碁石海岸探訪
再び、大船渡へやって来た。
今回は、以前から行きたかった碁石海岸を目指し、前日早めに家を出た。
最寄駅のJR細浦駅に着いたのが、12時07分。
12時22分発のバスに乗って、一路碁石海岸まで行った。
ガイドブックで調べては来たが、余り有効な情報がなかったため、バス停横の
観光案内所へ立ち寄りさっそく情報収集。
「この近辺の見所を教えて下さい。」
「このコースに沿って歩かれるといいですよ。
途中でおいしい料理を出してくれる食堂もあります。」
「時間は、どれ位かかりますか。」
「ゆっくり見て歩き、食事時間も入れると1時間半程度でしょうか。」
ガイドマップを見ながら、それ以外にも活きた情報を丁寧に教えて頂いた。
やはり、情報は現地で集めるに限る。
素晴らしい海岸だった。
太平洋の荒波が巨岩下の海食洞穴にぶつかり、雷鳴のような音を発している。
道端の説明パネルを見ると、「雷岩(かみなりいわ)」と書いてあった。
一方、岩壁と岩壁に挟まれた部分に波が白しぶきを上げながら押し寄せ
また引いて行く所がある。
でも、よく見ると1回1回違った渦巻きが起こっている。
いつまで見ていても、全く飽きない。
ここは、「乱曝谷(らんぼうや)」という。
別の一角には、碁石を敷き詰めたような丸い石の海岸が広がっていた。
まさに、風光明媚とは、このような風景を言うのだろうと思った。
歩いているうちに、習っているオペラを口ずさんでいる自分に気づいた。
大海原と大空に向かっていると、気持ちが自然と豊かになって行くから不思議だ。
紹介して頂いた食堂で、海鮮丼定食を頂いた。
新鮮な魚介類がふんだんに盛られており、これも素晴らしくおいしかった。
窓際の席に座ったのだが、年季の入った双眼鏡が置かれていた。
この双眼鏡で見た波しぶきは、まさにそこに立っていなくて良かったと思わせる
迫力だった。
帰りは、これもご案内頂いたとおり、バスをJR細浦駅で降りることなくそのまま
大船渡まで乗って行った。
今回の心洗われる旅は、観光案内所の存在あってのことだった。
荷物も全て預かって頂いた。
ご案内頂いた女性の方、お名前はお伺い致しませんでしたが、本当に
有難うございました。
曇天の空模様だったが、心の中は澄み渡った秋空そのものとなった。
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