分は6%と表示されていた。
通常、南高梅の塩分濃度は10%だそうだ。
この基準から見ると、低めに漬け込まれているという訳だ。

しかし、前回通販で買ったつぶれ南高梅は、3%だった。
かなりの苦心の作だったということか。

でも、今回の南高梅もおいしかった。
「まろやか味」と表示されていた通り、マイルドな味付けとなっていた。

ネットで「南高梅 通販」と検索すると、数多くのお店がヒットする。
やはり、お店によって、いろいろな味が楽しめるのだろうか。

これから、いろいろな南高梅を味わって行きたい。

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2010年11月10日 (水)

サンタの衣装をゲット

先週の日曜日、憧れのサンタクロースの衣装を手に入れた。

きっかけは、前回の歌のレッスンの時。

次回の発表会が、12/25(土)のクリスマスの日に予定されている。
現在、それに向けて特訓中なのだが、練習が終わってくつろいだ時に、
先生とこんな会話を交わした。

「次回の発表会も、子供達が大勢参加されますよね。」
「そうですね。ピアノの部門で皆さん参加されます。」
「その日は、クリスマスですよね。」
「そうですね。」
「私がサンタの衣装で現れたら、子供達喜ぶでしょうね。」
「えっ、Iさんがですか!」
「そうです。私がサンタの装束で歌うというのは如何でしょうか。」
「それは、グッドアイデアですね。」
「では、それで行きますか。」

ということで、クリスマスの日に、サンタクロースの衣装でイタリアオペラを
歌うことになった。

シーズン直前だとサイズが品切れになると思われたため、早めに手当てする
ことにした。

東急ハンズ南新宿店へ行って驚いた。
いろいろな種類のサンタの衣装が売られていた。

その中から、子供達に受けそうな衣装を選んだ。
あまり圧迫感がなく、でもカッコいいやつだ。

トレーニングで、お腹が過去最高レベルにへこんでしまったのが、
裏目に出てしまった。

しかし、そこは逆転の発想。

スポーツマンタイプのサンタクロースを演じてみたいと思う。
カッコはサンタクロース、中身は○○レンジャーというノリだ。

どう子供達に受け入れられるか、今から楽しみだ。

サンタと言えば、相棒はトナカイとなる。

現在、誰かをトナカイに仕立てようと画策中である。
今年はクリスマスを、何重にも楽しみたい。

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2010年11月 9日 (火)

新聞を空から読む

世の中の出来事を読み解く場合、3つの目で見るとよいと言われている。

3つの目とは、虫の目、鳥の目、魚の目だ。

虫の目は、近くでよく見る。
鳥の目は、上から眺める。
魚の目は、流れを読む。

新聞という紙面を読む場合も、これらが応用出来る。

時間が逼迫している場合は、鳥の目で対応する。
具体的には、テーブルに新聞を広げて、それを立ち上がって上から俯瞰する
のである。

まず、紙面の右半分全てを視野に収め、大きな活字を感じ取る。
「読む」のではなく、「映し取る」感覚だ。
そして、意識が向かった記事だけ、虫の目で小見出しを読む。
本文は、さらに興味が沸いた時だけ読む。

その調子で、次に左半分に進む。
今は、紙面全部を一気に映し取るトレーニング中だ。

情報があふれる中、いかに必要なものを取捨選択していくかが問われる。
時間は有限なので、効率を上げる必要がある。

その際、大事になるのが、自分の価値基軸だ。
これがぶれていると、情報に振り回されることになる。

日頃から好奇心を働かせて、いろいろな物に興味関心を持ち、自らに「なぜ」と
問い掛ける習慣がものを言う。
その中で、自分の判断の尺度を事前に作っておくことが前提となる。

そうすれば、魚の目が、活き活きとして来る。
その結果、ポイントを外さず、速く感じ取り、情報を仕入れることが出来るようになる。

腐った魚の目では、得るものが少なくなる。

この捉え方、いろいろなものに活用出来そうだ。

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2010年11月 8日 (月)

サンプリングの魔力

先日、四日市のホテルに泊まった時、フロントでシックのシェーバの無料配付を
行っていた。

無料配付を行っていることは、最初気づかなかった。

チェックインのサインをしていたら、宿泊客と思われる方がフロントにやって来て、
こう言った。

「このひげ剃りを下さい。」

最初何のことか分からなかったが、指指す先を見るとシックのシェーバの
写真があった。

「このひげ剃り、5毎枚刃だってよ。」
「5枚まで来たか。」

追いついて来た仲間と話している声が聞こえた。

私も気を引かれ、思わず写真に見入ってしまった。
その気配を感じ、その客が私に声を掛けた。

「ただだから、使ってみたら。」

それもそうだ。
部屋にもシェーバは備えられているが、ものが違う。

「私にも、ひとつ下さい。」

翌朝使ってみて驚いた。
さすがによく切れる。
そして、滑らか。
そのうえ、剃り残しなし。

「替え刃が、きっと高いだろうな。」

思わず、そうつぶやいてしまった。

しかし、今使っているジレットのシェーバも、実は街頭での無料配付で
手に入れたものだ。
剃り心地がいいので、そのまま替え刃を買って使っている。

「うーん、今回も同じパターンか。」

メーカーの戦略に、再びはまってしまうかもしれない。
そんな予感がした。

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2010年11月 7日 (日)

ウエイト復帰

ダンベルのウエイトが、遂に減量前の重量に今日戻った。

6月から8週間で8kg減量したが、その際、筋肉も減少してしまった。

そのため、8月から3ヶ月かけて、様子を見ながら筋トレし直して来たのだ。
今日まで、結構時間が掛かったことになる。

減量中に一度、従来のどおりの負荷でトレーニングした際、左腕がグキッとなった
ことがあるのだ。
無理は禁物。
一旦ウエイトダウンし、それから慎重に筋トレし直した経緯がある。

筋肉量は復帰したが、体重は減量後の体重をキープしている。
結果、体脂肪率のみが減少したことになる。

問題は、内臓脂肪率だ。
これは手強い。
なかなか、思い通りに減ってくれない。

後は、さらに筋肉をつけて基礎代謝量を上げ、根っこから内臓脂肪を燃焼させる
ことにしたい。

日々の変化をグラフにしているため、今もしぶとく体組成計を宿泊出張先に持ち
歩いている。

まさに、1日1日が勝負だ。

この後も、妥協せずに取り組んで行きたい。

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2010年11月 6日 (土)

人生の流儀 by城山三郎

城山氏の言葉に久しぶりに触れたいと思い、「人生の流儀」を購入した。

副題が「ビジネスマンに贈る珠玉の言葉」となっていた。
そう、この本は、城山氏が著した幾多の図書の中から、人の生き方を振り返る
キーフレーズを集めたものだった。

いくつかの言葉が、印象に残った。

「人生を10とすると、楽しいことは2くらいで、後8は辛いことばかりだ。
しかし、そう割り切ると逆に気が楽になる。」
「アリの勤勉さとトンボの複眼でものを見る目、そしてやはり人間だ。
人間の持つ優しさと思いやりが必要だ。」
「経営者は心得だけでは足りない、結果が伴わなければ。」

物事に広く関心を持ち、深く考えた作家としての著者ならではの言葉が、
それ以外にも数多く並んでいた。

気がつくと、イエローとオレンジのマーカーの引き通しとなってしまった。
これと思ったフレーズが記載されたページには、付箋もつけた。
かなりの付箋の数となった。

電車の中で2度読みしている最中に、不覚にも寝てしまった。
夢の中で、読んだ内容を深く味わい反すうした。

気づくと下車する駅に到着していた。
慌てて降りたたため、手にしていた本が手を離れ滑り落ちていることに
気づかなかった。

しまったと思ったが、後の祭り。
そこで、さっそく考えを切り換えることにした。

私の座席に、後で座った方へのプレゼントと考えよう。

そう考えると、楽しい気分になるから不思議だ。
まさに、ものは考えようである。

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2010年11月 5日 (金)

あの時のひとこと

誰でも、あの時、あのひとことを頂いたお陰で、その後の自分の考え方や
気持ちの持ち方が変わったということがあるのではないだろうか。

私が一番思い出に残りかつ感謝の念に絶えない言葉がこれだ。

「急ぐことはない。その時を待つことだ。そしてその時、君を我々が支える。」

10年前、私が独立を考え始めた頃、先輩診断士として私をご支援頂いた方の言葉だ。

この言葉は、私にとって値千金の重みを持っていた
・焦ることはない。周りの状況をしっかり見極め、悔いの残らないよう準備を
進めるとよい。
・実が熟すように、その時はやって来る。独立の意思を持ち続けていれば、必ず。
・君が決断を下した時、君をしっかり受け止め、支えてあげる。だから何も心配する
ことはない。

今思い出しても、身震いがする程である。

この言葉を頂いてから、5年の月日が経た2005年に独立した。
まさに実が熟したのだ。

結果はどうだったか。

目に見える形では、仕事の斡旋や紹介をして頂いた。
目に見えない形では、「いつでも支えてもらっている」という安心感を持つことが出来た。
また、いろいろな疑問や質問に、多忙な中適時適切にお答え頂いた。

「支える」という言葉。

簡単だが、意味の深い言葉だ。

決して「甘やかす」ということではない。
その人の状況に合わせ、その人にとって今一番大事なものを提供していく。
本人が分かっていない場合もある。
それを見越して、提供していく。

それらは、相手のことを本当に思っていなければ、決して気づくことはない。

周りを見渡すと、実は数々の方々の支援を受けている自分がいる。
本当に有難い。

私も、その恩返しがしたい。
「支える」という気持ちをしっかり胸に抱き、周りの方々のお役に立って行きたい。

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2010年11月 4日 (木)

入間基地は広かった。

昨日、航空自衛隊入間基地で航空祭が催された。

今年は、ブルーインパルス結成50周年に当たる。
そのため、特に集客に力が入っているように感じた。
私が開催を知ったのも、電車の目立つ吊り広告でだった。

初めての訪問であったが、これは絶対に混むと思った。
そのため、9時開始と共に入場しようと朝早く家を出た。

しかし、最寄駅である西武池袋線稲荷山公園駅で下車した時、その考えの
甘さを思い知った。

すでに駅のホームは人の洪水。
改札を出て、さらに門までも人の洪水。
人だらけであった。

「これだけの方を、収容出来るのですか。」

思わず、近くにいた警備とガイドをしていた若い隊員に尋ねた。

「大丈夫です。」
「それだけ会場の敷地が広いということですか。」
「そのとおりです。」

後に、この質問が愚問であったことを知った。

滑走路脇の広大なスペースに、戦闘機や支援機が点々と展示されている。
それらを、夢中になってカメラに収めながら歩き回った。

時々、デモンストレーションの飛行機が地上スレスレに飛来し、また飛び去っていく。

「すごい迫力だな。」
思わず声が出てしまった。

「しかし、疲れたな。」
気づいたら、広い会場を端から端まで歩き通していた。

地上支援の各種トラック部隊や野外炊事車もあった。
ヘルメットや作業用手袋の小物も、自由に触らせてもらった。
空挺部隊の落下傘も担がせてもらえた。
22kgもあり、実に重たかった。

一部ではあったが、肌身で航空自衛隊を感じることが出来た。
しかし、次の用件があったため、残念ながらブルーインパルスの編隊飛行見学は
来年回しとした。

航空祭は、愛知県の小牧航空自衛隊訪問以来、十数年ぶりであった。

昨今の日本を取り巻く国際情勢には、厳しいものがある。

これら自衛隊が出動する場面も出て来るのであろうか。
祭とは裏腹に、複雑な心境で基地を後にした。

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2010年11月 3日 (水)

助六寿司の効用

最近、出張先のコンビやスーパーで夕食を選ぶ際、助六寿司を買うことが多い
ことに気づいた。

管理栄養士さんに食事の指導をして頂いて以来、無意識に栄養のバランスを
考えるようになったのかもしれない。

のり巻きののりが、ミネラルを含んだ海藻ということでまず体にいい。
巻いてある中身の卵がタンパク質。
ご飯が炭水化物。
そして酢飯になっているので、体の中をアルカリ性に保ってくれる。

いなり寿司は、油揚げが適度な脂質補給。
甘く煮ているので、水分と糖分の補給が同時に出来る。

こう見ると、のり巻きといなり寿司の組み合わせが、実に絶妙だ。

これらを意識して購入している訳ではないが、結果的に体にいい影響を与えて
いると思う。
その上、ある程度、満腹感も得られる。

その証拠に、他の食事をした時よりも、翌朝の体の調子がいい。
毎朝記録している体組成計の数値も、それを証明するように安定した数値を
示している。

まあ、ずうとそれだけ食べていると飽きてしまうので、サラダやハム等を買って、
バリエーションを付けているが。

体が食事に関し、自然と適否の反応をするようになって来た。
それだけ、感度が上がって来たのかもしれない。

今後も、自分の体と対話しながら、食事を楽しんで行きたい。

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2010年11月 2日 (火)

朝ひとときの語らい

昨日、八王子で仕事があった。

JR中央線がトラブルで遅れ気味であったため、立川で下車しタクシーで
会場へ向かった。
少し距離があったが、確実に会場に到着するにはやむを得ない措置だった。

「お客様、行き先の住所か地図をお持ちでしょうか。」
「住所は分かりませんが、略地図ならば持っています。」

これが、運転手さんとの話しのきっかけになった。

30分位の道中だったが、いろいろ話しが展開した。

運転手さんは、今年で61歳とのこと。
年金をもらっているため、運転手は小遣い稼ぎに行っている。
若い奥様がおり、親方日の丸の組織に勤め、自分より稼ぎがいい。
経理の仕事をしているため、お金の管理に関しては頭が上がらない。

趣味で自転車(ロードレーサー)を行っており、1日150km走ることもある。
昔、肺がんに罹り、左の肺が切除してない。
だから、坂道を自転車で登るのはきつい。
しかし、若い仲間から「61歳の走りとは思えない」と賛辞を贈られている。

ポイントを記すと、上記のとおりだ。

そして、私が埼玉に住んでいると話すと、貴重な情報を教えてくれた。

「自転車で一度、さきたま古墳群に行ったことがあります。」
「ヘー、古墳があるのですか。場所はどこですか。」
「行田です。」
「知りませんでした。」
「「さいたま」の呼び名は、「さきたま」から来たと聞いていますよ。」
「さいたまの原点ですか。」
「そう考えることも出来ますね。」

これは、埼玉の住民としては、一度見に行く価値がありそうだ。
後でネットで調べてみると、確かに大きな遺跡だった。
埼玉県が管理している博物館もあるとのことだった。

「貴重な情報を頂き、ありがとうございました。」

客である私が、まずお礼を述べて車を降りた。
時間を作って、近日中に出掛けることにしたい。

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2010年11月 1日 (月)

二塁手論とは何か

おもしろい、しかし中味のある本と出合った。

その本のタイトルが「二塁手論」
著者は、福岡ダイエーホークスからシカゴ・ホワイトソックスへ移り活躍した
井口資仁(いぐち ただひと)氏だ。
現在は、千葉ロッテマリーンズにいる。

元々、井口氏はショートを守っていた。
それが、バッティング不振をきっかけにコーチから勧められ、二塁手にコンバートした。

当初は、内野手の花形であるショートからセカンドに移ることにショックを隠せなかった
ようだ。
実際、二塁手はあまり目立たない存在だ。

しかし、二塁を守る難しさとおもしろさに引かれ、次第に傾倒していくことになる。
大リーグも、最終的には二塁を守ることに拘り、退団することになった。

この本の中には、その間の心の揺らぎと井口氏が体で会得した人生を活かす
心得が満載されていた。

「今の自分に何ができるか、何ができそうかを、謙虚になって考える。」
「そのために自分が何をすればいいのか、具体的な目標をひとつひとつ並べていく。」
「地味でも小さくてもいいから、その目標を達成するために自分のやるべきことを
毎日積み重ねていくこと。」
「大き過ぎる夢や目標よりも、むしろ小さな目標の方がいい。」
「大切なのは、何かをひとつひとつ成し遂げていく達成感なのだ。」

「朝、目が醒めた時には、今日自分がやるべきことが全て分かっている。」
「そして、夜はその全てを成し遂げた満足感と共に眠りにつく。」
「そういう人生を、幸福と呼ぶのだと僕は思っている。」

まさに珠玉の言葉だ。

最後に、この一文が決めせりふのように記されていた。

「大切なのは、自分の仕事と社会がつながっているという意識だ。」
「仕事を通じて社会の貢献し、自分は社会というチームの一員になる。」

全編を通して伝わって来るのは、井口氏の野球に対する愛情と、野球を通して
自分を見つめていくその真摯な態度だ。

やはり、プロと言われる方々は、自分としっかり向き合っている。
そして、自分と周りを一体化して捉えている。
まさに、「情けは人のためならず」の世界だ。

私も、改めて自分と向き合って行きたい。

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