島ジュウリ御前と島唄
島ジュウリとは、奄美大島の郷土料理のこと。
現地に来たからには、やはり郷土料理に親しまない方はない。
ネイティブシー奄美に到着し部屋に入ると、宿泊客限定メニューが用意されている
ことが分かった。
4種類あったが、人気No1と案内されていたのが、鶏飯(けいはん)御前だった。
「5時間かけて鶏からとったスープを鶏肉・金糸玉子・椎茸を乗せたご飯にかけ、
お茶漬け感覚で召し上がり下さい。」とある。
ヘルシーそうで、栄養価も高そうだ。
初日の夕食は、これを頼むことにした。
澄んだ上品な味の鶏がらスープだった。
1人前とは思えない量が出てきた。
1リッター近くあったのではないだろうか。
始めは飲み切れるかなと思ったが、ご飯にかけると不思議と食が進んだ。
ご飯もおひつで出て来た。
丼におかわりすること5杯。
たっぷりと郷土料理を味わった。
お腹一杯になって、どう腹ごなしをしようかと考えていたら、三味線の音が
後ろから聞こえて来た。
今日は、地元の方々が島唄を披露してくれる日だった。
おまけに、八月踊りという踊りも見せてくれるという。
八月踊りとは、旧暦の八月に種をまき終わった喜びをこの踊りで表していたそうだ。
何と言う幸運だろうか。
Bさんの歌声は、のびやかで素晴らしかった。
実は、Bさんはこのホテルのダイビングボートの船長でありなおかつ「夜の星空観察」
のナビゲータでもあるとのことだった。
実に多芸な方だ。
八月踊りは「福を招いて返す」の手の運びが、いかにもやさしく和やかだった。
歌い踊っているうちに、どんどん地元の方がいらっしゃり、最後は16人の輪が出来た。
そのうち、見ていた我々も招き入れられ、結局そこにいたお客さん6名全員が
踊りの輪の中に入ることになった。
最初はゆっくりだったリズムがだんだん早くなり、結構忙しくなって来た。
レストランの中を何周しただろうか。
最高潮に達したところで、お開きとなった。
ちょうどいい運動になった。
席に戻ったところで、手作りのマンゴーアイスがデザートに出て来た。
これも、絶妙のタイミングだった。
昼はシュノーケリング、夜は島ジュウリ、島唄、八月踊りと、実に充実した一日だった。
明日はまた、どのような出会いが待っているのだろうか。
島の方々や文化と出来るだけ触れあいたいと思う。
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