あの時のひとこと
誰でも、あの時、あのひとことを頂いたお陰で、その後の自分の考え方や
気持ちの持ち方が変わったということがあるのではないだろうか。
私が一番思い出に残りかつ感謝の念に絶えない言葉がこれだ。
「急ぐことはない。その時を待つことだ。そしてその時、君を我々が支える。」
10年前、私が独立を考え始めた頃、先輩診断士として私をご支援頂いた方の言葉だ。
この言葉は、私にとって値千金の重みを持っていた
・焦ることはない。周りの状況をしっかり見極め、悔いの残らないよう準備を
進めるとよい。
・実が熟すように、その時はやって来る。独立の意思を持ち続けていれば、必ず。
・君が決断を下した時、君をしっかり受け止め、支えてあげる。だから何も心配する
ことはない。
今思い出しても、身震いがする程である。
この言葉を頂いてから、5年の月日が経た2005年に独立した。
まさに実が熟したのだ。
結果はどうだったか。
目に見える形では、仕事の斡旋や紹介をして頂いた。
目に見えない形では、「いつでも支えてもらっている」という安心感を持つことが出来た。
また、いろいろな疑問や質問に、多忙な中適時適切にお答え頂いた。
「支える」という言葉。
簡単だが、意味の深い言葉だ。
決して「甘やかす」ということではない。
その人の状況に合わせ、その人にとって今一番大事なものを提供していく。
本人が分かっていない場合もある。
それを見越して、提供していく。
それらは、相手のことを本当に思っていなければ、決して気づくことはない。
周りを見渡すと、実は数々の方々の支援を受けている自分がいる。
本当に有難い。
私も、その恩返しがしたい。
「支える」という気持ちをしっかり胸に抱き、周りの方々のお役に立って行きたい。
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