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2010年11月 4日 (木)

入間基地は広かった。

昨日、航空自衛隊入間基地で航空祭が催された。

今年は、ブルーインパルス結成50周年に当たる。
そのため、特に集客に力が入っているように感じた。
私が開催を知ったのも、電車の目立つ吊り広告でだった。

初めての訪問であったが、これは絶対に混むと思った。
そのため、9時開始と共に入場しようと朝早く家を出た。

しかし、最寄駅である西武池袋線稲荷山公園駅で下車した時、その考えの
甘さを思い知った。

すでに駅のホームは人の洪水。
改札を出て、さらに門までも人の洪水。
人だらけであった。

「これだけの方を、収容出来るのですか。」

思わず、近くにいた警備とガイドをしていた若い隊員に尋ねた。

「大丈夫です。」
「それだけ会場の敷地が広いということですか。」
「そのとおりです。」

後に、この質問が愚問であったことを知った。

滑走路脇の広大なスペースに、戦闘機や支援機が点々と展示されている。
それらを、夢中になってカメラに収めながら歩き回った。

時々、デモンストレーションの飛行機が地上スレスレに飛来し、また飛び去っていく。

「すごい迫力だな。」
思わず声が出てしまった。

「しかし、疲れたな。」
気づいたら、広い会場を端から端まで歩き通していた。

地上支援の各種トラック部隊や野外炊事車もあった。
ヘルメットや作業用手袋の小物も、自由に触らせてもらった。
空挺部隊の落下傘も担がせてもらえた。
22kgもあり、実に重たかった。

一部ではあったが、肌身で航空自衛隊を感じることが出来た。
しかし、次の用件があったため、残念ながらブルーインパルスの編隊飛行見学は
来年回しとした。

航空祭は、愛知県の小牧航空自衛隊訪問以来、十数年ぶりであった。

昨今の日本を取り巻く国際情勢には、厳しいものがある。

これら自衛隊が出動する場面も出て来るのであろうか。
祭とは裏腹に、複雑な心境で基地を後にした。

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